私は10年前位に、2日間だけ、携帯電話ショップで、仕事をさせていただきました。
その2日目の夕方、一人の男性のお客様が、ご来店されました。
そのお客様は、作業所でお仕事を終えてから、ご来店されました。
その当時、私が勤めていた会社の最新の商品をそのお客様は、
選んでいただき、お客様は私に、「お兄さん、俺、字が上手く書けないから、
身分証明書を見せるから、契約書、お兄さん書いてくれないかなあと、お客様は言われまた」
そのお客様が持っていた身分証明書は、東京都営交通乗車証でした。
私は、そのお客様とゆっくりお話しながら、契約書を作成しました。
お客様は私に、「お兄さん、字が綺麗だねと褒めていただきました」
そして契約書を書き上げ、そのお客様に私は、「お客様、大変申し訳ないのですが、
今日お客様がお持ちの、東京都営交通乗車証では、公的身分証明証には、
なりません。お客様がお持ちの、東京都発行の「愛の手帳」と現金と預金通帳と
印鑑をご持参の上、改めて、私がお客様の担当を承りましたので、お待ち申し上げます」
と私は契約書とカタログと私の名前を書いたメモをお客様にお渡ししました。
そのお客様は嬉しそうに、「お兄さん、今日はありがとう、携帯電話、俺の兄貴が買ってくれる
んだあ。この機種格好いいもんね。また来るねと言っていただき、
私はお客様は、ご来店お待ちしています。と言い、お客様は、お店をあとにしました。
そして私は翌日、一身上の都合でお店を退職してしまいました。
この出来事からもう10年以上が経ちました。
あのお客様は、今、どんな携帯電話を持たれているんだろう。
携帯電話は本当に便利で、最高のツールですね。
それでは・・・・・