はれのちくもり、雨、ときどきどき全部

生きているからしかたない

シンプルで洗練された建物や趣のある庭

2022-03-21 | 日々の出来事

 

 

明日から下り坂の天気予報。
花冷えとはよくいうが、せっかくの桜の蕾や咲きかけの花びらが、風雨で散らないことを願うばかり。せっかく晴れ間が見えたので、明日の仕事の準備をしてから散策へ出かけた。すみだ北斎美術館と江東区芭蕉記念館の両方。本当は勢いで清澄公園も行きたかったのだが、調べたら臨時休業中とのことだった。今週は下り坂の日が多くお天気はあまり良くない予報だけに、今日は3カ所行ってみたかったのだが、ちょいとばかし残念。昨日体力を使っただけに、木場公園に隣接する東京都現代美術館まで足を運ぶことも断念せざるを得なかった。

すみだ北斎美術館は比較的近所にあり、気になる好みのデザインの建物なのだが、いつでも行くことができるという安易な気持ちで足を踏み入れることなく、幾度となく前だけは通っている場所。ぐるっとパス(美術館などの入場料や割引があるチケット)の期限が迫っていることもあり、休日や祝日はこういう人の多い場所には出向かないようにしているけど思い切ってみたのだった。

 

北斎美術館は建物の入り口からかっこいいデザインで、細部にわたって好みの素材や色合い、家を建てるなら、間違いなく部屋は塗装の白壁にする、まさにコレというセレクトだった。(フローリングは除く。多数往来するからか、あまりいい素材ではなかったのが残念)中でもパウダールームの洗練された空間は、理想の理想。白いタイルの美しい壁とスチールの蛇口、四角い洗面に四角いミラー。以前住んでいたマンションは似たようなデザインで好みのパウダールームだったことを懐かしく思い出した。ほぼモノトーンで構成された建物では、視界を邪魔するような色合いものはなく、無駄のないシンプルさで北斎の作品が際立っていた。常設展はレプリカで構成されているが、説明のモニターなどにもスキがなかった。エンターテイメント性も高く、常設展だけでも見る価値あり。すみだ北斎美術館のロゴがなんなのか不明だったのだが、謎も解けてスッキリした気分になれたのもよかった。

それから、少し歩いた場所にある江東区芭蕉記念館へも足を運んだ。館内の入り口左手には会議室のような場所があり、感染症対策で扉が半分あいた部屋には、ご年配の俳句愛好家のような方々が集まって、何やら熱心に学んでおられるのか、俳句をしたためられているのか、何かなされていた。(じっくりまじまじと覗き込むわけにもいかないので...) ここは館内よりも庭がよく趣のあるつくりで、あの有名な俳句がすぐに思い浮かぶような空間。わたしは足を踏み込むなり口ずさんでしまったのだから、この施設を企画された方は本望だろう笑。隅田川にも隣接しているので、庭の一番高い位置からは少しだけ眺めを楽しむこともでき、日が西側に傾きはじめるころは、しっかり日差しを堪能できる場所になり気候と季節に恵まれればひと息できるいいスポットだ。記念館から200mほど隅田川沿いを下流に歩くと、芭蕉翁の像がある小さな展望台もあるので、記念館と合わせて楽しむことも可能。せっかくなので足を運ぶのがおすすめ。館内で楽しかったのがシャチハタスタンプを重ねて押していくと完成するポストカード。これは大人でも楽しめるので記念に是非。(あえて写真は載せません。)

 

あえて、たくさんの場所をめぐる必要性はないのかもしれないが、このあたりは少し歩けば、ちょっとした歴史の記念館があるので、朝から散歩と歴史探索や美術鑑賞にもってこい。今週末はあいにくの天気になるかもしれませんが、桜が咲き見頃を迎えた天気のいい日に散策はいかがでしょうか。

 



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