母と娘

2011-09-05 | 日記

用事があって娘と2時間ほど過ごした。

 

この前、昔のアルバム見たんだけどサ・・・と娘。

私を抱っこしている誰かさんのその手に・・・タバコ

絵を描いてる私を愛おしそうに見ているのはいいんだけど、

その手にタバコ

あきれちゃったよ

ろくな親じゃないよね

 

はい

おっしゃるとおり

本当に申し訳ない

禁煙するのが遅すぎた。

アンタを産んだあと、

よろよろしながら待合室に行ってタバコを一服。

そんなヘビースモーカーだったもの。

若い、ってホント馬鹿だよねえ。

あっ、今も馬鹿か

 


父と娘

2011-09-04 | 介護日記

夕方、大分空港の手荷物検査所の列に並んでいた。

ゲートが1つだけなので列はなかなか進まない。

私の前にいる女性を見送りに来ていたのだろう。

 

もうオジーサンに差しかかった年配の父親らしき人が

 

ロープの外からしきりに彼女に話しかけている。

列が進まないことに気を取られていたから

 

話しの内容は聞いていなかったが、

 

「しっかりやるんだぞ!」と言いながら

 

握手をしようと手を伸ばしたのが見えた。。

 

しかし私の前の彼女は列の先の方に視線をやっていて、

 

そのことに気づかなかったようだ。

行き場がなくなった手を引っ込めたオトーサンは、

 

照れて顔を赤くしながら

 

「お前の乗る飛行機はさっきの名古屋行きより大きいのか?」

 

などとまた話しかけている。

 

 

 

列がゲートの奥に進み始めた時、

 

思わず前の女性に声をかけていた。

お父さんが差し伸べていた手に気がつかなかったのなら

 

教えてあげなきゃ、と思ったから…。

              

彼女は気づいていた、と言った。
見ないふりをして拒否したのだ。

「そうだったの、ゴメンナサイネ。」

 

「いいえ…」


彼女の横顔を見ながら、これは私だ!と思った。

 

10代の頃から、ついこの間まで、父を嫌っていた私だ。

彼女と見送りに来ていた父親の間に何があったか知らない。
多分、悪いのは父親だろうと勝手に私は決めつける。

 

でも、手を差し伸べた時のお父さんが

 

ブキッチョで一生懸命だったのを私は見てしまった。

 

とても握手に慣れている人には見えなかった。

 

いろいろあるもんな…仕方ないな…

 

胸の中で呟きながら私は悲しかった。


読む喜び

2011-09-02 | 日記
先月からよく働いている。
今も羽田空港で「大分」行きを待っているところだ。
バッグの中には『奥田英朗』の文庫本が入っている。
目下のところ『奥田英朗』にドップリはまっている。

図書館で借りた「空中ブランコ」と「インザプール」が面白くて、何だか優しい気持ちになれたり、元気になったような気がして、今や本屋さんに並んでいる文庫本は殆ど制覇だ。

小説をこんなに夢中で読むのは久しぶりだ。
父や母の介護のことがアタマを占めていたときは、フィクションを読む気持ちが起きなかったもの。

さて搭乗時間だ。
機内で読むのは「東京物語」