ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

新国立劇場バレエ団「白鳥の湖」大阪公演

2008年06月21日 | Weblog

 NANAさんから詳細寄稿です。(コメントから転記させていただきました)

*新国立劇場バレエ団「白鳥の湖」大阪公演*

<時間>開演:午後6:30
1幕、2幕(とありましたが、東京では1幕1場、2場になるかも。2幕(1幕2場?)とあるのは「湖のほとり」の場面)):6:30-7:40【休憩20分】3幕:8:00-8:40【休憩20分】4幕9:00ー9:25 終演予定9:30(約3時間)

★24日からの東京公演は、7時開演と遅く、終演10時台で、カテコで帰る人が移動しそうな・・。

振付:プティパ、イワーノフ
音楽:チャイコフスキー 振付改訂:牧阿佐美(とありますが、プリマ、王子の黒鳥の場までの踊りはセルゲイエフ版とほぼ同じ。コールドも割と近い様な。)

ロートバルト:市川透 →緑色系の衣装が珍しい
王妃:豊川美恵子→衣装が東洋風?ウヴァ王子をよく見る。息子がお好きなママ?
道化:八幡顕光→軽さのあるジャンプ全開!赤薔薇で女官を口説く。
家庭教師:G.イリイン→教師のくせに居眠りをする。セルゲイエフ版では、王子に「勉強しなさい」と諭し、王子は本を読んでみる、という台本。牧版はどんな台本なのか?1幕1場のラスト近く、ウヴァ王子と舞台後方で、前を見ながら、ずっとしゃべってる芝居をしていた。何を話してたのかしら。

王子の友人(パ・ド・ドロワ):丸尾孝子、本島美和、M.トレウバエフ
大きい4羽の白鳥(グリゴロヴィチ版等は3羽):
厚木三杏、西川貴子、丸尾孝子、堀口純

スペインの踊り:西川、楠本郁子、富川祐樹、芳賀望
ルースカヤ:湯川麻美子→ロシア人形的衣装。最初のポーズ(腕を組み、人差し指を頬に当てる)が繊細で素敵。
ナポリ:さいとう美帆、小野、江本拓
ハンガリー:西山裕子、トレウバエフ

指揮:渡辺一正 管弦楽:関西フィル
(以上キャスト表より)

■コールドは、ルンキナの踊りよりも、チャイコの音楽が聴こえてくる音のとり方で、はっとしました。(ルンキナは音楽への陶酔よりも、クラシックのパを正確に丁寧に踊ることを優先した踊り。)

群舞は、いつもより広い舞台で、工夫して踊る。整列し、さっといっせいに手を振り上げくるっと向きを変える時など、時々とてもきれいに揃っていて、群舞を揃える為に、何かノウハウがある模様。東京公演のコールド、水準高いのを見せてくれそうです。

★Kバレエ退団の芳賀さん、スペイン、初役?のわりには意外と良かったですよ!(素人目には)シャープなラインを見せてちょっと目を引いたかな。私はスペインやボレロを踊る楠本さんが好きで、男性はあまり見ないのですが。あ、西川さんも頑張ってました。

★東京バレエ団からフリーになられた古川和則さんは、大阪はご出演なし。東京で出る模様。



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Nana)
2008-06-22 03:20:37
↑主役が抜けてました失敬。
オデット/オディール:S.ルンキナ
王子ジークフリート:A.ウヴァーロフ

尚、この公演の企画は「大阪国際フェスティバル」の一環でした。

★話は変わりますがこの時期、ベジャールバレエの日本公演も行われ、ジル・ロマンが予定外の「アダージェット」を踊ったそうです。(私は行かれず。結局一つの公演を選ぶことは、どれかを切ることに。)ベジャールのようなカリスマを失うことの何たるかを、改めて考えさせる公演だったようで、グリゴローヴィチのことを考えざるを得ませんでした。

グリゴロ氏の方は、桜井多佳子さんの批評で、ベスメルトノワの死により、韓国公演の時、憔悴激しい中お仕事していたそうで、心を動かされます。夫人の存在の大きさを再認識。でもベジャールのことを考えると、グリ氏には、バレエ界でもうひと頑張りしてほしいものです。(蛇足ながら、岩田さん公式HP5月分にグリゴロヴィチについての記載あり。岩田さんの文が、凄い表現力だな~と思いました。さすが芸術家の言葉。)

★岩田さんは、大好きなバレリーナのカプツォーワと「海賊」を踊られるとか。似合ってますね。

■脱線だらけですが、6月29日頃NHKで深夜「スパルタクス」パリ公演TV放映。キャストはアコスタですが。

■NBSのHPに、7月の「英国ロイヤルバレエ日本公演」出演予定のアリーナ・コジョカルが、怪我降板と出ました。首だとかで詳細全く存じませんが、公式発表読むと胸が痛みます。マックレーもアキレス腱損傷で降板。

私はウヴァーロフの身を案じ、(12日にザハロワと白鳥踊ってますが)、17日の公演出るかどうか、出ると信じて新幹線飛び乗ったのですが、無事にウヴァーロフの芸術に浸れて帰って、上記を読み、複雑な気持ちでした。

降板ダンサーの身を案じるとともに、ウヴァーロフが降板せず踊るのを見られる有り難味を再認識。その裏には、彼の厳しすぎるプロ意識があることも。舞台は一期一会。明日何が起こるかわからないのが現実だから、見られる舞台でインスパイアされるものを大切にしたいと思いました。
返信する
ども (管理人)
2008-06-23 05:08:35
Nanaさん
いつもながらバレエ情報満載のコメントありがとうございます。
ウヴァーロフが無事に日本の舞台を勤めているようでほっとしました。
返信する
Unknown (Nana)
2008-06-24 16:39:01
管理人様へ
<スパルタクス>
散漫になったので、リフレイン。29日深夜、NHK衛星第二だったと思いますが、ボリショイ「スパルタクス」TV放映ありますので、ご興味ありましたらNHK HPでご確認を。

<ザハロワ>
↑そうですね。管理人様にとっては、大事なザハロワのパートナーですものね。でも、ザハロワは大丈夫。(たぶん)前より体が強靭になった気がします。立場も良くなってるし。

あと、ウヴァーロフは4月に舞台復帰はしてます。白鳥全幕も踊ってます。ここは、5月にコメントが出てたようですが。情報は、ボリショイHPや、各主催者HPが通常一番確かで早いと思います。

今回は、私は公演の主催者がいつものバレエ専門のよびやではなく、キャスト確認頼りなかったので、もうこれは行くしかない、となったのですが、特殊ケース。(チケット代は惜しくないのですが、日帰りできないところに平日行ったので、私も少しはじぶんがかわいいので、事前に分かれば予定が立てやすい、とは思ったんですが。普通は主催者に当日電話で教えてくれますから)

ザハロワが新国で疲れてるのは、いつものことで、心配要らないと思います。この話は、またいつかできたらで。では。
返信する
ども (管理人)
2008-06-25 02:53:53
NANAさん
何時もながら詳細コメントありがとうございました。
ザハロワの体が強靭になったとのコメントは安心しました。
返信する

コメントを投稿