オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

月百姿 舵楼の月

2017-06-07 | 月百姿

月岡芳年 月百姿

『舵楼の月 平清経』 

明治二十年届

舵楼(だろう)とは

大形の和船で 舵を指揮する人たちがいる少し高くなっている所

 

平清経(たいらのきよつね)は

平安時代末期の平家一門の武将。平重盛の三男

横笛の名手として聞こえた。

長寛元年(1163年)~寿永2年3月10日(1183年4月4日)

 

国立国会図書館デジタルコレクション 043

 

寿永二年平氏一門と都落ちの後、前途を悲観して豊前国柳浦で入水したという。

 

<平家物語 - 巻第八 太宰府落より抜粋>

平清経は 何事にも深く思い入れる人でした。

ある月の夜 船端に出て横笛を吹き朗詠して遊び

「都は源氏に攻め落とされ、九州では緒方惟義に追い出され

網にかかった魚のようだ。どこへ行こうとも逃れられない

生きながらえる身でもない」 と言って

静かに経をよみ念仏を唱え海に入ります。



今日の共有

Leo Rojas - El Condor Pasa