渡り鳥の休息地

社会人アマチュアギター弾きNa-Neの頭ん中。
滞る割に突如アップする不定期ぶり。
北極星を見失って漂流中。

2016年5月28日 - ご当地物見遊山 (武蔵野市→墨田区)

2016-05-28 | 
ぐるっとパスのスタンプラリーを達成
するという目的を兼ね、今回も教養
施設のはしごに挑戦して参りました。
どちらも初めて訪れる場所です。

一箇所目は武蔵野市にある、井の頭
自然文化園。
動物園と水族館と美術館と、ボートを
漕げるぐらいの大きな池のある公園を
くっつけたようなところで、散歩しな
がらあれこれ楽しめる場所です。


しかし前々日、悲劇が起きてしまい
ました。
ここの動物園にいた、日本最高齢の
インドゾウのはな子が老衰で亡くなって
しまったのです……。
ニュースを知ったのは前日の夕方。

行こうと決めた時は、はな子の悲しい
エピソードのこともお恥ずかしながら
全然知らず、行くにあたって軽く調べ、
戦後から生きてきたと知って驚いた
程度でした。

子供の頃に読んで強く心を揺さぶられた
絵本『かわいそうなぞう』に登場した
象の花子(ワンリー)から付けた名前と
聞いて会ってみたかったのですが、
現在に至るまでに壮絶な出来事が
あったんですね……。

こちらのブログの過去記事で知って
ショックを覚えました。


※また、こちらのブログでは、この
絵本の背景に隠されていた真実が
あったと書いてあり、大変衝撃を
受けました。

http://www.imishin.jp/hanako-the-elephant/

海外から飼育環境について批判されて
いたということですが、象舎の構造を
それ以上変えることはできなかった
にしても、老いて弱ったはな子に対して
は、飼育員の方々は悩み抜いて工夫を
凝らし、大変尽力されたようです。

だから私はあまり責める気にはなれ
ません。
動物に愛のない飼育員はいないはず
ですから。

でも、今後もしまた象を飼育すること
があるならば、経営されている方には、
次の象を急ぐよりも先に、年老いても
体が辛くなりにくい、象の心と体に
優しい仕組みを持つ、より自然に近い
象舎のリニューアルを期待したいです。

ついでに言うと、他の動物のゲージも
もっと広くするなどしてストレスを
軽減する努力をして欲しいですね。

(動物のことを最優先するとしたら、
世の中から動物園というものはない方が
良い、ということになってしまう
でしょうか…。
全ての動物園・水族館を一般公開しない
研究施設という形態に変えることが
絶対的に良いのか、そしてできるのか、
気になる点は個々あるかと思いますが、
この記事の目的からそれるので、
これぐらいにしておきます。)

二つ目の目的地まで距離が少しある
ので、開園時間からあまり時間が
経たない内に入園しようと決めて
臨みました。
ざっくりといえど計画性を持って。

行ったことのない場所ですし、園内も
広そうなので、鑑賞時間と移動時間と
食事や休憩の時間もある程度イメージ
しながら。





訪問してまず感じたのは、緑が多くて
気持ちがいいということ。



山に行かなくてもちょっとした森林浴
ができる場所です。

来園してまずは、期間限定の特別展
『カエル学にゅうもん』を見て
みました。


ゲーム要素のあるアクション付きの
小さな子供向けのコーナーもあります
が、解説文も、生物学的な話から自然
環境の問題の話まで、大人も関心を
持てそうなまとめ方をしていてわかり
やすかったです。

先に知っていれば、子供の頃、飼った
おたまじゃくしを死なせずに済んだ
かなぁ…なんて、過去の記憶を振り返
って少し後悔の念を抱いたり。

こうした資料の展示の他は普通の動物園
ですが、幼き頃ムツゴロウ動物王国に
憧れた者としては、やはりリアルの動物
を見たいところ。

一人で動物園を回るのは、実は少し勇気
が要りました(笑)が、ついに気合いで
決行しちゃいました。

お陰で動物の良い表情を写真に収められ
たと思います。
柵の向こうの本体を撮ることの難しさ
といったら!

伊藤若冲がよく描画の対象にしていた
動物もいて、改めてまじまじと眺めて
しまいました。
日本古来からいる動物って素敵。






ホント、思っていた以上に色んな種類
の動物がいて、ここ、オイシイです!

