つれづれなるまま(小浜正子ブログ)

カリフォルニアから東京に戻り、「カリフォルニアへたれ日記」を改称しました。

グランドキャニオンー家族旅行(2)

2011-09-05 10:17:27 | 日記

Napaから戻って、数日、家族とPalo Altoで過ごしてから、旅行に出た。
まずは、アメリカに来たらぜひ行ってみたいグランドキャニオンへ。朝の飛行機に乗って、アリゾナ州のFlagstaffまで飛び、娘の運転するレンタカーで、一路北へ。2時間ほどで、グランドキャニオン国立公園についた。ここまでの道は、なだらかな起伏の荒野に延びるまっすぐな道を行くだけで、国立公園に入ると林が広がっているが、渓谷だの崖だのがどこにあるのか、不思議な感じだ。宿に荷物を降ろして、夕日のグランドキャニオンを見に、ビューポイントに行く。
なんと、足下に何百メートルも深く谷が切れ込んでいる! その壮大な大地の造形物を、沈む太陽がだんだんに光の色を変えながら照らしてゆく様子は、雄大の一語に尽きる。
私たちのいるグランドキャニオンの南側は平均標高2300メートルで、谷はそこから1500メートルも切れ込んでいるのだとか。何億年も前の地層がほぼ水平に隆起して出来たコロラド高原を、ロッキー山脈の水を集めたコロラド川が数百万年かかって削って出来た自然の芸術品だ。日本の自然からは想像出来ないスケールに圧倒され、日の光の神々しさに息をのんだ。
翌日は朝日のさすグランドキャニオンをみてから、アリゾナの砂漠をひた走ってラスベガスへ向かう。砂漠といっても、灌木や草の生えているなだらかな起伏の土地で、耕せば充分稔りある農業地域になりそうな感じだ(昨夏に行った中国のタクラマカン砂漠とは全然印象が違う)。こんな土地がまだまだあるアメリカは、本当に広い!
ラスベガスへ行く途中でフーバーダムを見る。これは1929年に始まった大恐慌からの脱出を企図してフーバー大統領の下で展開されたニューディール計画によって造られたもので、現在も年間40億キロワットの電力を供給している。西行していたコロラド川が南に方向を変える地点に作られており、ダム自体はそれほど大きくないが、これによって出来た人造湖のミード湖はとても大きい。フーバーダムがグランドキャニオンの先にあるとは、これまで念頭になかったが、両方を見て、アメリカの自然とそれを改造しようとする人間の営みとの、両方のスケールの大きさに圧倒された。


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