ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

ボリショイ ロンドン公演 8月11日 マチネ ドンキ

2007年08月17日 | Weblog

M特派員の寄稿の続きです。写真はMerkurievがFan?に囲まれた写真ですがM特派員の解説は下記。

Merkuriev as a role of Espada was fab.
At the stage door, he was asked to take photo with a family who dressed up in Disney-World style.... Obviously, the family didn't come for the ballet, but they just passed the street and picked up Andrey Merkuriev! Quite funny, Merkuriev looks very confused!

ボリショイ ロンドン公演(at London Coliseum

11 Aug 2007 昼公演

Don Quihote」アレクセイ・ファジェーチェフ改訂版

キトリ:ナタリア・オシポワ

バジル:イワン・ワシリーエフ

ストリート・ダンサー:アナスターシア・ヤッツェンコ

エスパーダ:アンドレイ・メルクリエフ

今回の公演で一番注目を浴びている若者二人のドンキ2回目。

この日もオシポワはカスタネットを使わない。去年上手に使っていたのに、何故かなと疑問に思ってしまう。

一幕目では、二人のポーズを決めるところが音楽とずれてしまった箇所が2回ほどあった。初日よりも若干力んでいるような印象を受けた。一本リフトは、一回目は一度で決まり、2回目はワシリーエフがバランスをとれるまでに時間がかかり一歩動いたが、一度安定すると音楽を長くとってリフトを維持していた。

一幕目の後半から本調子になってきた二人は、豪快な技の連続で何度も観客をどよめかせる。特にワシリーエフの開脚ジャンプは何度見ても凄い。23幕目でも、初日と同等に素晴らしい舞台となった。物怖じせず伸び伸びと踊っていた。

2幕目のオシポワの衣装は、アレクサンドローワのと似ているが、内側の色が黄色ではなく真っ赤。彼女は2幕目には頭に赤に変わって白い大き目の花をひとつ付ける。

自殺の場面では、ボリショイでは非常に大きなナイフ、と言うより短剣を使う。バジルのダンサーによって若干演出は違うが、泣いているキトリに死んだはずのバジルがハンカチを手渡したり、サンチョ・パンザを押しのけたりするのは共通。ワシリーエフはオシポワの胸を触らないが、胸の間で指を動かして触るしぐさをする。昨日のフィーリンは触っていた。

メルクリエフは今回も素晴らしいエスパーダの舞を披露。

キャスト表を熟視していなかったので、3幕目のボレロでゲラスキンが颯爽と出てきたときには前に乗り出してしまった。毎回若手のヴィクティミロフがこの役を踊っていたので・・・ さすが、ゲラスキンはその強い目と存在感で、短い出番ながらも舞台を引き締めてくれた。黒に金色の飾りが沢山ついた衣装が良く似合っていた。

3幕目の男性群舞の衣装が非常にお洒落。白地に黒のレース模様がベストとタイツの両サイド上側にプリントされている。これに合わせるかのように、2幕で使う幕の内のひとつが、黒いレース柄になっているのが美しい。

この回も若い2人にブラボーの嵐と、何度も続くカーテンコール。総合的には1日目の方が良かったが、今回ももちろん十分に満喫した。



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