何ともやるせない映画だった。
結婚するならどんな人がいい?と訊かれて
「優しい人」「アタシだけを愛してくれる人」
なんて答えるコムスメにぜひ観せたいもんだ。
愛が幻滅にかわり、そして破滅するまでの夫婦の2日間の出来事と、
2人が出会い恋に落ち、そして結婚するまでの数ヶ月間が交互に描かれる。
息詰まるような現在と輝かんばかりの幸せな過去との対比が残酷な事!
2人の肉体的変化も見事に描き出しているのもスゴイ!
「お互いを見つめあうのではなく、手をつなぎ同じ方向を見つめ歩いて行こうね」
恥ずかしながら私たちが結婚するときに話し合った事。
若かったからサン-テグジュペリの
「愛するとは決して互いに見つめ合うことではなく、一緒に同じ方向を見ることだ」
にすっかり感化されちまって・・・・オオ恥ずかしい・・・
これが結構タイヘンでお互いアサッテの方を見ちゃったり、
たまには見つめ合おうよと拗ねちゃったり。
映画の夫ディーンは妻しか見つめてない。
妻シンディーにはやりがいのある仕事がある。
「何かしたいことはないの?」と言う妻に
「夫と父親である以外に?ないね」という夫。
愛し愛されるだけじゃあ生活と人生はもたないのよね。
でも、それがわかってからが第2のスタートなんだけどね、シンディー。
捨ててしまうには惜しいオトコだと私は思うが・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=cyIvfkKU8Hk&feature=fvwrel