毛津有人の世界

毛津有人です。日々雑感、詩、小説、絵画など始めたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

古いものを残すという思想

2025-02-04 06:36:03 | 風景画

明治神宮の再開発とかで相当数の樹木を伐採すると聞いて情けない思いがした。どうせ利権がらみの工事なのだろうが、日本人は未だにこんなことしか思いつかないのが同じ日本人として恥ずかしくてならない。どうして古いものをそのままに保全しようとしないのか。今は性暴力が暴露されて芸能界とマスコミとの泥沼のような醜悪な絡み合いが暴露されて、世界的な恥さらしに迄発展しているようだ。日本は今でも縦型社会であって民主主義とは建前だけであって実質は古い封建制度で動いている。それはたぶん美術の世界でも同じだろうと考えている。たしか宮尾登美子原作の映画でその実態を見た気がする。日本画の師匠が美貌の女弟子に対し、コンテスト出展をえさにセクハラを働くという内容だった。日本人のこのような体質は日本語に顕著に現れている。外国語を一つでもマスターしてみればいい、日本語ほど尊敬語や謙譲語がうるさい言語は他にない。身分制度やあらゆる差別意識がこれほど巧みに組み込まれている言語は他にない。だから日本人の本質は排他的であって英語を話しているときのような本当に対等という関係作りが難しい。小生は今日本ブログ村に参加しているのだけど国内にこれだけたくさんのブログの供給元がありながらお互いに自由に閲覧コメント記入いいねができないのがはなはだ不便でならない。コメントやいいねをしたいならそのブログ供給先のID を取得せよなんて馬鹿ではないか。

日本の常識は世界の非常識、これは世界に出てみないと本当には分からない。今サミュエル・ハンチントンの『文明の衝突』を読み始めたのだけど、世界の学者の多くは現在日本文化を特有の独立した文明と認めているらしい。しかしながら私見によればこれは日本国内だけに存在する文明で他との交流がないから世界の常識で見れば相当に頓珍漢なことをやっている場合がたくさんある。明治神宮の再開発などは他の先進国なら絶対にしないことだろう。ポルトガルの首都リスボンの中心部では外観を変更する建築物は許可されない。高層住宅などもってのほかでそういうものは郊外にしか建てられない。そしてそういう街は何の感慨も旅人に呼び起さない。

 

 

 

 


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