不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

むかわの阿呆演劇日誌

演劇についての劇日誌やつれづれの演劇、映画の感想や日々のつぶやき。写真もあげます。

現代演劇迷想記「キボウのココロ」

2012年03月31日 21時10分53秒 | Weblog
コンブリ団 その6「ムイカ」再び
 作・演出 はしぐちしん
2012年3月31日(土)PM3:00~4:25 ウイングフィールド

この作品は第17回OMS戯曲賞大賞受賞作品である。

でも、その観点は記録でいい。
演劇は作品がすべてである。

お話は演劇の、というか、この世界のルールの話をしながら、くりかえし、くりかえし、なにかが空から落ちてくる。

その奇跡をなににみえるか。これはみている側のこころがあらわれる。

いま、どんな世界にあるのだろうか。

実は初演をみていて、これは広島のあの戦争、原爆のはなしを、そういうことをしてしまう人間の話をしていると思った。

この再演のあいだに世界はまたごろっと動いたように思う。

戦争よりもいま原発が恐いこの国にいる。まだまだ、なにもみえない絶望の現実なのだ。

でも、芝居でもいっていた、想像すること。このままでいいとはおもうのではなく、わたしやわたしたちがいきるものとしてあること。

たとえ、明日死ぬ運命であろうと、今思うことだ。


人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大衆演劇散歩記「春へ向うよ!浪花劇団」

2012年03月27日 16時17分46秒 | Weblog
浪花劇団 近江新之介
2012年3月20日(火)PM12:00~3:00 高槻、千鳥劇場

平日。客席はなかなか。後ろの年配のおばさん二人の会話がすごい。大姑、小姑がうるさいねん。だからなあ、ここに来てたらええねん。忘れていられるやろと。ほあ、すごい。家庭円満のための大衆演劇。

第1部 顔みせミニショー
「心ざんばら」近藤真彦の歌で新之介座長とタイガー一心の相舞踊。「男の情話」坂本冬美の歌で蛇々丸。「チュチュは愛のはじまり」新之介座長。「人生一路」美空ひばりのこころの歌で新之介座長、浪花めだか、蛇々丸三名ののりのいい踊り。

第2部 お芝居「安太郎子守唄 やくざ馬鹿」
松三と安太郎は旅ガラス。
草鞋あずけた一家の素浪人黒田と親分の女房が間男しているのをみてしまい、松三に草鞋をはこうと頼む。すると、一家の子分夢三が先ほどもどってくるのを二人にたのんでいたが、黒田に切られて、虫の息。こんな姿のやくざをみて、安太郎は松三に頼む。実は恋仲になった女がいて、兄貴縁をきってくれと。
こころよく縁をきって堅気になれと松三。松三はそのあと、夢三の敵をうち、人斬りの名を名乗る。

さて、それからは、芝居の話をすべて語るのは野暮というもの。

二人はまた、運命の出会いで敵どうしで向き合う。大川龍子姉さんのかたりの心地よさ。セリフを聞いて、情景が目に浮かぶ。

いやー、ええ、泣き芝居です。

第3部 浪花バラエティーショー

今日のラストはリクエストのあった二葉百合子の浪曲、梅川忠兵衛 新ノ口村の段。心中の道行におって
くる忠兵衛の父とのやりとり。親子の情愛。夫婦ね絆のかっとう。ひとのおさまらない苦しみ、あわれ
な思いが雪降るなかに、じんとみえてくる。


エンターテインメント ブログランキングへ

この高槻に浪花劇団がきてくれたおかげで、高槻を知ることができました。都合10回みることに。座長にしばらくのあいさつをして、また、くる大阪を楽しみにしています。

4月は千鳥劇場は片岡梅之介座長。浪花劇団は広島へ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大衆演劇散歩記「今日は千咲大助さんのお誕生日公演でした」

2012年03月25日 23時36分29秒 | Weblog
藤千代之助劇団  藤千代之助
2012年3月25日(日)PM5:00~8:00 鈴成座
今日は浪花劇団をみて、芝居仲間と藤千代之助劇団に。今日は
千咲大助くん29才のお誕生日公演でもあり、場内は熱気ムンムン。

