夕焼けの空舞う零戦 幕張上空で展示飛行
2017.6.3 21:35
反応20
レッドブルエアレース2017の予選終了後、会場上空に飛来した零戦=3日午後、千葉・美浜区の幕張海浜公園(酒巻俊介撮影)
酒巻俊介撮影)
旧日本海軍の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の復元機が3日、千葉市の幕張海浜公園で開かれた飛行機のレッドブル・エアレースに合わせて展示飛行し、約3万5千人の観客が空を舞う姿に見入った。
機体は1942年製で、70年代にパプアニューギニアで発見され、カナダ製のエンジンを搭載して修復した。これまで日本国内で複数回飛行したことがある。
エンジン音を響かせ夕焼けの空を飛ぶゼロ戦を見つめていた、群馬県渋川市の会社員石坂淳さん(44)は「かつては戦争に使われた機体なので複雑な思いだが、平和へのメッセージになればいい」と語った。
レッドブルエアレース2017の予選終了後、会場上空に飛来した零戦=3日午後、千葉・美浜区の幕張海浜公園(酒巻俊介撮影)
飛行を企画した「零戦里帰りプロジェクト」の責任者唐木芳典さん(59)は「日本が誇る技術遺産であるゼロ戦の姿を後世に継承していきたい」と話した。
この日は零戦のほかにも、民間旅客機界の名作機「DC-3」や陸上自衛隊の対戦車ヘリ「アパッチ」なども展示飛行し、航空ファンらから歓声を浴びていた。
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会場上空に飛来したDC-3=3日午後、千葉・美浜区の幕張海浜公園(酒巻俊介撮影)
レッドブルエアレースの会場に飛来した陸上自衛隊のAH-64「アパッチ」攻撃ヘリコプター=3日午前、千葉・美浜区の幕張海浜公園(酒巻俊介撮影)
会場上空に飛来した零戦=3日午後、千葉・美浜区の幕張海浜公園(酒巻俊介撮影)