みりんの徒然声

日々、感じたことを日記や詩でお届けします

雪音の徒然声

2014-11-10 21:53:05 | 日記
ほんの数日間、家に居候した子がいた。あたしは人と長くいるのが苦手なのに、その子は大丈夫だった。その子は植物みたいな子だった。
あの人の言葉を借りるなら、気配がない。一見、楽しそうに生きてるように見えて、全く生きる気力を持たない子だった。あまりに静かで眠っているとき、死んでるんじゃないかと何度も確かめた。あたしの邪魔をするわけでもなく、ただそこにいた。ご飯もあまり食べなくてガリガリに痩せていた。男の子だったけどなにもあるわけもなく、ただそこにいた。
数日間過ごしてその子は消えた。気配がないわりに、あたしは酷く寂しくなった。なんだったんだろう?夢か?