第1部 ミニショー
頭から大助の男の立ち姿から、顔みせで、竜馬、座長がつづいても、かっこよく、美しく花を
添えるものとしてある。

第2部 お芝居「次郎長と旅役者」
舞台というより、まずは音楽は梅沢富美男「夢芝居」がかかる。役者出で立ちの役者市川団五郎役の千咲竜馬が振り向くと、おげれつな顔で爆笑で、この芝居は喜劇だとわかった。弟子の市川足の助が千咲大助。なんと抜け作でおとぼけな顔。この二人でほとんど、笑わせていく。息のあったぼけと突っ込みの応酬、これも大衆演劇の醍醐味。そこに、いあわせた清水次郎長がまきこまれてという話。
愉快愉快、今日もでました。悪役の大島竜次が吹き出してしまう展開。

第3部 歌と踊りのグランドショー
今日は大助オンパレード。1人をはさんで立ち役、女形、いろいろな色気や力強い男前をみました。最後は誕生日をたくさんの
ケーキでお祝い。大入りで三本示め。


iPhoneからの投稿
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大衆演劇散歩記「この1ヶ月で地元のひとが増えてます浪花劇団」

2012年03月25日 23時32分48秒 | Weblog
浪花劇団 近江新之介
2012年3月25日(日)PM12:00~3:15 高槻.千鳥劇場

今日はダブルで芝居観劇になった。ハードスケジュールで、4月のさくらまつりの話は決まり、5月のイベントで歌舞練場での見学、確認。色々な想いが眠っている現場に。それもあってか、それから、文子神社、西本願寺をお参りして、気をリセットして、いつもの高槻に来た感じ。

第1部顔みせミニショー
オープニングは新之介座長の踊り、浪花めだか歌「花挽歌」
蛇々丸「男のあばよ」大川龍子「次男坊カラス」新之介座長 
石川さゆり版「惚れ神」新之介座長の紺の着物でしっとりとした女形。

第2部 お芝居「幕末遊侠伝 会津の小鉄と名張の新造」
舞台は香坂の仙吉の家。目明き不自由の女房お吉が待っている所に銀次郎が、やってくる。そこへ額に傷つくり、小指をなくした仙吉が帰ってくる。
お吉に聞かせたくないと思い、酒に買いにいかせたら、義理兄銀次郎から、しかりを受けたのは、名張の花会にて、新造から売られた喧嘩を買ったのはいいが、相方殺され、自分も詰め腹切らされて、のこのこと帰ってきてしまったことだ。
怒ってかえる銀次郎。帰ってきたお吉。自分の始末をしられないようにしたことだか、実は知られていて、男をあげてくれと
言い渡されたのは、我が身の命と捧げてと、お吉、みづから、
自害することだった。
 仙吉には蛇々丸。お吉には新之介座長。
このあと、決死の思いで新三になぐりこみに向うが、実はということで、新造に向う仙吉。
会津の小鉄といわれたやくざ仙吉の話はぐっと情けをかみしめる話であった。


第3部 浪花バラエティーショー
オープニングは久々に新之介座長の歌「雪国」から。満員の客席で客が吸い込む力が強い。ぎらぎらでして、ラスト 太鼓ショー倭は新之介座長、浪花めだか、蛇々丸三名で叩きつける元気さ。

時計をみると、3時25分。いつもより20分を超えていた。
周りのお客さんによると、ここができてから、大衆演劇みているひとがふえているみたいです。いいことだ。高槻の新名所。向かいには温泉施設ができるみたいだし。すごいぞ、たかつき。



iPhoneからの投稿
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大衆演劇散歩記「浮き世の憂さは芝居で晴らせ!」

2012年03月20日 22時56分17秒 | Weblog
浪花劇団 近江新之介
2012年3月20日(火・休) PM5:00~8:15 高槻、千鳥劇場

お彼岸。火曜日であるが、休みの日。夜の部。なかなか入ってますよ。と思ったら、いっぱいで大入です。

第1部 顔みせミニショー
「ディスコじょんがら」新之介座長、浪花めだか、蛇々丸三人の扇子舞の軽やかさ。
タイガー一心「侍」
で踊れば、新之介座長「網走番外地」
ラストは新之介座長、蛇々丸二人で「唐獅子牡丹」

第2部 お芝居「旅の風来坊」
ほとけ一家と対立する飛ぶ鳥を落とす荒々しい一家の親分完造
ほとけ一家の代貸し利三の女房
お染が完造に寝返りたいと申し出る。その証拠にもうすぐ代貸し利三がくるから、始末してくれと。何も知らない所に闇うちに。その一部始終。一人の旅ガラスがみていた。

