■マーケット
株価見通し 相次ぎ下方修正
18日の日経平均株価は1万6,196円と上昇して取引を終えましたが、年初からはまだ14%下落しています。こうした動きを受け証券各社は年末の日経平均の見通しを次々に下方修正しています。野村証券は前回から3,000円引き下げ2万円に、SMBC日興証券は1,500円引き下げ2万500円に、大和証券は3,460円引き下げ1万7,780円にしました。原油価格の低迷が長引くとの見通しや円高ドル安傾向、マイナス金利の悪影響などが株価にとってマイナス材料になるとしています。
野村証券 原油価格の低迷が長引く
SMBC日興証券 円高が企業業績に影響する
大和証券 マイナス金利政策のプラス効果が見えなく混乱している
米高まるマイナス金利への関心
日本や欧州でのマイナス金利政策の導入を受け、米国でもマイナス金利への関心が高まっています。先週、議会証言に臨んだFRB=連邦準備制度理事会のイエレン議長はマイナス金利を2010年に一度は検討したことがあると明らかにした上で、もし景気が後退した場合には再検討の余地はあると発言しました。近い将来、米国で景気が後退したとすれば導入の可能性はあるかもしれませんが、中心的な手段になるとの見方は少なく、慎重な意見も根強くあります。また、FRBのバーナンキ前議長は米国にはマイナス金利対象外の金融機関も多く存在するため、欧州に比べて機能しづらいと指摘しています。
■ニュース特集
ブラジル、S&Pが格下げ、経済の見通しは?
2000年代の前半にBRICSの一角として、世界経済を牽引してきたブラジル。しかし近年は景気後退に苦しんでいる。鉄鉱石など資源価格の下落により、今年は2年連続のマイナス成長となる。通貨レアル安で輸入品の価格が上昇し、国民生活を圧迫している。
・ みずほ総研/上席主任エコノミスト/西川珠子
『資源企業の投資の縮小が成長を大きく押し下げている。インフラ投資が五輪で多少増えてもかき消されてしまう。本格的な景気回復は2018まで持ち越す。オリンピック効果は限定的。東京オリンピックについても、五輪だけで経済を浮揚させるには限界があるとブラジルが示している。日本経済が(2020年まで)しっかり持ちこたえられるかどうかがポイント。』
激動ビール業界(2)
アサヒ 社運を賭けた新商品とは?
酎ハイトップ2社
・ キリン「氷結」 年間3000万箱以上を販売。桃味新発売。
・ サントリー「-196℃」烏龍茶ポリフェノールを配合、食虫需要を拡大、「-196℃極キレ」新発売。
缶酎ハイの販売量は2001年から倍増しているが、アサヒのシェアは1割と低迷している。
アサヒビール/酎ハイ新商品「もぎたて」開発担当/みやま朋美さん
3年かけて200以上の成分を分析し選んだ天然素材(劣化抑制素材)が新商品「もぎたて」の新鮮さのカギを握っている。客に届く状態に近い製造後1か月の製品で他社品と比較すると、「香り」を10倍に保ち、「劣化成分」は半分に抑えられることが分かった。「これをアサヒフレッシュキープ製法」と名付け特許出願した。4月の発売前後に50万人規模の過去最大のサンプリングを行う。初年度の目標は500万箱。鬼門の酎ハイでアサヒは一大ブランドを築けるのでしょうか。
アサヒはビールの分野では圧倒的に強いが、そうはいってもシェアは下がってきているので新しい分野の開拓が課題。缶酎ハイは客が固定していない分野なので、逆転の余地も十分あると見ている。
■《モルガンスタンレーMUFG証券チーフエコノミスト ロバート・A・フェルドマン》
・ 低迷するブラジル経済について
インフレ悪化、インフレ率2014年6.4%→2015年10.7%
これを抑える政策を金融・財政ともに何もできていいない。これを「対岸の火事」と思うな。民主主義がやるべき政策を取れないとなると、民主主義そのものが問われてしまうと非常に危険。全ての先進国はブラジルを良く見て参考にすべき。ブラジルは国民にとって痛みを伴うことができない状況になっている。
