それは突然やってきて
いつの間にか受け取ってた 宝物を
根こそぎさらっていった
世界が消えて
わたしはなんにもなしだった
こわいって言えるすき間もなかった
それから なんとか かんとか 歩いてきたら
今度は 降ってきた宝物に当たった
それは肌から沁みこんで
からだの内側を跳ね回り
秘密のバケツをひっくり返した
知ってる限り すべてのお天気が巡ってきて
洗いざらしになって
光と闇の間を やじろべえになって
あなたと オールを 漕いでいる
いつか眠くなるから
今のうちに 血汐を跳ね上げて