源右衛門の思い出を書いてから3年がたつ。
あれから源右衛門窯を2度訪れ、亡き旧友の仏前で手を合わせた。
1度目は有田陶器市の車の混雑を避けて陶器市が始まる前日に展示室を見学した後、身分を明かすと、
イベントの準備をされていた奥様から仏間へ案内していただいた。
そこには20数年前に宮内庁へ納品した時の旧友の写真が飾られていた。 お母様へも挨拶ができた。
旧友の弟の現代表者にも応対していただき、「貴方が中学生の時以来にお会いしますね、今は社長さんとは素晴らしい。」
と頭が白くなった彼へ言うと、「たまたま順番が回ってきたんですよ。お坊さんが訪ねて来たと思いました。」
(私は紺色の作務衣を着ていたので。)と笑い、旧友譲りの気さくで人柄の良さをうかがわせていた。
代表者には「源右衛門の思い出」をペーパーにした物を供養になりますようにと渡し、奥様へお礼を言い、
源右衛門器を数点購入した。
写真の源右衛門器は左から、「赤濃丸紋割 焼酎杯」 「緑彩丸文 湯呑」 「緑彩唐草文 マグカップ」 「赤絵唐草文 マグカップ」。
焼酎杯はそのまま焼酎のお湯割り、夏は水割り、湯呑はビール用(指がかりがよく、冷えが長持ちします。)、マグカップは
もちろんコーヒー用にと活躍しています。