【軽自動車で白ナンバーを取得する方法】登録料金や申込期限など
目次
軽自動車を白ナンバーにできるのは今だけ
軽自動車のナンバーを白ナンバーにする方法は、「オリンピック・パラリンピックナンバー」「地方図柄入りご当地ナンバー」「ラグビーワールドカップナンバー(現在は終了)」を申請するという3通りの方法があります。
「オリンピック・パラリンピックナンバー」と「ラグビーワールドカップナンバー」は、どちらも国民的イベントに関連する特別仕様のナンバープレートです。事前申し込みを必要とする特別仕様のナンバープレートですが、どちらも簡単に行うことができます。
地方版図柄入りご当地ナンバーには、地域の名産品や景勝地などが各地方独自のデザインが施されています。そので白地に近いデザインを選べば合法的に軽自動車に白ナンバー装着できるというわけです。
白ナンバーに変更する方法①「オリンピック・パラリンピックナンバー」
東京オリンピック特別仕様ナンバープレートは、その名の通り東京オリンピック・パラリンピックを記念する特別仕様のナンバープレートです。正式名称を「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート」といいます。
公募で選ばれたナンバープレートのデザイン。東京五輪特別仕様のナンバープレートは、色彩鮮やかな「図柄入りナンバー」と、白地プレートの右上部に東京五輪エンブレムが配置された「エンブレム付きナンバー」の2種類があります。図柄入りナンバーの取得には交付金の他に1000円以上の寄付が必要で、エンブレム付きナンバーは交付金のみで取得できます。
白ナンバーに近づけたいという目的がある場合、画像右のエンブレムのみ記載されたプレートを選択するのが最も理想に近い形であるといえます。
東京オリンピック特別仕様ナンバープレート交付開始!デザインや取得・交換方法と費用も
取得変更手続き・申込み方法
【1】自分で取得する
国土交通省が専用のウェブ上で申し込みサイトを開設しており、そこから個人での申し込みが可能です。インターネットと窓口どちらでも手続きが可能ですが、車検証や登録識別情報通知書といった書類が必要になります。どちらも紛失している場合は再発行に時間がかかり、申込期限に間に合わないことも有り得ますので余裕を持って準備するといいでしょう。
【「白ナンバー」取得の大まかな流れ】
- 申し込みサイトで申し込み
- 申請後、交付料金の振り込み
- 申し込み後、少なくとも10日間の日数が必要
- 申し込みサイト内の照会メニューで進捗状況を確認
- 交付
実際の「軽自動車 白ナンバー申し込みサイト」は以下になります。
【2】ディーラー・整備工場に依頼する
購入先や行きつけのディーラーや整備工場で、軽自動車の白ナンバー「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート」の交付申請手続きを代行してもらえます。
ただしこの場合は、後述するナンバー交付手数料とは別に、「ナンバー変更代行手数料」といったディーラーや整備工場の定める手数料が発生しますので、事前に費用等をしっかり確認して依頼するようにする必要があります。
交付料金(費用)は?
先ほど寄付金について言及しましたが、それ以前にナンバープレートの交付そのものに費用がかかります。交付料金は地域により異なり、大体7,000〜9,000円前後と価格に差があります。それに加えて寄付金も支払うことができ、その金額によって選べるナンバープレートのデザインが増えます。詳しくは、最寄りの運輸局・運輸支局等にお問い合わせください。下記のウェブページからも確認することができます。
自分でナンバー変更の手続をすることに不安がある場合には、軽自動車手続代行というサービスが便利です。交付費用に代行報酬や書類等の送料が加算されます。業者によって加算される料金が異なるので確認が必要です。
【注意】オリンピックナンバーには申込期間があり!
申込期間 | 2017年9月4日(月)~ 2020年9月末頃(予定) |
交付期間 | 2017年10月10日(月)~ 未定 |
オリンピックナンバーの申込受け付けはすでに開始しており、交付も始まっています。申込期間の締め切りは2020年9月末を予定していますが、あくまで予定なので前後する可能性があります。申込みを検討している場合はなるべく早めに申請することをおすすめします。
白ナンバーに変更する方法②「ラグビーナンバー」(現在は終了)
2017年4月から期間限定で取得できる「ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレート」もオリンピックナンバーと同様に、軽自動車のみならず、自家用登録自動車(普通車の白ナンバー)や事業用登録自動車(緑ナンバー)も同様に取得できます。申込み期間は2019年11月29日までで、現在は取得することができません。
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寄付金の有無でデザインが異なる
軽自動車の白ナンバーを実現する「ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレート」は2種類ありました。一つは大会を支援するため、1000円以上の寄付金をすることによるラグビーの図柄とロゴの入ったタイプ。もう一つは、ナンバー右上にロゴの入ったロゴ付きナンバーになります。より普通の白ナンバーに近いのは、図柄の入っていない「ロゴ入りタイプのナンバープレート」ということになります
ラグビーナンバーは大ヒット!続投に期待?
ラグビーナンバーは大ヒットしており、 特に東北での申込数は想定以上で、申込数は他の地域の数倍に至ったとのことです。
ラグビーナンバーのヒットを受けた国土交通省も、軽自動車ユーザーの「白ナンバーを着けたい」という要望が多いことを把握しているそうなので、今後は通常のナンバープレートについても希望が持てるかもしれません。ちなみに、ラグビーのW杯が終了した後もこのラグビーナンバーは記念品として取っておくこともできます。オリンピックナンバーも同様です。
白ナンバーに変更する方法③「地方図柄入りご当地ナンバー」
「地方図柄入りご当地ナンバープレート」とは?
