昨日から頭のなかを『乾杯の歌』が占拠していて、気がつくと鼻唄をくちずさんでいる。
いや、鼻歌と言うより立派な声でしっかり歌っている。
なんせオペラだからね。
歌いながら今日は久しぶりに庭仕事。
♪~(⌒0⌒)~
腐葉土と赤玉土と肥料を混ぜながら
昨日行ったシネコンについて考えてた。
気がつくと映画館が指定席で入れ替え制になっていたが、これってどうよ!?
あたしゃ館内に入ってから座る席を選びたい。
カウンターで座席表見せられて、
どこにしますか?と言われてもイメージがわかない。
とりあえず真ん中辺を指差して中に入ると
ガラガラの館内の真ん中に数人が固まっていたりする。
こんなにすいているのに何で知らない人とくっついて観なきゃいけないのよ(-_-;)と、折角の映画を見る前にもう憂鬱だ。
入れ替え制もつまらない。
いいシーンや覚えておきたい台詞をもう一度!
或いは…どうしてこうなるのか、もう一度確かめたい、と思っても追い出される。
パンフレット買うか、後でDVDでも観ろ!と言うことか。
いつから偉くなった!?…映画…
観たい映画があれば時間を気にせず映画館に入った。
二本立てならお目当ての映画じゃない方の途中から平気で観た。
エンドロールが始まると、もっといい席が空かないかとキョロキョロして少しでも観やすい席に突進した。
お目当てじゃない映画の方が思いがけず良くて、最初から最後までしっかり見直すこともあった。
そんなビンボー臭い観方はいや、と言う人のためには指定席があった。
白いビニールカバーが眩しかったなあ。
"戦艦ポチョムキン"を一緒に観た人と"寅さん"も観た。
戦艦ポチョムキンではグーグー眠ってた人が寅さんでは手を叩いて笑ってた。
映写室からスクリーンに向かって真っ直ぐに伸びる光りの輪の中に埃がキラキラ舞っていた。
後から入ってきた人の影がスクリーンに映ることもあった。
三本立ての名画座で痴漢にあって、安全ピンで手を刺してやったこともあった。
映画館は暗くて猥雑で少し怖い場所だった。
ホントにいつから偉くなった!?映画よ!
偉い映画は『岩波ホール』にしかなかった。
背伸びして何時間もかかる映画やあまり意味の分からない映画を観るのもそれはそれで楽しかった。
こんなこと思い出す私もそろそろ『カルテット』世代かしらん。
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