ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

新国立劇場バレエ団 『白鳥の湖」1月23日(土)

2010年01月29日 | Weblog

Nさんの寄稿の続きです。 

123()/その他の役のダンサー達について

オデット/オディールはさいとう美帆さん、

それはそれは優しげで、

守ってあげたくなるような可愛らしい姫君であった。

侍女達を守ろうと手を広げる仕草もまた健気で、

さいとうさんならではのオデットだった。

一昨年末のゲスト降板によるシンデレラ主演3回半の

(初日にシンデレラ役のゲストが途中降板して

舞踏会のパ・ド・ドゥからトレウバエフさんと急遽出演し、

その後ゲスト日含めて3回務めたのであった)

経験が活きているようで、

終始堂々とした踊りを見せてくれた。

オディールではこれまでに見せたこともないような

小悪魔な微笑みを浮かべ、

シンデレラやクララといった可憐でお淑やかな役が多かった

彼女の新たな魅力を発見できて嬉しく思った。

王子のトレウバエフさんは端正で、滅多なことでは動じないと感じさせる

知的で余裕たっぷりの王子であった。

1幕での家庭教師や道化との芝居がまた巧く、

ユーモアたっぷりに楽しませてくれた。

さいとうさんとは何度も組んでいるが、

今回もまた、喜びや悲しみ、様々な感情が、

2人の間から紡がれていた。

話はまた一昨年末のシンデレラに戻るが、

急遽舞踏会のパ・ド・ドゥから出演し、

主役の途中変更を伝えられて戸惑う客席を

瞬く間に幸福感で満たしたペアであることに改めて納得した。

次はどんな世界に誘ってくれるのか、

今冬もまたこの作品で2人の舞台にお目にかかれることが楽しみである。

 

 



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