Nさんからの寄稿の最後です。
連日観劇および寄稿 誠にありがたい限りです。
7月4日(日)
マルグリット:堀口純
アルマン:山本隆之
アルマンの父:森田健太郎
プリュダンス:厚木三杏
伯爵:輪島拓也
ガストン:冨川祐樹
昨秋のボリショイ劇場公演での
ペアの再びの全幕共演で、
大いに期待を寄せていたのだが、
日本においても素晴らしい舞台を作り上げ、
ボリショイ公演を思い起こさせてくれた。
堀口さんは儚げな風情のあるマルグリットだった。
高級娼婦だからといって
無理に艶やかで強いキャラクターを作ろうとせず
堀口さんの持つ個性が自然に出ていたと感じた。
アルマンと出会い、治療代に換える為に
宝石を侍女のナニーヌに預けた後のソロでは
初めて一途な愛を知った喜びの感情が零れ落ちていた。
また、アルマンの父から息子と別れるようにと懇願され、
受け入れたあとのアルマンとのパ・ド・ドゥは、
アルマンに愛され続けたいが
彼の父親の願いも受け入れないければならないという
複雑な心情が踊りや表情1つ1つから伝わり
切なさで胸が一杯になった。
山本さんのアルマンは、
酒井さんと踊ったときとは少し異なり、
大人の女性に憧れる青年というよりも
あどけなさの残る女性を優しく見守り、
導いてあげる大人の男性のように見えた。
堀口さんと組んだときならではであろう。
同じ作品でもパートナーが変われば
雰囲気もまた変わってくるので
興味深く鑑賞した。
堀口さんとのパートナーシップも良く、
椿姫という物語を美しく丹念に紡ぎ上げていた。
以前にも思ったが、
ジゼルで是非観てみたいと思わせた。
2幕終盤でのマルグリット、アルマン、
アルマンの父とのパ・ド・トロワで
堀口さんのスカート部分が破れてしまうアクシデントがあったが、
3人とも動揺せず最後までしっかり務めていていた。
主役以外で特に目を引いたのは、
マルグリットとアルマンが訪れた郊外の
農民のソリスト4人、
福岡雄大さん、福田圭吾さん、伊東真央さん、井倉真未さんである。
満面の笑顔で明るくのどかな雰囲気を作り出し、息もぴったり。
こんな村があったら行ってみたいと思わせた。
来季からはデビッド・ビントレー監督に交代する。
バレエ団の新たな挑戦が今から楽しみである。
連日観劇および寄稿 誠にありがたい限りです。
7月4日(日)
マルグリット:堀口純
アルマン:山本隆之
アルマンの父:森田健太郎
プリュダンス:厚木三杏
伯爵:輪島拓也
ガストン:冨川祐樹
昨秋のボリショイ劇場公演での
ペアの再びの全幕共演で、
大いに期待を寄せていたのだが、
日本においても素晴らしい舞台を作り上げ、
ボリショイ公演を思い起こさせてくれた。
堀口さんは儚げな風情のあるマルグリットだった。
高級娼婦だからといって
無理に艶やかで強いキャラクターを作ろうとせず
堀口さんの持つ個性が自然に出ていたと感じた。
アルマンと出会い、治療代に換える為に
宝石を侍女のナニーヌに預けた後のソロでは
初めて一途な愛を知った喜びの感情が零れ落ちていた。
また、アルマンの父から息子と別れるようにと懇願され、
受け入れたあとのアルマンとのパ・ド・ドゥは、
アルマンに愛され続けたいが
彼の父親の願いも受け入れないければならないという
複雑な心情が踊りや表情1つ1つから伝わり
切なさで胸が一杯になった。
山本さんのアルマンは、
酒井さんと踊ったときとは少し異なり、
大人の女性に憧れる青年というよりも
あどけなさの残る女性を優しく見守り、
導いてあげる大人の男性のように見えた。
堀口さんと組んだときならではであろう。
同じ作品でもパートナーが変われば
雰囲気もまた変わってくるので
興味深く鑑賞した。
堀口さんとのパートナーシップも良く、
椿姫という物語を美しく丹念に紡ぎ上げていた。
以前にも思ったが、
ジゼルで是非観てみたいと思わせた。
2幕終盤でのマルグリット、アルマン、
アルマンの父とのパ・ド・トロワで
堀口さんのスカート部分が破れてしまうアクシデントがあったが、
3人とも動揺せず最後までしっかり務めていていた。
主役以外で特に目を引いたのは、
マルグリットとアルマンが訪れた郊外の
農民のソリスト4人、
福岡雄大さん、福田圭吾さん、伊東真央さん、井倉真未さんである。
満面の笑顔で明るくのどかな雰囲気を作り出し、息もぴったり。
こんな村があったら行ってみたいと思わせた。
来季からはデビッド・ビントレー監督に交代する。
バレエ団の新たな挑戦が今から楽しみである。
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