・ マイナス金利の効果について
消費や投資の拡大につながらないと見ている。欧州のマイナス金利のレポートを見ると、結局貸し渋りにつながる。金融機関にとってコスト、そのコストは株主、預金者、借入先が負担する。そもそも今の日本経済の問題は金融政策では効果がなく限界だ。むしろ税制改革、歳出改革、労働市場改革を大胆にやって初めて経済が良くなっていく。「第三の矢・成長戦略」を進めるべき。
・アメリカのマイナス金利導入について
可能性は低い。①市場はそんなに悪くない。②FRBが法律に縛られているので議会との交渉がめんどくさい。③資本市場が大きく銀行の役割が小さい。以上の理由であまり効果的な政策と言えない。米国ももはや金融政策は効果がない。インフラ整備などの成長戦略に傾注すべき。
■ニュース
リオ五輪に向けた商戦始動
(1) カメラの白黒戦争
・ 白いカメラ・・・キャノン
・ 黒いカメラ・・・ニコン
キヤノンはデジタルカメラの新製品の発表会を行いました。8月のブラジル・リオデジャネイロオリンピックでは、五輪会場のプレスセンターにメンテナンスブースを設置して60数名のサポート要員で24時間修理体制を整える。最上級モデル「EOS-1D X MARKⅡ」(4月下旬発売予定)をプロカメラマンに使ってもらい、存在感を高める狙いです。
・ キヤノンEOS-1D X MARKⅡ(67万8000円税抜き)
連続撮影速度14コマ/秒→画像を高速でデジタル処理し記録
・ キャノンEOS80D(中級モデル)
一方、ニコンも先月、最上級モデル「D5」(3月発売予定)を発表しています。
・ ニコンD5
ピント合わせの目標ポイントが従来の約3倍の153ヶ所設定し、オートフォーカス機能を高めた。連続撮影速度12コマ/秒。
・ ニコンD500(中級モデル)
《レンズ交換カメラの国内シェア(2014年)2社で6割以上》
キャノン約34% ニコン約29%
五輪という大舞台で互いにシェア拡大を目指します。
(2) ブラジル大使館の前で毎週木曜日に営業しているのがブラジル食材専門の移動スーパー。店内には、伝統料理シュラスコで使われる肉やソーセージと並び「酢」も並んでいました。ブラジルでは「テマケリア」と呼ばれる手巻きずし専門店が増えていて、600店舗以上もあるといいます。食品大手のミツカンは、ブラジル風の手巻きずし「テマケリア」を“逆輸入”し、酢のさらなる売り上げの拡大を狙います。ただ、ブラジルの経済は不振が続いています。格付け会社のS&P=スタンダード・アンド・プアーズは17日、ブラジルの格付けを引き下げました。
広がる“ものづくり”スペース
18日、都内に新たな「ものづくり」の空間が誕生しました。オープンしたのは、会員制の工房「テックショップ東京」です。赤坂の一等地にあるアーク森ビル内に敷地面積およそ1,200平米を占める会員制工房。木材や金属加工に必要な機械や3Dプリンターなど、50種類以上の工作器具が揃っています。会員になれば、制限なく使用できます。テックショップ(マーク・ハッチCEO)は、2006年にアメリカで創業し、現在、全米で8都市に展開しています。学生やベンチャー企業などあらゆる人が利用する。携帯端末で決済できるカードリーダーや照明器具などのヒット商品も誕生した。日本への進出にあたっては、富士通とともに会社を設立。テックショップのマーク・ハッチCEOば、東京には大きな可能性があると強調しました。
モノづくりのスペースは広がっていて、東京・八王子市のカフェ「Wark」もその一つです。10分あたり1,000円の利用料で店内にあるレーザーカッターを誰でも使えます。この店で作った作品を約7,000円で販売し、2ヵ月で25個売り上げた個人もいます。今村店長は、作ったものを販売する目的で使う人が増えているといいます。
日米航空交渉が合意 羽田-米国便 昼間も就航へ