「地方版図柄入りご当地ナンバープレート」は、通常の「ご当地ナンバープレート」と違って地域の名産品や景勝地などがデザインされたナンバープレートです。略してご当地ナンバープレートと言ってしまうと意味合いが変わるので注意です。図柄入りご当地ナンバープレートは全国41地域で2018年10月から交付されることになりました。
自治体がデザイン案を選定し、住民投票やデザイン選定委員会によって最終デザインが決定されます。現在はすでに全ての地域のデザインが決定しており、軽自動車・普通自動車ともに同じデザインを使用しています。事業用軽自動車のみ制度の対象外で、地方図柄入りご当地ナンバープレートに交換することができないので注意しましょう。
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【注意】地方図柄入りご当地ナンバーのみ軽自動車専用の黄色い縁が!
オリンピックナンバーやラグビーナンバーと異なり、軽自動車の地方図柄入りご当地ナンバーは全く普通車と同じデザインではなく、黄色い縁取りがあることに注意しましょう。
基本デザインは白ナンバーをベースとしていますが、黄色い縁取りが気になるという方は、地方図柄入りご当地ナンバーよりもオリンピックナンバーやラグビーナンバーを選択するのがおすすめです。
寄付金の有無でデザインが異なる
地方版図柄入りナンバープレートの場合も、寄付金ありはカラー、寄付金なしはモノクロといった違いがあります。寄付金の額についての明示はされていませんので、詳細については各自治体にお問い合わせください。
取得変更手続き・申込み方法まとめ
図柄入りご当地ナンバープレートは、地方自治体の図柄入りナンバー専用ページから申し込みできます。自身がお住まいの住所以外の市町村で図柄入りご当地ナンバープレートを取得することはできないので注意しましょう。申し込みの流れは、おおよそラグビーナンバーとオリンピックナンバーと同一となります。
交付料金(費用)は?
地方版図柄入りナンバーの交付料金や寄付金の金額などは、地方自治体のウェブページで告知されています。各地域によって異なりますので自身の該当する地方自治体で確認することが必要になります。
地方図柄入りナンバープレートは今のところ申込み期限なし
申込期間 | 2018年10月1日 ~ |
交付期間 | 2018年10月 ~ |
2018年10月から申込み・交付が開始された地方図柄入りナンバープレートですが、MOBY編集部が国土交通省に電話で確認したところ、2020年2月の時点で申込みの期限は定められていないとの回答を得られました。
白ナンバー移行時の注意点
原則希望ナンバーは選べない
軽自動車の白ナンバーは、今乗っている車のナンバープレートの番号のまま取得することになります。希望ナンバーを取得することも可能ですが、下記の条件に限られますので注意が必要です。
- 新規登録を行う場合。
- 管轄変更を伴う名義変更(移転登録)または転居による住所変更(変更登録)を行う場合。
- 現在のナンバープレートが破損、汚損した場合。
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字光式ナンバーにできない
字光式ナンバープレートとは、その名の通りナンバーの「数字」の部分が光る仕様になっているものです。
軽自動車を白ナンバーにするだけでなく、「字光式ナンバープレートにしたい」という声も多いようですが、現状、字光式の白ナンバーを選ぶことはできません。
事業用軽自動車やレンタカーなどは交換できない
事業用の軽自動車や「わ」ナンバーのレンタカー、駐留軍(ローマ字ナンバー)などは当然白ナンバーに移行できません。しかし、一般的には関係のない話ですので気にすることはありません。さらに、小板ナンバー(1974年までに製造された360cc軽自動車のナンバープレート)も同様に白ナンバーへの移行はできません。
軽自動車を白ナンバーにするデメリット
今回、軽自動車を白ナンバーにする3つの方法として挙げた「オリンピックナンバー」「ラグビーナンバー」「ご当地図柄入りナンバー」はそもそも、それぞれイベントや地域を盛り上げることを目的として登場したものです。しかし、多くの人が軽自動車をこれら白ナンバーに変更するのは、軽自動車を普通車っぽく見せたいからという理由がほとんどでしょう。
「軽自動車はダサい」という声もあり、どうせならいかにも軽自動車らしい「黄色ナンバー」ではなく、「白ナンバー」に変更したいという方も多いようです。普通車っぽく見えるのは、軽自動車を白ナンバーにする「メリット」といえます。反対に、軽自動車を白ナンバーにするデメリットや想定されるトラブルは何でしょうか。
有料道路で普通車と間違われる?
「高速道路や有料道路で、白ナンバーでも軽自動車として認識されるの?」
と、不安になる方もいらっしゃるかもしれません。これについては、もちろん軽自動車として認識されますので安心して下さい。
ただ、有人料金所ではナンバーの色で軽自動車を判断しているため、普通自動車と間違えられるケースも発生する可能性があります。有人料金所で普通車扱いを受けてしまった軽自動車もすでにいるとのことです。
税金が普通車と同じになる?
軽自動車を白ナンバーに変更すると、普通車と同じ税金になると心配されている方もいるようですが、排気量やボディサイズが変わるわけではないため、軽自動車を白ナンバーに変更しても税金は変わりません。
【アンケート】軽自動車に白ナンバーはダサい?
メリットとして挙げた、「普通車っぽく見える」といった意見に対して、軽自動車を白ナンバーに変更する方が「逆にダサい」という意見もあります。
MOBYでは軽自動車の白ナンバーはダサいのか、ダサくないのか問題に決着を付けるべくアンケートを実施し、3364件の回答を集めました。(2018年7月31日時点)
読者の素直な気持ちが表れたアンケート結果は以下でチェックできます。
軽自動車の白ナンバーはダサい?ダサくない?【アンケート結果発表】
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