ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

雪姫(The Snow Maiden)-オペラ

2006年02月11日 | Weblog

2月7日にリムスキー・コルサコフ作曲のオペラ 雪姫(The Snow Maiden)を見ました。1893年のボリショイの初演から518回目、2002年版で35回と長い歴史とロシア人に愛されてきたオペラです。原作はアレキサンダー・オストロフスキーの戯曲で、ロシアではよく知られた民話のキャラクターである雪娘(スネッグロチカ)が主人公となる寓意的な物語です。3幕で終了が10時45分と長い物でした。(ロシア語)

雪姫:Yelena Bryleva (ソプラノ), 相手役Lehl役をYeugenia Segenyuk (女性です)と2枚目を若い女性(メゾソプラノ)が付け髭をして演じるという演出でした。この2人はカーテンコールの動画で手を繋いで登場しますが銀色の服がLehlで花の王冠をしている白い服が雪姫です。

雪姫の母親Vesna(春の精 動画で赤い王冠をしている メゾソプラノ)をAlexandra Durseneva,父Moroz(霜の精 バス)をValeriy Gilmanovが演じました。この霜の精と春の精の間に生まれたのが雪姫です。

余り日本ではなじみのないオペラですが冬のロシアで春を待ちわびるこの時期に見ると雪姫の恋を夢見る乙女の気持ちが判るような気がします。舞台装置が凝っていて氷の国、雪の国が良く表現された美しい舞台です。背景も大型スクリーンに後ろから映像が映る仕掛けで様々な効果、ビデオを写して変化を付けていました。

あらすじ:

第1幕

幕が開くと霜の国というが氷の国。照明で氷の階段が青く光り大変美しい。金と赤い服の春の精が春が来たと長い独唱。。氷の角を持つ霜の精が現れ雪姫のことで揉める。雪姫は頭に真珠の飾りをつけて登場。雪姫は恋というものを知りたくなりベレンデイの国にやってきて人間たちと共に暮らし始める。

凛々しい若者Lehrが登場し花の髪飾りを付けた女性に囲まれるが雪姫を誘惑。雪姫も気にいる。商人Misgir(Pavel Chernykh バリトン 動画右から2人目)はKupava(Marina Lapina ソプラノ 動画Misgirの隣)と結婚する為に登場するが雪姫の美しさに魅惑され心変わりする。

第2幕

ベレンディの王国で皇帝べレンディはLehrに誰でも好きな女性を選んで良いといい、雪姫は私を選んでと歌うが結局LehrはKupavaを選んでします。雪姫は落胆しMisgirが慰める。雪姫は愛のために死を選ぶことを決意。

第3幕

雪姫は母〈春の精)から花の王冠を受ける。春が終わり夏が来るところ。結婚式でMisgirに愛していることを告げ雪姫は光を浴びて溶けていきます。この第3幕で雪姫が溶けていく前に踊る「道化師(軽業師)の踊り」が有名だそうです。



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