2018年10月14日(日)
今朝一番に目についたニュースは
【消費税 来年10月実施表明へ】というもの
いよいよ、延期延期だった10%が現実のものとなるまでのカウントダウンがはじまるようだ。
来年10月、おそらくそこで10%に上げなければ、次のチャンスはない。
2020年の東京オリンピック開幕までには増税したい。
それが狙いであることは間違いなかろう。散々、先延ばしにし、先延ばしにされ、いつなのか、曖昧で不透明だったことが現実となる模様。混乱回避のため、早めに表明との記事もみかける。一年後の10月に消費税は10%になる。軽減税率という、ものすご〜く曖昧なオプション付きでだ。8%から10%への2%とアップ。計算しにくかった8%は10%になることで、非常に計算が簡単でわかりやすくなる。それはいいことだ。一発で自分が払っている税金が明確になるのだから。しかし、分かりやすいぶん、反動はものすごく大きい。こんなにも払って消費をしなければいけないということに気づくからである。商品価格の1割多く納めなければ、商品を手に入れることはできない。8%増税のタイミングがわるかったこと、おもいきって10%にできなかったこと、その傷口はかさぶたになりきれず、まだまだ生傷のままである。あやうく膿みかけているものまであるに違いない。増税は必要なことなのであれば、それが本当に効力を発揮している実感が消費者にもなければいけない。消費する行為が経済を循環させているのであれば。。。成果は出ているはずではなかろうか?
そんなことはない!この消費マインドの低迷具合をみれば一目瞭然である。
軽減税率という、ものすごく曖昧なオプションがまたアホらしい。
人間食べときゃ死なない。そう言っているようなものである。
確かに食べときゃ死なないかもしれない。
(質のいい食生活であればの話)
食べる物があれば生きながらえる。そうであることにも違いはないが、
デフレ脱却といいながらも、低価格競争は果てしなく底がみえない。安い食べ物はいっぱいある。そして2%上げれば、2%コストダウンをはかるのが企業というもので、価格据え置き、2%のサイズダウンをしてくるのが見えているのである。その2%削減のために、しわ寄せがくるのが人件費なのだから、ますます人件費削減、経費削減に勤しむことで激務と化す無限ループ。2%以上給与がカットされてしまえば、結局のところ2%は4%にも5%にも感じる増税となるに違いない。ここに輸送コストがさらに上がれば、人件費や福利厚生以外で企業が手をつけられる部分はない。ますます血のにじむではなく、血の吹き出す様な企業努力が必要になってくる。
先日、とある封筒に【日本再出発!】と
まぁ、なんともいえないスローガンが印刷されてあった(苦笑)
【再出発!】と言い切っているのであるから、しかも、それが区関連の封筒。
つまり...、いわんとすることはと思わずにはいられず、
夫と、本当に危険だと話をしていたところこの表明
そして、また、よくわからないものまで盛り込もうとしていて、開いた口がふさがらない状態。
【クレジットカードを利用した消費者へ2%のポイント還元】を検討だとか
なんでも、2%ポイント還元セールを行ったら、中小企業限定で、その費用を国が負担するのだとかいう政策のようです。
2%分のポイント還元だとか、ショッピングモールやショッピングサイトのような政策を盛り込むとは末恐ろしい。誰が考えたのかしらないけどとんでもない表向きよさげな印象を装う政策である、というか無意味。
そもそも、クレジットカードは手数料というものがあり、その手数料は店舗が負担、カード会社により手数料が異なったり、店舗の契約によっても手数料の%は違う。この政策でいうと、店舗にはなんのメリットも無い。むしろクレジット払いが増えれば2%どころの負担じゃなくなる。そうすると店舗はその分どこかで経費をおさえなければという流れになってくる。まさに企業のコスト削減と同じ様な流れだけど、店舗が違う点は、サービスの質の低下に繋がることである。いま無料で行えているサービスは有料へと切り替えざるを得ない。という決断にせまられるわけだ。これも負のループである。
余計なオプションはいらない。
軽減税率という曖昧なものはなくてシンプルに増量でいいんじゃないのか
(とはいえ、増税ではなく減税して欲しいと思ってやまない、無理とはわかっていても)
衣食住という綺麗な三角のバランスができる世になるように政策をすすめてもらえないだろうか。
どこかを削り、いびつなかたちになったこのトライアングルがカタチをとりもどせる日はくるのだろうか。
日本再出発!(ほんと、笑えない)