観劇日:2010年1月2日(土)PM12:00~3:10 浪速クラブ
昨年からめでたいはじまりを大衆演劇観劇からはじめる。テレビのおせち番組のまあ手抜き加減では芸をみた気になれない。
やはり、舞台は生ですね。大阪大衆演劇老舗、浪速クラブにて、劇団花吹雪で観劇幕開け。昼の部でもあったのでなんとか入れた。セーフ。正月料金で1700円。いつもの500円アップ。劇団より粗品としててぬぐいのプレゼント。
第1部は正月しかみれない寿式三番叟。きらびやかで祝詞のなかで祝いの舞い。お米をまいていました。
第2部はお芝居、人情時代劇「仙太郎変化」。故郷信州松本でこころに誓ったおさよをさがして、江戸の町で貧乏ながらも暮らす旗本たちといっしょになってさがしている。同じ身の上のおかよをさがす旗本を手伝い、悪どい取り立てのかたに、代官に手込めにされようとするおかよを助け出す仙太郎。おかよを救いながらなぜこんな身の上になったのかと聞きながら、まさか、そのひとが自分のざがしているおさよ自身であった鳥目を患い、もう夜明けがくるてまえで、いまのつれあいの旗本とともに小舟にのせ、逃がしていこうとする前にと、せめて、夜があけて、かおがみたいというおさよ。早くいきなせいと押し出す仙太郎。遠く遠く離れていく小舟から、仙太郎さーんとなんども声が聞こえてくる。残る仙太郎はぐっと思いをかみしめてとめどなく流れる涙にむせぶのであった。
若くてりりしい顔の役者が多い劇団花吹雪。少し遊びが多くて、芝居のしまりは弱いところもあったが、若いこころの恋せつなさが見られた芝居であった。
第3部は花吹雪ショーということで新鮮でさわやかな感じで華やかさを演出していた。やはり、長淵剛を使っていましたね。氷川きよし白雲の城もかかっていました。最後は夢芝居。きれいな舞いですね。大入りで三本締めをするのはいいです。
3時間10分強。老夫婦(おそらく70歳を超えている)がよたよたと二人手をつなぎ支えあいながら、帰っていく姿に。ハイカラな姿をみるようだ。
帰り、ナンバを通りぬけると尋常じない人混み。新世界も串カツやにはやたら若いひとや家族連れ。文化がほんと切れている。新世界は串カツやだけの文化じゃないよ。いろいろあるので大衆演劇の小屋ものぞいてね。