(有)村田牧場通信

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【セプテンバーセール】№134メリオールの2018(牡 父フェノーメノ)

2019年09月12日 | セール上場馬
今年から新設されたセプテンバーセールには、当場から生産馬を3頭上場予定です。

今回は№134メリオールの2018を紹介させていただきます。

なお、本馬の牝系解説文についてはこちらをご参照ください。











9月5日付の事前提出時の測尺は体高153cm、胸囲181cm、管囲19.5cm、馬体重410kgでした。

馬体的にまだ粗削りな面があり、これから成長するなかで雰囲気が変わってきそうな印象です。

現在は胸が深く素軽い作りをしていて、それほど大柄ではない点などを考えてもステイゴールド系らしい馬体と言えそうです。

本馬は地元の育成場である育成公社さんにセリ馴致をお願いしていますが、フェノーメノ産駒ということもあってか勝ち気な気性をしています。

そのフェノーメノは、今年初年度産駒がデビューしています。

中央ではまだ1頭しか勝ち上がっていない状況ですが、その勝ち馬であるスプリングドリーム(母父ロージズインメイ)は芝1600で勝ち上がり、つづくOPコスモス賞(芝1800)で3着しているように、やはりフェノーメノ産駒はその父系通り距離がある程度あったほうが良いタイプかもしれません。

フェノーメノ自身の血統はNearcoとHyperionのラインが強く、全体に欧州血統の雰囲気が漂う血統パターンです。

フェノーメノのこの血統的特徴を残しながら、同時に日本向きのスピードも取り入れたいと考えて、フェノーメノ同様にNearcoとHyperionの血を強く持つキングカメハメハの娘メリオールと配合して本馬が生まれました。

キングカメハメハはNearcoとHyperionの血が強く、これはフェノーメノと同じ血統傾向ですが、同時にキングカメハメハはその種牡馬成績が証明しているように日本向きのスピードも産駒に伝えています。

加えて、本馬の母メリオールの母系にはフレンチデピュティやStorm Catといったスピード系の米血脈が入っているほか、母メリオール自身がMr.Prospectorのクロスも持っていることから、スピード血統を取り入れたフェノーメノ産駒を生産するにはメリオールは適した繁殖牝馬だと考えました。

この配合から生まれたメリオールの2018の最大の血統的特徴は、デインヒル≒カスパースカイゴールドの組み合わせだと考えます。





いずれの血脈もNorthern Dancer、His Majesty、Buckpasserを持つ点で共通しています。

特にデインヒル、カスパースカイゴールドの両血脈とも子孫にスピードを伝えている点が、この配合における最大の長所かもしれません。


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