むかわの阿呆演劇日誌

演劇についての劇日誌やつれづれの演劇、映画の感想や日々のつぶやき。写真もあげます。

大衆演劇散歩記「今日のいのち」

2010年07月13日 10時43分08秒 | Weblog
激団華月 華月照師
2010年7月12日(月)PM5:00~8:15 鈴成座

第1部 特選狂言「幽婚」
新作のお芝居。とある落武が祖先の隠れ里に伝わる習わし。若くてなくなった者にその通夜の日。同じくらいの生者をつけて一夜を過ごすという。
年季あけで天涯孤独で諸国を旅している時蔵が相部屋になった弥七という男に頼まれ貸してしまった5両を返してもらい、弥七の話を信じて隠れ里にいくと、返してくれるはずの、さわは死んでいた。
実は弥七という男にみつぐだけ、みついで捨てられてしまったのだ。そのうらみで首をつって死んでしまったのだ。
そして、時蔵が訪れたら、さわの通夜。さわの父、村長(むらおさ)から、幽婚を受け入れてくれないかと頼まれる。頼まれたら、いやといえない時蔵。どこか憎めない素直な好青年を華月照師が演じる。はかない娘役に華月涙。いきがかりにかわされていく思い思われの恋心。
思いやる気持ちがじんわりとみえてくる芝居であった。

第2部 舞踊ショー
また、君に恋している。
でさらりあざやかに踊る座長。どこかあはずれで憂いもつ女形を踊ったと思ったら、いきな軽さ春団次をみせる。華月涙も前回よりも視線があがり、よくなっていた。

常に新しい芝居が見える華月。次も楽しみである。
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大衆演劇散歩記「うそのうそはほんと」

2010年07月11日 17時14分59秒 | Weblog
激団華月 華月照師
2010年7月10日(土)PM5:00~8:15 鈴成座

2回目。いいものは思い引きずられているものは感想が書きにくい。それはこちらに気が残りつづけるからかもしれない。

第1部 ミニショー
テンポよく、各踊りが展開する。みせてはいるがこの段階ではほんとさわりという感じ。

第2部 お芝居「長屋太平記 文七元結」
おどぼけでありながら、江戸っ子な熊さんが借金のために吉原に娘を売って50両の金を手にしてしまう。その大事な金を、店の預り金を失って途方にくれ、みを投げようとしている文七同情して、あっさりとあげてしまう。
江戸っ子のやせがまんというがひとを思いやらずにはいられない庶民の心意気をみせる喜劇。華月照師の眼がかわいい三枚目でこちらが愉快になってくる。

どこかに貧乏せつなさがあるのに、心意気、思い入れにひとは救い、救われるというのがいい。

第3部 舞踊ショー
照師座長のはやがえが鮮やか。表方若い5名でありながら、一生懸命がいい。華月涙の周りをみて流れや空気を読んでいるための、目線がひとつ下向きなのが、気になる。自分の世界をもっとはじけてみせてぼしい。気になる女優さんだ。

石川さゆり「転がる石」での殺陣ショーはかっこよくすっきりする。
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大衆演劇散歩記「梅雨どしゃぶり」

2010年07月04日 13時14分04秒 | Weblog
近江飛龍劇団

2010年7月3日(土)PM5:00~8:40 朝日劇場

1年ぶりの大阪。

第1部 プロローグ
テンポよいのりで軽やかにはじまる。
プロローグラストで緞帳閉まる途中で飛龍でてきて、観客をのせていく。

第2部 お芝居「拳銃の前に立つ母」
ヤクザものとそれにナニワの意気込みで度胸のいい女将の人情話。
笑川美佳のきっぷのよい女将はみていて、すっきりする。どんな暴力にも迎合せず、屈しもせず、だからといって、相手がちゃんとしてきたら、無視もしない。ふところ広く生きている女将。でもそんな女将にも、わが子、てばなす過去をもつ。いかにもの話であろうと演ずるものこころ揺れがみえると話の奥が感じられる。

第3部 近江飛龍オンステージ
テンポがよく、みせかたも演歌があれば、ポップス、ロックへといく。美空ひばりがあれば、XJapanがある。あっという間の3時間4分。

雨がひどくなるといわれたなかで大入り。

いやー楽しかった。
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