さて、ここはほとけ一家。今日もまぬけな子分三太がそうじをしている。若親分をどうやら完造にやられた心労で病に伏しているおなみ。
そこへ、旅人が草鞋あずけにきたのだ。

と、ここまで、話はきりりとすすむが、今日は違う。

今日は座長はこのおとぼけの三太。三太はぐちくちしゃべるし、すぐ脇道にそれるし、嫉妬深いし、おなみからすぐこの馬鹿といわれるぐらいの馬鹿の馬鹿ぶりをおとぼけとつっこみで、お客を筋からはずし、はずし、はずし、ときには、わるのりで、ときには、ただ、のるだけで、ときには、まったく違う芝居をやってやってやりまくる。
今日、はじめて大衆演劇をみたひとはわるのりしすぎて、話わからんぐらいになっとるやなと、怒りを感じるぐらいかもしれない。たしかにそうである
話は相手役が笑ってできない。
あの、大川龍子さんが代貸し利三を演じていて、瀕死でほとけ一家にかえって、最期の台詞をいえずに、笑ってしまい、そのまま死んだくらいだから。
悪ふざけ?いえいえ違います。
役者の熱演!ただ、ひたすら、それを喜劇でゆく。この話にはいらない座長のキャラ三太がいくんだから。

お話は旅ガラスが悪いやつらをかたづけてくれる。その旅ガラスは粋な男だった。蛇々丸いつもにまして、かっこよい。


いやー、笑って笑って笑いつかれたぐらいですが、浮き世の憂さを完全に、わすれたひとときでした。

第3部 浪花バラエティーショー

お芝居がつよすぎて、今日はなにをやっても、観る方がひらく感じで最後の韓国ショーがきれいで華やかでした。もちろん座長の「お梶」の女形、渋かった。


iPhoneからの投稿
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芝居夢中記「彼岸にいくもの」

2012年03月20日 22時53分40秒 | Weblog
あすかフェスティバル
2012年3月20日(火・休)PM1:00~2:20
元飛鳥人権文化センター[photo:01]
1.太鼓研究所「飛燕」
 地元地域の太鼓集団。小学生たちの元気な発表。
2.太鼓集団「烈火」
飛燕をあがって、本格的にする太鼓集団。中学生から高校生たちの太鼓発表。なかなかなんにも考えずに、弾ける音を聞いていると、元気をもらえる。センターでバチが割れても、勢いよく叩いていた高校生がこのグループを卒業して、倭というプロの太鼓集団にはいるとのこと。なるほど、これからの未来を感じた。

3.神原組「恋路絵図」
劇団浮狼舎の新人たちの発表公演。テレビ局内の女優たちの喜怒哀楽を、垣間見る。いまの新人たちが入って、1年半前に、同じ新人たちではじめてしたものを、いままた、演じる。彼らのなかからも、卒業するものたちが、山崎翔平に、星見まどかだ。
まだ、なにものかになるか、わからない所で、自分のアンテナになにが響くのか。
いっしょに芝居をした仲間なので、演技がついてきているのがわかる。どうなるかは、これからなのだろう。

さて、一番、大きいのはこの元飛鳥人権文化センターがなくなることだ。1975年に解放会館から、人権文化センターなったあと、大阪市市民文化施設として、670名収容のホールを抱えたものが、このまつりを最期だったのだ。耐震性構造でないことと、財政縮小として、40年の歴史はあっさり幕をおろされた。橋下市政下の惨い切り捨てである。
 大阪はひょっとして、と思う。
このさきは私の感にしかすぎないが、もっと地獄絵図をみなければならないのかもしれない。

彼岸にいくものは、見送り。
失われたものはなんなのかを、
このあと、高槻で、大衆演劇、浪花劇団をみながら、かんがえよう。

まつりが、おわると、午後2時すぎ。飛鳥人権文化センターはほとんどひとが、いなくなっていた。


iPhoneからの投稿
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大衆演劇散歩記「忘れていた泣く情熱」

2012年03月18日 23時20分05秒 | Weblog
浪花劇団 近江新之介
2012年3月18日(日)PM5:00~8:00 高槻.千鳥劇場

今日はダブルで芝居観劇になった。ハードスケジュールで、4月のさくらまつりの話は決まり、5月のイベントで歌舞練場での見学、確認。色々な想いが眠っている現場に。それもあってか、それから、文子神社、西本願寺をお参りして、気をリセットして、いつもの高槻に来た感じ。

