訳あり物件

2011-02-11 | 日記
Kさんのお宅に何日か前から業者さんが出入りしている。

「『壊すんですか?』と訊いたら『リフォームする』んだってよ!」とお向かいに住むヨーコさんが教えてくれた。


業者さんがお喋りなのか、ヨーコさんが聞き上手なのかはわからないが、このを購入したのは中国の人で、2月中にはリフォームを終えて春に入居してくるのだと言うことだ。

この一年空き家を見ているのは辛かったから、新しい人が住んでくれるのは嬉しいことなのだけど、少し複雑な思いもある。
新しい人が来るなら一度更地にして新たに家を建てるもの、と勝手に思い込んでいたものだから…。

この家に起きた悲しい事件のことは勿論知っての上で越して来るのだろう。
あの事件の起きる数時間前のKさんのニコニコした顔と美人猫のマリちゃんの顔が浮かんでくる。
かなりつらい思い出だ。
こういう物件を心理的瑕疵と言うらしい。