雪音の徒然声 フォースタトゥー

昔からきれいなものが好きだった。
自分の容姿にコンプレックスがずっとあった。
幼子が、お姫さまに憧れるのは、キレイなドレスと幸せな結末。あたしはお姫さまの美貌にだけ憧れた。
はじめてHYDEさんを見たのは中学生の時だった。正に思春期。長い髪を振り乱して歌う女の子の様なHYDEさんを見たとき、これだ！と確信した。この姿こそあたしの理想像。
あたしの成りたい姿。それからもう１０年以上あたしはHYDEさんに憧れている。
LOVEではない、あたしのなりたい姿。今月末、久々にHYDEさんを見るためにライブに行く。あたしのお姫さま。キリスト教の人が十字架を身につけるように、あたしはHYDEさんのポートレートを右背中に彫った。ポートレートは大変だとMさんは嘆いたがとても上手く彫ってくれた。
時間もめっちゃかかったけど。例えばあたしが凄い、お金持ちならきっとHYDEさんの顔に整形するだろう。こんな夢をずっと見続けているあたしは何時までもガキんちょだ。
だけど憧れはやまない。
これがあたしの４つ目のタトゥー