第1部顔みせミニショー
オープニングは新之介座長、蛇々丸でどすを使った相舞踊「男の手締め」
湘南乃風「JOKER」で新之介座長が力強く派手にいくと、蛇々丸が美空ひばり「博多の女」
シメは新之介座長、浪花めだか「深川」鳶と芸者の相舞踊。
今日は頭から色々いってます。

第2部 お芝居「岡崎の夢」
長次は親方源太に拾われて働く人足。小頭が実入りがいい方に
他の人足をそそのかして、ぬけるのをとめに入りのも、親方が情けに熱いひとであり、子連れ人足というやっかいなものでも、雇ってくれた恩義があるからだ。
長次には長吉という子がいる。
親方からわけを聞かれて、話したには、ある日、旅籠岡崎屋と
いう前をとおったら、見知らぬ女からあなたと声かけられ、捕まえられて、あなたの子よ、渡たされる。身に覚えがないが、ふっかけられた難儀。ようし、わかったと、大きくなって、返してくださいといっても、絶対に帰さないからなと啖呵きって
見知らぬ子を長吉と名付け、育てて3年。
 親方にはなしたその前に、岡崎藩士秋月新之丞、妻よしの、岡崎屋徳兵衛があらわれる。
 なんと、あの子を押しつけた女だ。秋月はよしのと武士、商人の娘をこえたしのぶ恋仲になり、身ごもり、子を産むが秋月が参勤交代の勘定役につき、離れ離れになり、気がふれて、身内がうったひと芝居が長吉をまきこんだ子を育ての一件だったのだ。ひきとっても、すぐにかえってくるだろうと思ったら、あてはずれてしまったとのこと。
 育ての親に、生みの親。大切に育てた長吉を離せるか。
 いたわり、思い、それでも、がまんがいる現実。泣きに泣いて、響いてくる。これぞ、人情芝居。

今日もあげてくるました。
最近、客は泣くと内にはいるから、芝居です。泣きながら、拍手して、泣き明かす。
そういえば、なくなってます。

陰々滅々。好きです。てきとう無関心。座長はテレビじゃないんです。

ほんまでした。感情おしころころ、ころしてますなあ。
だから、しょーもないやつ等になってしまうんや。

座長につっこまれ、はっとしました。

第3部 浪花バラエティーショー
オープニングは「ナカムラエレキ節」久々です。大好きな舞踊。
蛇々丸の坂本冬美「羅生門」は
渋いかっこよさでした。
ラストは花魁ショーはきれいなだけでなく、宝塚をおもわせるすっとしたかっこよさで、花魁が舞う。


iPhoneからの投稿
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芝居夢中記「日々のささやかさもファンタジー?」

2012年03月18日 23時07分27秒 | Weblog
豊中市民劇団萌「冬の空の彼方には」
作:田中うらら 
2012年3月18日(日)AM11:30~12:50 蛍池、ルシオーレホール

豊中にある市民劇団。今回も一般市民の参加者を入れて芝居をつくる。はじめてのひともいるから、緊張して声が小さい、表情が不自然などあるが、それが芝居の大切なことではない。

舞台は病院内の庭での会話。新人ドクターのガン告知の難しさ。ガン患者の不安と決意。看護師の親子なかの葛藤。どんな現場も当たり前というほど、ひとの当たり前がある。シニア役者たちがええ味を出していた。彼女のがんばりやはほんとうに当たり前のなかの声だった。ささやかな命。でも、奇跡は当たり前にある。さわやかな初々しさがみえた。

さて、芝居のあとが、すごかった。阪急電車。そういうとあこがれなおしゃれ電車として、知られているので、そんな人ばかりが。芝居もささやかにさわやかで。蛍池のルシオーレも手頃な今様な建物でスターバックスもあるぐらい。
 でも、ひとは違うね。いろんなひとがいますは。たまたまとなり座った親子連れが旅行の話をしていて、どうやら
海外なれしたお金持ちらしく、
もういくとこないわ、ヨーロッパぐらいかな、母。
オーストラリアは?娘。
もういった。近場では韓国のロッテは買い物はええけど、母。
済州島は?娘。
なんやあれ、しょうもない、しょうもない。なにが、東洋のハワイや、母。そうやなあ、娘。

いやー、なんという、贅沢な品のない会話。一時、中国の金持ちが日本を下品に来ているニュースになったが、つつましさを知らないひとが金持ちとはかわらんことでしょう。

阪急電車はゆめものがたり。
iPhoneからの投稿
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芝居夢中記「民のちから」

