むかわの阿呆演劇日誌

演劇についての劇日誌やつれづれの演劇、映画の感想や日々のつぶやき。写真もあげます。

大衆演劇散歩記「雨土曜日」

2010年10月09日 21時46分12秒 | Weblog
劇団菊太郎 梅沢菊太郎

2010年10月9日(土)PM12:00~15:20 浪速クラブ

今日で二回目。

第1部 顔みせミニショー
のりよくはなやか。「お祭りマンボ」「もどり橋」24分勢いよくみんなの力を感じる。

第2部 お芝居「弁天小僧菊之介」60分
「悪事を働くやつはすすきをおばけにみてしまう。
いい台詞。歌舞伎十八番の登場人物 弁天小僧菊之介を使い、痛快時代劇に。梅沢菊太郎座長演じる菊之介はたっぷり色気があっても、男にもどればど迫力。美しいよりかっこいい。
歌舞伎名台詞はもちろん歌舞伎調なので現代劇のリズムとちがい、間もたせる節回し、それをキャラクターの強さで乗り越える。もちろん、それが歌舞伎の魅力で役者の個性だろう。それをみごとたちあらわれる。ただ、まわりが受けられないから座長が浮く。もちろん、座長芝居だからいいのだが、でも、二枚目、三枚目とあってこそ、大衆演劇だと思うなあ。

第3部 舞踊ショー
ラストは鏡獅子。はじまりは群舞ソーラン。梅沢道矢の一生懸命の踊りがひとりひかってみえた。この時点ではそうかなと思ったが、踊るのか踊らされているのか。ラストの鏡獅子で座長以外が段取り会わせるだけ、踊りに立ち向かっていないのを感じない。単純に力不足ともいえるが、役者がたっていない。仲間同士が強く闘っていないように思う。初回の直感でいい意味高校生の文化祭と思えたのは穴がち間違いではなかったか。修行はどこにあるのか。次にみたい。
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大衆演劇散歩記「平日青空」

2010年10月06日 16時27分05秒 | Weblog
劇団菊太郎 梅沢菊太郎

2010年10月6日(水)PM12:00~15:20 浪速クラブ

関東の劇団。初めてみる。少しずつ若さはずむ切れを感じる。満足。音楽がポップなものがおおく、集団としてののりがいい。ある背負いがないのかいまの面白さだろう。劇団員14名と多い。それは座長の魅力なのだろう。昨年7月に関西入りで二回目とのこと。

第1部 顔みせミニショー
にぎやかに若い力で花開く。4ステージと短い。座長33才筆頭に若手ばかり。座長は和の色気美しく、芸者女形。

第2部 お芝居「いっぱいのかけそば」
あの有名になった「一杯のかけそば」からイメージを拡げた時代劇。そば職人喜八は妻先立たれて、酒に溺れてしまった。妻連れ子のひとり娘につらくあたり、かいがしくしてくれても、当たり散らす、あげくのはて、娘に惚れてつきあっている商家の跡取りにも金を無心し家をでてしまう。4年の月日が立ち、そばやも残されたふたりでなんとか世間に評判の店にしたてあげた。そんなおり、腹をすかせて、おこもりになってしまった父はばつわるくも家に戻ってくる。実は娘にあたったのも、訳があったのだ。
お涙頂戴でも、座長は愉快なキャラクターで魅力的なものに引き出している。、お芝居が好きな劇団で座長みずから、芝居を立てる(台本をつくる)のが好きとのこと。


第3部 舞踊ショー
ラストは菊ちゃんの極楽ルンバメドレー。テネシーワルツから入りルンバのおしゃれで軽快さは都会のはなやかさ。
座長の越後獅子がせつなくもかっこいい。みづからに物語をちゃんと持ち踊りぬく。
梅沢みちやの女形はほんと細身の美しさがある。白いドレス姿であらわれたときの観客の歓声が印象に残る。

満足。次回もみに行こう。
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