7月16日はボリショイで1903年の初演より334回目、2002年版で37回目の英国ロイヤル・バレエ団アシュトン振付のラ・フィーユ・マル・ガルテを見ました。この作品は「普通の人々が描かれた初めてのバレエ」と言われ音楽はL Herold、編曲はジョン・ランチベリー。 主演のリーズをスベトラーナ ルンキナ、恋人の農夫コラスをドミトリー グダノフ、リーズの母親の未亡人の裕福な農園主をゲンナジ ヤニン(名前でお判りの通り男性です)、お馬鹿なブドウ園主の息子アランをDenis Medvedevが好演。ルンキナのリーズの初舞台。指揮はAlexander Kopylov(可也御高齢の指揮者で座って指揮)"La Fille mal gardee"とは「わがまま娘」の意味だそうですが日本ではリーズの結婚との題名で演じられる事が多いようです。もこのバレエは初めて見たのであらすじを記載。
1幕:
鳥の鳴き声のような前奏で幕が開くと田園風景(舞台は南フランス)とLa Fille Mal Gardeeの表示そしてピクニックの模様が描いてある幕。さらにこの幕が開くとおんどり1羽とめんどり4羽のユーモラスな踊り。門を開けて酔っ払いを担いだ6人の若者が一度入場し直ぐに退場。次にリーズが二階から登場しピンクのリポンを持って踊ります。ここで一寸リボンが一瞬顔に巻き付いたりしましたが事なきを得ました。そのリポンを壁に巻き付けてリーズが家に引っ込むと入れ替わりにコラスが入場し暫くリーズを探し最後にリポンを見つけ持っていた杖に結んで嬉しそうに踊る。リーズを見つけ二人が楽しそうに踊っていると母親シモーヌがこれを見咎めて2階からりんごを投げるは花を投げるは最後はリーズのお尻をぶって耳をつねるというとても母親とは思えない行動に出る(勿論喜劇風に)。次に村人達が入場し女性12名男性6名がカマを持って踊る。シモーヌがリーズに棒を持って何かをつく作業を言いつける。この作業中にシモーヌは足を痛めて引っ込みコラスとリーズが再び踊る。ここで杖のリボンを外して二人で腰にリボンを巻きつけたり腰に巻きつけたリボンを引き寄せてキスしたりコラスが馬のように口にリボンをくわえてリーズが後ろを騎手のようについていったり2人でリボンで綾取りをして格子状の模様と使ったり。この後もリボンが多用されるバレエです。女性8人が登場し2人をはやす。ブドウ園主トマと赤い傘を持ったアランが登場。リーズはここで着替えてピンクの服で登場。更に舞台にはロバが荷車を引いて登場にこれにリーズとシモーヌが乗って幕。
川沿いの風景が描かれた幕の前をニワトリ5羽、ロバの荷台に2人がのって、その後に8人の女性に担がれたアラン、更にコラスがビン2本を持って踊りながら通る。
この幕が開くと後ろ向きの収穫風景の農民。コラスがビンの蓋を口で開けて村人に渡す。女性に囲まれてコラスが踊る。馬鹿息子アランがリーズと踊るがリーズはいやいやでコラスが2人の間に割って入りいつの間にかリーズとコラスは舞台から消えアランは取り残されるが村人は知らんぷり。
フルートを弾く男性が登場しフォークダンスのような村人達の踊り。アランがフルートを取り上げて吹くがおかしな音しか出ない。
リーズとコラスが登場しリボンを8人のバレリーナが持ってリボンの中央で2人が踊ったりリーズがリボンを持ってバランスを取ったりリーズを中心に8人がメリーゴーランドのように廻ってリーズは逆回転に回転したり。ここら当りのリボン使いは見事で大変綺麗です。コラスとリーズがそれぞれ踊り更にリーズをコラスが片手でリフト。浮かれたシモーヌも4人のバレリーナとタップを見せる。
大きな柱の周りで村人が色とりどりのリボンを持って踊っていると実はリボンが柱の周りで見事な編み物になっていく、又逆に踊って元のリボンに戻る。
大雨が振り出し村人避難、コラスとリーズだけ戻ってくると雨が止み祈る、又雨が降り出しアランが傘をさすと大風でアランが空中高く飛ばされて幕。
カテコ動画 -2幕は後日-
コメントありがとうございます。
本番に向けリハーサル中でしょうか。
真夏のバレエ大変でしょうが郡山であれば
如何でしょうか。
福岡よりお邪魔するのは無理ですがご活躍を祈念します。