2012年03月18日 23時04分29秒 | Weblog
民謡合唱団篝 創団40周年記念演奏会 唄芝居 げんが婆たちや

2012年3月17日(土)PM7:00~9:00
京都府立文化芸術会館

立ち見がでるほどの満席状態。
これだけ、今日みたいな暖かい冬だと。客がある浮いた状態にある。

で、芝居のはじまりがすこしずつ音から聞こえて、少しずつ形になり、人があらわれる。象徴的な山の形は自然そのもので、
私たち、民はそのなかであらわれるもの。そんな願いや想いがこめられたものであろう。
だが、客は日々をくぐりぬけて、わちゃくちゃになった者ではいるので、すいません。意識は切れてはいってしまいました。
唄がここちよい。京都の民らしい奥ゆかしさ、つつましさのなかの声が誰が、立つものではなく、やわらかな風のごとく、響いてくる。

お話しは村の元気な三婆が狐の力を借りて、悪党を懲らしめる話。悪党役の坪倉さんも中根さんもまぬけな悪党で微笑ましく、ええ味が笑いとなる。ひとがらなんだろうなあ。

芝居の、立ち上がりがどうしても登場人物が際立つと全体の民の空気と浮いたように思ったのは、唄いと語りが混じっているためか。

前にでない誰もなかに、誰かの唄の姿勢が劇場がでたあと、思いました。

気持ちよかった。ええ唄きいた。こころふんわり。極楽感。

目立つものではない。それが民。みなさん、終りになって味ある姿であることがわかる。

民謡は誰もが歌う子守唄のなかにある。それが、大切かな。
いまわたしたちには民謡はあるか?気づかないくらいなので、
気づくの大切ですね。
[photo:01]



iPhoneからの投稿
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大衆演劇散歩記「雨は春へむかう。風邪ひきそうでも、元気な浪花劇団」

2012年03月17日 16時25分19秒 | Weblog
浪花劇団 近江新之介
2012年3月17日(土)PM12:00~3:00 高槻千鳥劇場

土曜日。昼の部。商店街はおばちゃんの憩いの場所。客席もなかなか入っている。

第1部 顔みせミニショー
オープニングは大川龍子歌い、新之介座長舞う「花吹雪」
今日も元気できっぷがいいねえ。終りの「赤と黒のブルース」は渋い。
第2部 お芝居「天竜しぶき笠」
大利根の久兵衛親分は子分筑波の伊太郎を用事をつけて旅にいかせる始末。
今日も伊太郎の女房おきぬが家周りを掃除している所に、伊太郎の飲み分けの兄弟妻恋の留吉が連れてきた幼子新吉が遊びにくる。おきぬには新吉や留吉が訪ねてくれるだけでうれしいかぎりだ。
  そんな所に自分の女房にしたい親分が来て、留吉に怒りのあまりに刀振り回し、誤って親分を刺してしまい殺してしまう。
自分も腹切ってお詫びにとはいるが、おきぬがこのままでは留吉さんの誤解ははれない。せめて。兄弟分の伊太郎にわけをはなしてからでも遅くはないのではといわれ、留吉たちは旅にでる。
 旅にでるが、おきぬが体調をくずして、床にふしてしまう。留吉は馬人足の仕事をしながら、なんとかおきぬさんが元気になるようにと、留吉は今日もおきぬの精つくものを買ってくる。
赤の他人、そんなにまでしてくれるこころ使いに涙がでるほどうれしい。そんなおきぬが息をひきとる。そんな場に、親分の兄弟分大曽根の五郎七の三下たちがおそいかかる。
 最後まで、驚かされる展開。なるほど、ほろりと涙もでる。

妻恋の留吉に新之介座長。新吉タイガー一心 おきぬに浪花めだか  五郎七親分に大川龍子

第3部 浪花バラエティーショー
新之介座長の女形舞は健気なはなやかさがいい。美空ひばり「車屋さん」でタイガー一心との掛け合いも面白い。途中、日頃の疲れで意識失い、眠りに入る所に、座長の、拍手で救われる。新之介座長の「惚れ神」で元気に。ラストは風雪流れ旅。津軽三味線が、いいねえ。雪降る中での、三味線の仕込み刀であざかな立ち回りはかっこいい。

今日もみたあと、すがすがしい感じ。演劇とはいわなく、お芝居。ええ、ですわ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする