みりんの徒然声

日々、感じたことを日記や詩でお届けします

雪音の徒然声 夢の話。沼の主ラスト

2015-10-01 23:35:25 | 日記
あんた、優しいんだね。いつの間にか母があたしの後ろに立っていた。子供好きに悪いヤツはいないよ。母は笑った。なにしに来た?主はまたギョロリとした目をした。そう睨むな。あんたも子供がいるならこんなところでくたばってらんないだろう?母はそう言って主に近よった。主は逃げようとしたが頭が痛んで、少し呻いた。母はポケットから裁縫用具をだした。そして、あら、こんな色しかないわと言いながら一番太い針に赤い糸を通して主を押さえつけぐいぐいと傷口を縫い始めた。痛いだろうけどこれしか思い付かない。あんた主ならこれくらいで死ぬんじゃないよ。そういいながら傷口をバツ印に傷口を、縫い合わせた。流れていた血は取り敢えず止まり、主の頭は赤い糸できれいな×印で縫い合わされた。助かった。主はそう言い沼に沈んだ。唖然としているあたしを母は変えるよ。と、キャンプ場に向かった。それからしばらくして主は釣り人のターゲットではなくら奇跡の生還を果たした魚、とあがめられた。あがめられた。若者たちは赤い糸を持つ魚、と勝手に恋愛スポットとし、主は見たら好運を呼ぶ魚として有名になった。その沼で釣りをするは人もいなくなり、沼はただの観光スポットに、なった。主は人間嫌いなのでなかなか姿は見せなかったが、主と母の連携で沼は穏やかになった。そして、それに安堵するあたしがいたら、どうぞ、主よ、これからは幸せに、そして沼を守ってくれ、とあたしは真剣に頭を下げた


終わり~。