小さな衝撃
2016-02-18 | 呟
前回からの話の続き。
病院到着後に受けた検査の話です。
今回のMRI検査では、過去に都内の
別の病院で受けた時の内容よりも
事前のチェックが厳しく感じて
驚きました。
どの病院でもダメなパターンは、
洋服類以外ではペースメーカーなど
体内に金属を入れてる人、タトゥー
・アートメイクを施してる人、金属
製の鍵、磁気カード類、ベルトなど
金属を使用しているアクセサリー類や
時計やメガネは外す、といったところ
でしょうか。
あとはよくあるパターンで、金属や
プラスチックやスパンコールなどの
飾り、ヒートテック素材を用いている
ものを除き、下半身の下着だけ履いた
ままであとは全て脱いで検査着に
着替えてしまうから、大概のものは
身に付けずに検査を受けられるはず
なんです。
でも大学病院だから?更に細かい
チェック項目がありました。
日常的なメイクでも駄目なものが!
マニキュアは何だか分かる。
厚みが出るし、見るからに色々入って
いそう。ラメとか。
私はこの点日頃はあまり塗らないので
クリア。
(実はマニキュア類はたくさん持って
います。ほら。
でも今の日常生活の中ではネイルアート
は優先度低め。
ギター弾いてると完全に乾くまで弾け
ないし、塗っても剥がれてボロボロ
になってしまうので気が進まない
楽器不要で過ごす日限定ですね。)
ヒートテックはたまには着ますが、
これもこの日はOK。
でも、アイラインやアイシャドー、
マスカラまで駄目とは知らなかった…。
あ、以前まで気にならなかったのは、
たまたますっぴんで行ってたから?
んー覚えてない(笑)。
幸い拭き取りタイプのメイク落とし
が用意されていたので、直前でクリア
できました。
知っていたらすっぴんで来たのにー
また金属類に関しても、質問に答えて
確認するのはどこでもやりますが、
ここでは空港のゲート式のチェックの
更に上を行く確認方法で仰天!
健康診断とかで身長と体重を測る
ような器具を見たことがあると思い
ますが、あんな感じのところに立って
まずはその場でぐるっと一回りして
確認。
続いて、棒状の器具を体に触れない
スレスレの所まで近づけて、頭の
てっぺんから脇の下を経てつま先
までくまなく探知させるという
やり方でした。
こんな仰々しいのは初めてです。
まるで何かの捜査みたい!
一通り取り調べ(笑)を受けた後は、
いよいよ造影剤の注入準備。
人生初の造影剤を使ったMRI検査です。
副作用の可能性について書かれた
誓約書にサインをし、当日の朝に
計った体重を記入した問診票を
手渡すと、MRI室で注入する造影剤
のチューブと接続する為の針を肘の
内側辺りに刺して固定してもらい
ました。
でもこれ、ちょっと怖かった。
針の痛みは採血レベル。
刺してテープで固定したあとに
看護師さんがチューブをちょこっと
触ったら、一瞬血液が逆流した(笑)。
それに曲げちゃいけないので、伸ばし
ながら待合室に戻るんですが、気を
抜いて少し腕を揺らすと痛いから、
頑張ってじっとしてました。
でも気持ちはソワソワして落ち着か
ないから大変。
待合室のテレビのチャンネルは国会
討論会に固定(?)されていて、大臣達
の態度に苛立って落ち着けないまま
呼ばれるのを待っていました。
検査自体より針刺したまま座って
じっとしてなきゃいけない方が不安
だったかも。
MRIの装置の前で体を横たえ、ヘッド
フォンを装着してチューブを針と
繋いだ後はまずテストで生理食塩水
を注入されましたが、特に問題なか
ったので検査を開始しました。
造影剤は撮影直前に必要量ずつ注入
するようで、入る瞬間ほんの少し
冷たい感じがする程度で怖いことなど
ありません。
注入後にしばらく息を止めるように
指示されるんですが、呼吸を楽にして
くださいと声を掛けられるまで止めて
いなければならないので、それがどれ
くらいの間なのかわからずこれが一番
緊張しました。
20秒~30秒くらいかな。
しかもこれが検査中何度もあるので、
ヘッドホンから流れてくる音楽聴
いていつものように眠りこけている
暇はありません。
止めている間、緊張のあまり時々
唾を飲み込んでしまいましたが大丈夫
だったかな…?
そんな感じで特に具合悪くなることも
なく検査を終えて病院を後にしました。
次回の診察ではこれに加えて前回
済ませた血液検査と、隣接臓器の癌の
有無を調べる検査の結果が聞けるはず。
何を告げられるかと、ついネガティヴ
な方を想像してしまってやっぱり怖い。
これだけ騒いで結果軽かったらごめん
ねとギター仲間に先に謝ったらそれは
全然気にしていなくて喜ばしいことだ
と言ってくれて救われました。
ここでそんな明るくない話も書こう
と思ったのは、どんなことであれ、
リアルを綴ることによって、近い境遇
の見知らぬ人に間接的ではありますが、
ほんの少し寄り添って、生きる時間を
共有したいという願いがあるので。
それにこのブログはそもそも闘病記を
書こうと思って始めた場所ではない
ので、病気以外の話題でも和んで頂け
たら幸いです。
明るい暗いとカテゴリーを二つに
分けて書くのはつまらない。
その時点で狙ってる感がしてしまう
から自分は意識したくないんです。
人間の感情はもっと複雑で、それを
隠して格好つけ過ぎるとその反動で
うっかり愚かしさと臆病さがふとした
ところで溢れでてしまう。
いろんな人を見てきて、何度も垣間
見ています。
だから、格好つけ過ぎない。
盛らない。強がらない。
たまに情けないことも言うし、しょげ
たりもする。
笑う時は大いに笑う。
私と正反対の人は突き放したくなる
かもしれませんが、こんな奴でも応援
し、仲良くし続けてくれる温かい友人や
一族はたくさんいます。感謝。
みんなありがとう。
これからも感情丸ごと転がっていき
ます。
ヨロシク!