旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

2013年01月20日 15時48分31秒 | Weblog
やり残した事務的な仕事がないわけではない。それでも本年度の仕事は終えた。あとは突然2階から落ちてくるような仕事に備えてネットを張っている。達成感を伴うさわやかな気分を胸に、夕暮れ前の桜並木を老犬ごん太と歩いた。灰色の桜並木とはいえ注意深くみてみると枝の先に生命の息吹を感じる。

人間暇になるとろくなことを考えないというひとがいる。暇になると本屋を散策して気を引かれる新書を買い求める。物色に血眼になるから考える暇などない。この2日間で新書を14冊と文庫本を2冊買った。岩波新書や中公新書についていえば、殆どの表題と「出版社による推薦文」「著者の略歴」を立ち読みしているので目新しさはない。

たとえば、斎藤孝著「教育力」(岩波新書)は「教える立場」にあるすべてのひとに役立つことを目論む真面目な本だ。和田秀樹著「学歴社会と日本」(中公新書ラクレ)は灘高・東大医学部を出た著者による学歴論だ。和田は受験秀才が頭が良いと決めつけている。東大出は頭が良いのではなくて受験勉強が得意なのだ。いい年をした著者が、いまだに高偏差値学校歴の効用を必死で擁護しているのには呆れる。