日本とアメリカの両政府は18日、航空交渉の協議で、羽田空港を利用する日米路線の拡大で合意しました。現在、羽田からのアメリカ路線は深夜・早朝時間帯の8便に限られていますが、これを2便に減らし、新たに昼間の時間帯に10便を設けます。また、方面は西海岸やハワイ行きに限られていましたが、この秋にも、ニューヨークなど東海岸への直行便が実現します。成田空港よりも都心に近いため、ビジネス客や地方空港からの乗り継ぎ客の利便性の向上が期待されています。
シャープ 20日に臨時取締役会
経営不振に陥っているシャープが、再建の支援策をめぐって、20日に臨時取締役会を開くことがわかりました。高橋社長は今月4日の決算発表会見で、支援策について、官民ファンドの産業革新機構と台湾のホンハイ精密工業の2社と交渉していると明かし、交渉の進捗はホンハイが優位にあるとしていました。ただ、シャープの取締役の中には革新機構の支援を受け入れたほうが良いという声も根強く、どちらの支援策を選ぶのか予断を許さない状況です。
経済財政諮問会議 安倍総理「マイナス金利に期待」
安倍総理大臣は経済財政諮問会議で、日銀が導入したマイナス金利政策について、「住宅ローンや中小企業融資の金利が下がり、消費や投資の拡大につながる」との見方を示しました。さらに、マイナス金利の内容が十分に伝わっていないとして、情報発信につとめるよう関係閣僚に指示しました。また、消費の喚起策として企業に改めて賃上げを求め、「“世界経済の不透明さを理由に賃上げしない”という流れにしないことが大切だ」と強調しました。
民主など野党3党 自民・丸山氏の辞職勧告案提出
民主党など野党3党は、自民党の丸山和也議員が、17日の参議院憲法審査会でアメリカのオバマ大統領について「黒人の血を引く奴隷」などと発言した問題で、丸山議員に対する議員辞職勧告決議案を参議院に提出しました。丸山議員は18日、テレビ東京の取材に応じ、発言が誤解されているとして、議員辞職はしない考えを示しました。
日本IBMとソフトバンク 日本語対応の人工知能提供
日本IBMとソフトバンクは18日、人工知能型コンピューター「ワトソン」の日本語版サービスを開始したと発表しました。まず三菱東京UFJ銀行や第一三共など10社以上が導入を決めました。顧客の応対や分析作業の効率化などを狙います。また、ソフトバンクはワトソンと自社のヒト型ロボット「ペッパー」を連動させ、ペッパーの機能を強化することも検討しています。
女性の平均賃金 過去最高に
厚生労働省は残業代などの手当てを差し引いた女性の賃金が去年、平均で月24万2,000円となり、前の年より1.7%増加し、過去最高となったと発表しました。男性の賃金は月33万5,100円で男女間の賃金格差は男性を100とした場合、女性は72.2で、過去最少となりました。一方、雇用形態別では正社員が32万1,100円だった一方、非正規社員の賃金は20万5,100円でした。
パナソニック 成田空港で次世代無線LAN実験
パナソニックは18日、WiGigと呼ばれる次世代の無線LANのスポットを、実証実験として、世界で初めて成田国際空港に設置しました。WiFiなどの、既存の無線LANと比べると通信速度は10倍以上です。国際線出発ロビーに18日から9日間開くこちらのブースでは、WiFiと、WiGigの両方が設置され、タブレットで通信速度の違いを体験できます。実際に、その違いをストップウォッチで計ってみました。同じ動画を選んで、同時にダウンロードすると左側のWiGigはわずか2秒で終わりましたが、右側のWiFiは1分26秒かかりました。WiGigは今までより広い周波数帯域を使うことで、通信速度を速めることに成功しました。実用化によって空港利用者の観光情報の取得などに役立てたい考えです。
■【トレたま】ファスナーノ
【商品名】 ファスナーノ
【商品の特徴】 剥がすときの音のしない着脱式のテープ
【企業名】 帝人
【住所】 大阪府大阪市中央区南本町1-6-7
【価格】 未定
【発売日】 今年春
【その他】 衣料や寝具で製品化予定
【トレたまキャスター】 相内優香