">『マルクスはヘーゲルの論理を「論理的神秘主義」と呼び、理性の神秘主義をそこに見ている。マルクスのヘーゲル批判の焦点は、存在と思惟、現実的なものと理性的なものとの同一性についてのヘーゲルの信念に向けられる。この同一化は二重の転倒を含む、とマルクスは批判する。一方では、存在は思惟に、有限なものは無限なものに還元され、経験的、現実的な事実は止揚されて真の現実性を持つことを否認される。経験的真理の国は、理念の内的契機に転化され、存在しないものとみなされる。存在は存在でなくて、思惟である。他方、理性=それ自身のうちに対立物をもつ唯一の全体性は絶対者となり、自己充足的な現実となるが、存在するためには、この現実は自らを現実的対象に転化し、特殊的、物体的形態をとらねばならない。マルクスは、ヘーゲルが抽象物を「理念」として実体化し、新しい「実念論」に転落していることを批判するのである。ヘーゲルは主語と述語を転倒する。現実的対象の述語を表現し、その対象のカテゴリーであるべき「普遍」または概念はそれ自身によって存在する実在として主語に変えられ、反対に、現実的主語、判断の媒体、現実に存在する世界は理念の顕現方は化身になる。つまり述語の述語になる。現実世界は理念が現実性をまとう手段になる。』「新岩波講座哲学 15 哲学の展開」11 現代哲学史への予動 マルクス・ニーチェ・フロイト 竹内良知/font>
『現実的存在はすべて具体的、特殊的、個別的である。それは本質的存在の規定が抽象的、普遍的、一般的であるのに対抗する。また現実的存在は不断の運動変化の過程にあり、その動機は本質既定の生態を震撼させ、規定に逆背し規定を突破して規定の変改を迫り、実態が甚だしく変化した場合には本質規定の端的な表現である名称をさえ改めさせることがある。人間の現実的存在を意味する「実存」の語を掲げる実存主義は、現実的存在と本質的存在の上のような関係において、もっぱら人間に関して、もっとも徹底的に現実的存在を優先させ、それに固執する。「実存が本質に先立つ」という言葉が、その標語となりうるゆえんである。そこでは人間存在における現実性というのが、本質性との対比において、形而上学的に「人間とはこれこれこういうものである」と一般的に規定され一本質に固定的に決めつけられることを拒否する理解のしかたとして立っている。』「岩波講座哲学 3 人間の哲学」 Ⅷ 実存主義における人間 飯島宗亨
不特定のひとや企業を相手にする民間の営業ではこうはいかない。休日といえどもクライアントから連絡があれば休暇を返上して仕事をせざるをえなかった。役所の場合は平日に休暇をとったからといって公務に支障は出ない。だから、末端の公務員は片づけるべき仕事を片づけておけばゆっくりと休養できる。
腰の調子が良いとはいえないので外出をひかえて、キャリアコンサルティング技能検定対策で硬くなった頭をほぐすことにした。本日の課題は「実存は本質に先立つ」という実存主義のテーゼの意味合いの確認と、マルクスはヘーゲル哲学のどこを批判したのかの2題。
腰の調子が良いとはいえないので外出をひかえて、キャリアコンサルティング技能検定対策で硬くなった頭をほぐすことにした。本日の課題は「実存は本質に先立つ」という実存主義のテーゼの意味合いの確認と、マルクスはヘーゲル哲学のどこを批判したのかの2題。
10日以上たつというのに腰に痛みが残っている。下半身の運動不足を感じたのでストレッチを試みた。従前から運動不足は我流のストレッチで解消してきた。ところが今回はストレッチが腰痛の原因になってしまった。公務員歴・腰痛歴ともに30年以上先輩に当たるI氏から「悪いことは言わんけえ、腰痛の原因だけはしっかりと究明しときんさいよ。」という忠告も受けている。整形外科を訪ねた。
最も気にかかる身長が3センチ以上縮んだ原因も明らかになった。医師の説明によると、それでなくても運動不足で背筋と腹筋が弱くなっているから上半身を腰に乗せるような状態に陥っている。本来ならもっと腰が引けていないといけないのに、私の場合、負傷のために腰を前方に突き出ことによってバランスを取ろうとしている。したがって身体が「く」の字になっている。つまり胸は反り、腰が前方に突き出し・・・、身体が反った状態で身長を計った。それだけのことだった。
理学療法士の治療を受けた後、以上の点に気をつけて3日ぶりに身長を計ったら、3㎝ばかり伸びて元の1mと72㎝あたりに戻っていた。半年で3㎝だから年に6㎝。5年もすると30㎝は縮む。小学生当時の身長になるのじゃないかと怯えていたのでほっとした。また、腰痛発症の当初3日間というもの、十二分に自分の上半身の重さを知った。持ち上がらない上半身の重心を前方に移動しながらゆっくりと立ち上がることの辛さを初めて体験した。
最も気にかかる身長が3センチ以上縮んだ原因も明らかになった。医師の説明によると、それでなくても運動不足で背筋と腹筋が弱くなっているから上半身を腰に乗せるような状態に陥っている。本来ならもっと腰が引けていないといけないのに、私の場合、負傷のために腰を前方に突き出ことによってバランスを取ろうとしている。したがって身体が「く」の字になっている。つまり胸は反り、腰が前方に突き出し・・・、身体が反った状態で身長を計った。それだけのことだった。
理学療法士の治療を受けた後、以上の点に気をつけて3日ぶりに身長を計ったら、3㎝ばかり伸びて元の1mと72㎝あたりに戻っていた。半年で3㎝だから年に6㎝。5年もすると30㎝は縮む。小学生当時の身長になるのじゃないかと怯えていたのでほっとした。また、腰痛発症の当初3日間というもの、十二分に自分の上半身の重さを知った。持ち上がらない上半身の重心を前方に移動しながらゆっくりと立ち上がることの辛さを初めて体験した。