帰国して最初に読んだ本は、先日ご紹介した『いまやろうと思ったのに』ではなく、こちらでした。
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ずっと読みたかったので。
震災で犬猫や家畜たちがどうなったのか、とても気になっていたので。
で、想像以上の凄惨な様子と、著者さんの勇気ある行動に心を動かされ、
「私も何かしなければ!!」と思ったというのが、今回のお話のきっかけで。
ほんっと、私ってどっこまでも、たーんじゅん。
いえね、何かはしているんですよ。
震災の際には、世界中の多くの方々と同じように、思い切って寄付したし、
もう無職であるというのに、毎月、支援も続けています。
でもね、
「どっちも私、汗を流してないじゃないの!?」
「現実と向きあってないじゃないの!?」
と思いまして。
今まではシンガポールにいたから行動できなかったけれど、今は日本。
やっぱり行動するべきじゃないの、私!?
ということで、単純明快な私は、さっそく、福島に…
行きませんでした。
そこまで行動力もなけりゃあ、財力もないです。
というか、突っ走ってたどり着いたとして、具体的に何をしたらいいのかわからないだろうし。
突っ走らなかった私、
さすがにオトナになったなあ、と、ひとり感慨深くなったりして。
で、オトナになった私は今の自分にできることを冷静に考え、
支援している団体に連絡して、
そちらでボランティアとして使ってもらうことにしました。
そこは、今回の震災でも被災した犬猫たちをたくさん保護しています。
私が読んだ本の著者さんの行動力とは雲泥の差ですが、何もしないよりは。
被災地からの犬猫たちのボランティアに限定されるわけじゃないですが、役に立つならば。
その施設では仕事の割り振りのため、ボランティア参加者は希望日をあらかじめ連絡することになっています。
さっそく電話してみて、平日参加希望と伝えると、いつでも来い、と。
土曜、日曜、祝日は、希望者も多いらしいのですが、
平日は人手不足気味で、いつでもウェルカム、なんだそうです。
気が変わったりしないように(←私のボランティア精神なんてそんなもんですよ)、なるべく近い日を希望。
何年も支援しながら、施設に足を運ぶのは初めてです。
緊張しながら当日を待って、ついにその日。
実家から持ち帰った長靴をはいて、
着替えと朝から作った玄米おにぎりをバッグに詰めて、
いざ!!
行ってきました。
電車を4回も乗り換えて、最後は単線にガタゴト揺られて、山桜をめでながら。
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電車を降りると、
これが路線バス!?私が乗ってもいいの!?
というようなマイクロバスに車酔いしそうなほど揺られながら。(←山道はカーブが多い!揺れます!)
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ホームページで確認したバス停で降りると、
そこは私の実家、奈良のど!ど!ど!田舎よりもさらに田舎でした。
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どこにもそれらしい建物は見えないけれど、本当にこの先にめざす施設があるのか!?
ぐんぐん歩いて、
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ぜえぜえ言いながら坂を上って、
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なんだかどんどん山中へ。
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途中、道に落ちている、こんな方を保護したりして。
動かないので、一瞬、車に轢かれてしまったトカゲかと思ったら、
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オオサンショウウオではなく、ただのサンショウウオ。
いやでもしかし、ただのサンショウウオがご近所にいますか!?
田舎もんが自慢の私も、手に乗せたのはさすがに初めて。
どんなけ大自然なんですか!?
しつこいようだけど、
本当に、この先に、めざす施設はあるのか!?
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限界集落とおぼしき村にあるバス停から歩くこと、すでに40分、
うば捨て山の気分になってきました。
自主的うばすて山。
うばを名のるほど、年老いてはいませんが。
限界集落…長かった道中、ご老人しか見かけなかったので。
しかもバス停近くの集落でだけ。
3人だけ。
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あきらめずに希望を持って、どんどん歩くと…
あ、遠くに犬の鳴き声。
それも複数の。
ということで、
一度は道を間違えながら、
歩くこと約1時間、無事到着しました。
やっぱり間違えてたのか!
どおりで遠すぎると思った。
間違えなかったら、40分で着いたって。
いや、どっちにしろ十分遠くないですか?
朝9時に家を出て、もうすでに12時半ですよ。
自宅から電車に乗るまでも、交通費節約のため、最寄り駅じゃない駅まで半時間歩いたので、
すでにこの時点で1時間半歩いたことに。
どっちもずっと上り坂。
いやあ、今日は、いい運動したなあ。
なんだか1日が終わった気分ですが、
これから始まるのです。
すでに疲れが出てるけれど。
今回は、施設内の様子を紹介していいものかどうかわからないので、写真は撮りませんでした。
どっちにしろ、忙しすぎて、カメラを手にする時間なんてなかった!
この施設には専属スタッフに獣医師さんや動物看護士さん、トリマーさんもいらっしゃいます。
相当にしっかりした団体で、動物たちの待遇はよいと思います。
犬舎もほとんどが個室か2匹の相部屋で、広々としているし、
どの子も全然汚れてなくて、犬特有のあのニオイもあまりしない。
大事にされている実家のシロさんより、ずっときれいなんじゃない?
…シロさんが、きたなすぎるのか?
なんだか、ショックなお話ですよ。
そんなことは、後でゆっくり考えよう。
ここには犬250匹、猫150匹が保護されています。
他にもアヒルやタヌキ、うさぎもいました。
日本でも最大規模の保護施設で、20年以上の歴史があり、寄付金で運営されています。
そして、意外なことに、代表者はイギリス人女性です。
外国でそんな活動を始めたなんて、すごいひとだなあ。
というか、
外国人である彼女が行動せずにいられなかったぐらい、
日本の動物保護活動が遅れていた、ってことなのでしょう。
長くなって、スイマセン。
それでは、いざ、ボランティアを!
と、長くなったので、本日はここまで。
明日に続きます。
保護施設が日本の山奥にあったなんて…続きが早く読みたいです!
私も通信大学に編入学し、なるべく3年で終えられるように、がんばります…本当に卒業できるかなぁ。
こんな山の中でも、道路が整備されている日本ってすごいなあ、
と、変なところに感心しました。
そんなことより、mayさん!!
通信大学編入の話、私、初耳です!
びっくりしました。
mayさんの行動力もすごい!!
何を専攻なさっているのですか?
すでにオーストラリアの大学を卒業しているのに
日本でやり直さなくちゃいけないのはじれったいことでしょうけれど、
mayさんならきっと知見を広め、
さらに大きく成長することでしょう。
今度お会いした時にどんな変貌を遂げているのか、
私、楽しみになってきました。
応援していますので、
お仕事となんとか両立して、
無事卒業し、思う道を進んでください!