どんなカメラを使ってるんですか?
などと、ときどき聞かれる。
今使っているのは、ニコンD810(写真右)。特別のカメラではなく、ヤマダ電機でも売っているようなものだ。写真左は、D800。4年近く前に購入したものだが、一度も故障なし。今も現役で、カメラバッグに入っている。
フィルム時代は、その辺のカメラ屋さんでは置いていないような、いかにもプロが使うようなカメラを使っていた。左のカメラは、リンホフテクニカルダン45。ドイツ製のビューカメラだ。愛用レンズは、フジノン65mmF5.6と90mmF5.6だった。ああ、とても懐かしい。
懐かしいが、もう戻りたくはない。デジタルの時代になって、いいことは山ほどあるからね。撮って、すぐ確認できること。ズームレンズが使えること。自分でプリントができること。画像処理において、いろいろ補正ができること。保存・複製が簡単なこと。フィルムにあったモノクロ、ポジ、ネガ、低感度、高感度などの区別がないこと。感度が、その都度簡単に変えられること。また、高感度に強いこと。カメラが軽く小さくなったこと。等、々。数え上げたら、きりがない。
デジタルになっての最も大きなマイナスは、撮影代が安くなったことかな(涙)。さらに、仕事が少なくなった、ということかな(涙)。
たとえば、印刷原稿。昔は、カラー原稿は、ほとんどポジだった。このポジフィルム(リバーサルフィルム)というのはとてもやっかいで、トウシロウの扱える代物ではなかった。で、仕事もいろいろあったわけさ。カメラも、6×7とか6×9などの中型、4×5などの大型が幅を利かしていたからね。
フィルム時代の話。
よく故障したのが、ペンタックス67。主にフィルムの巻き上げなんかのトラブルが多かった。あの大きなロールフィルムを何百回何千回と巻き上げるのだから、無理ないかも。
おれも、プロの端くれ。「カメラの故障で、仕事はできません」では、話にならない。予備のカメラとレンズをいつも持って行くのだが、その予備のカメラが修理中では、やはり心配だ。で、予備の予備を購入ということに。最期には、ペンタックス67を4台持つに至った。
この4台のペンタックス67はヤフオクに出すことなく、今も収蔵庫の中に。本当は売りたいんだけど、今となってはねえ。何千円なんていう安値で手放すのも、なんかこう忍びないんだよねえ。一緒に苦労した戦友みたいなものだからね。
それから、リンホフのテクニカルダン23も、マスミのステンレスバックの中に眠っている。こちらは、いつか三脚ごと倒してしまってね。ちょっとボディが曲がってしまった(涙)。修理することなくそのまま使っていたが、売るとなるとねえ。ひょっとしたら、ジャンク扱いかも。これまた、誠に忍びない。
リンホフテクニカルダン45は、比較的早い時期に28万円でなんとか売ってしまった。
でも、フジの65mm、75mm、90mm、125mm、150mm、210mmなどは、超安値で売ってしまった(涙)。でも、このまま持っていてもねえ。もう二度と使うことはないし‥。「おれが死んだら‥」と、つい思ってしまうんだよね。まあ、そんなことを考えてしまう年になのかな(汗)。