唐組「ひやりん児」
作・演出:唐十郎
4月23日(土)PM7:00~8:05 精華小学校跡地内 紅テント
この芝居、すっかり、省略されている。それは唐の想像力がなくなったのではない。むしろ、齡70年のからだから挑む。
そうだ、それは老人たちの壊れた妄想、ボケたものと評しているものだ。
それがこの劇場という現場にあがると違う。謎を謎としていきる人生のファイターなのだ。
上演時間は10分休憩を入れて70分。唐はふるえ、目は中空をみて、目から透明な血である涙をためている。そして、かつての冒険者として、あがないたっている。
稲荷卓夫演じるおからがたった一丁のこらせたきぬさん(豆腐)から、はてしないロマンを描くのだか、、それはおもいかけめぐらせたためにぐちゃぐちゃになり、みずにたたようはめになり、まだ、あきらめないおからはそれらおきぬさんを集め、荒野へでるのだ。
実際の芝居はそこで終わったが、物語は終わらなかった。
それはなぜなのか。
こんな唐十郎をみたのははじめてだ。鳥山さんが休団になり、役者陣の幅 が狭くなったとはいえる。でも、それは役者でみせる力が弱くなったのではない。
ひやりん児はほんとうにひやりとさせた。なんという現実とのマッチか?震災前、原発災害前に書かれたこの芝居はわたしたちがすでに、現実といいながら自然や風景からずれおち。瓦礫の地獄へ落ちたことである。つまり、みづから仕掛けた幻想に絡めとられて、いくはずのない壊れになったのだ。そんなはずではない。どうなるんだ。どうしてくれるんだ。誰がのせいにはできないことへみづからの限界を力にして、唐は飛び込む。
つかこうへい、井上ひさしは癌で死んだ。唐はさらに死んでいくからだへ挑んでいく。生き残り?違います。死にさらしです。それがいきている。すごい。どっこい、いきているんですよ。どうしょうもなかろうが。
消費税反対。公務員給与カット賛成。そうなると、福祉や文化に皺寄せがくるかもしれません。だから、なんのなんの。死にさらして放射能以上にのこってやりましょう。
終わりない芝居でした。
作・演出:唐十郎
4月23日(土)PM7:00~8:05 精華小学校跡地内 紅テント
この芝居、すっかり、省略されている。それは唐の想像力がなくなったのではない。むしろ、齡70年のからだから挑む。
そうだ、それは老人たちの壊れた妄想、ボケたものと評しているものだ。
それがこの劇場という現場にあがると違う。謎を謎としていきる人生のファイターなのだ。
上演時間は10分休憩を入れて70分。唐はふるえ、目は中空をみて、目から透明な血である涙をためている。そして、かつての冒険者として、あがないたっている。
稲荷卓夫演じるおからがたった一丁のこらせたきぬさん(豆腐)から、はてしないロマンを描くのだか、、それはおもいかけめぐらせたためにぐちゃぐちゃになり、みずにたたようはめになり、まだ、あきらめないおからはそれらおきぬさんを集め、荒野へでるのだ。
実際の芝居はそこで終わったが、物語は終わらなかった。
それはなぜなのか。
こんな唐十郎をみたのははじめてだ。鳥山さんが休団になり、役者陣の幅 が狭くなったとはいえる。でも、それは役者でみせる力が弱くなったのではない。
ひやりん児はほんとうにひやりとさせた。なんという現実とのマッチか?震災前、原発災害前に書かれたこの芝居はわたしたちがすでに、現実といいながら自然や風景からずれおち。瓦礫の地獄へ落ちたことである。つまり、みづから仕掛けた幻想に絡めとられて、いくはずのない壊れになったのだ。そんなはずではない。どうなるんだ。どうしてくれるんだ。誰がのせいにはできないことへみづからの限界を力にして、唐は飛び込む。
つかこうへい、井上ひさしは癌で死んだ。唐はさらに死んでいくからだへ挑んでいく。生き残り?違います。死にさらしです。それがいきている。すごい。どっこい、いきているんですよ。どうしょうもなかろうが。
消費税反対。公務員給与カット賛成。そうなると、福祉や文化に皺寄せがくるかもしれません。だから、なんのなんの。死にさらして放射能以上にのこってやりましょう。
終わりない芝居でした。