昨日みきちゃんからメールが来た。
急ですが熊谷守一美術館に行きませんか?
それからちょっとお茶でも。
朝10時半に待ち合わせてまずは熊谷守一美術館へ。
わざと裏通りを選んでブラブラ散歩を愉しむ。
人のお家の庭先の紫陽花やゼラニウムやアスチルベや
名前を知らない花や木や通りがかりの猫たちを眺めなら
美術館は住宅街の中にある。どうでもいいけどみきちゃんは本当に髪が伸びるのが早い!!!
私の目的は熊谷守一の猫の絵。
それ以外はこの人がどんな絵を描く人か知らないで行ったのだけど、
何気ないデッサンや、油絵の自画像や、ユーモア溢れる虫や素朴な花の絵に思わず惹きこまれてしまった。
イイモノに出会うと、まだ観たことの無い素晴らしいもののことを思って少しだけ焦る。
美術館の1階はティールームになっていて珈琲のいい香りがしていたけど我慢。
今日のもう一つの目的の場所、みきちゃんが見つけて行きたいと言うカフェに向かう。
今度も地下鉄には乗らず一駅歩く事に
仕事のことや介護のことや話したいことが山ほどなんだけど
歩いていると面白いモノや景色がいっぱいあるので結局何を話したんだか全然覚えてない。
お地蔵さんや道祖神があったけど
広~い敷地に木造の古家
空き家なのかと思ったが反対側に洗濯物が干してあった。
先を歩いていたみきちゃんが「こっちにカナダ館が!」と言う。
その先には「ブラジル館」と「アメリカ館」計4棟のアパートが・・・
8000歩あるいてようやく尋ね当てたカフェは
本日定休日 残念
この後入った駅近のカフェで、みきちゃんは自分のケーキの半分を
何のためらいも無くテーブルの上の灰皿に載せ私に分けてくれた・・・
綺麗な白い小皿だったから煙草を吸わない彼女には取り皿に見えたらしい。
それに気づいた店員さんの顔が可笑しかったなあ。
ホントに二度見したからね。
さんざんお喋りしたけど最後はやっぱり何かしたいね、と同じ思い。
せめてひと月に1度でもいいから読むことから始めようよ、と約束して別れる。