月岡芳年 月百姿
『舵楼の月 平清経』
明治二十年届
舵楼(だろう)とは
大形の和船で 舵を指揮する人たちがいる少し高くなっている所
平清経(たいらのきよつね)は
平安時代末期の平家一門の武将。平重盛の三男
横笛の名手として聞こえた。
長寛元年(1163年)~寿永2年3月10日(1183年4月4日)
国立国会図書館デジタルコレクション 043
寿永二年平氏一門と都落ちの後、前途を悲観して豊前国柳浦で入水したという。
<平家物語 - 巻第八 太宰府落より抜粋>
平清経は 何事にも深く思い入れる人でした。
ある月の夜 船端に出て横笛を吹き朗詠して遊び
「都は源氏に攻め落とされ、九州では緒方惟義に追い出され
網にかかった魚のようだ。どこへ行こうとも逃れられない
生きながらえる身でもない」 と言って
静かに経をよみ念仏を唱え海に入ります。
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