フェネックやシロフクロウも!




そしてはな子…。

沢山の花束と果物が供えられ、多くの
方が告別されていました。。。

動物園から少しそれるとだんだん静か
な森の風景に変わります。

園内にある北村西望(長崎平和祈念象
の作者)の作品やアトリエのある
彫刻園の方に向かった時、写真に収め
ることはできませんでしたが、大きな
キツツキが木登りしているのを目撃
できました。
アカゲラだったかな?

実物を見れたの、多分初めてです。
思ってた以上に大きくてワクワクしま
した。
園内は、野鳥が集まるスポットでも
あるんですね。

となると、水鳥のことも気になります。
池の水質をもっと綺麗にして欲しい
というのが率直な気持ち。

大好きな動物を見ていたらあっという
間にお昼になり、お腹も空いてきた
ので、園内でしーおいすることにし
ました。

薬膳カレーとアイスティー。


程よい辛さの豆が入った雑穀米のキー
マカレーで、美味しかったです。

ボーッとしてると、一日中過ごせそう
でしたが、次の目的のことも考えて
行動せねばなりません。

足が安まったところで勇気を出して
モルモットコーナーへ…。

周囲からの視線も気にならなくはない
ですが、来た以上は極力楽しみたい。

二人組や子連れファミリーばかりの
空間に思い切って飛び込んでみました。


実は子供の頃は地元の小さな子供向け
の動物園でモルモットは何度も触った
ことがあり、白や茶色やパンダカラー
や三毛っぽいのはよく見ていたので、
今回は別の模様のを、と思い、敢えて
ネズミっぽい野性味ある色のコを
選んでみました。


うっかり鼻先に手をやると警戒されて
頭突きされます(笑)。

膝の上に乗せて眉間と背中からお尻に
かけて撫でてあげると、だんだん落ち
着いてきてまぶたを閉じるぐらいに
なります。

比較的おとなしいので、動物初心者に
うってつけかも。

一定時間を過ぎると、順番待ちのグル
ープと交代になります。

このあとは名物・リスの小径に移動。
リスがいる緑の多い遊歩道を歩ける
施設で、柵の中に人間がお邪魔できる
という、動物好きにはたまらない
システムで大興奮!


足元を、頭上の木の上や幹を、枝から
枝へ縦横無尽に走り抜けるリス達が
愉快で自然と笑顔になれます

クルミをかじる音も聞こえてきたり。


以前リスが脱走したとニュースにも
なったところです。
扉は二重になっていて、係員の指示の
もと、開け閉めのタイミングは慎重を
要します。
ホント、すばしっこいの。
捕獲したら数が増えたって話を思い出す
とニヤニヤしちゃいますね

写真に収めるの、結構粘って頑張り
ました。


そして園内のスタンプラリーを埋め、
フェネックのポストカードをゲット。

もふもふ~


次の目的地もあるので、動物園から
吉祥寺の駅に向かう途中にある分園の
水生物園に移動。




水鳥や魚、甲殻類、サンショウウオ、
カエル、カメなどの他、珍しい節足
動物のミズグモも見れました。
かなり得した気分です。




見どころがあり過ぎて、つい予定より
少し長居してしまいました。

時間が押してきたところで吉祥寺を
後にしました。

続いては押上から歩いて、たばこと
塩の博物館に行ってきました。




塩は様々な製造方法や歴史や各地の
岩塩、たばこに関しては工芸品として
のパイプやたばこの箱やポスターなど
広告媒体などが展示されていました。

でも私が一番惹かれたのは、『特別展
細密工芸の華 根付と提げ物』。
現代でいえば、ストラップ・キーホル
ダーとポーチ・ケース、といった
ところでしょうか。

昔の人は、着物にポケットが付いて
いない代わりに帯締めに様々なデザイン
の提げ物(巾着袋や印籠や小箱をぶら
下げて、タバコや薬など必需品を持ち
歩いていたという訳です。

今まであまり知らなかったのですが、
ひと目見た途端強く惹きつけられて
しまいました。
手のひらに収まる程のとても小さな
物なのですが、緻密な彫刻が施された
究極の工芸美を感じ、いつまでも眺め
ていたくなりました。

図録は思った程高い値段ではなかった
ので、迷わず購入。
グッズも少々。



モンキーのマッチラベルの図柄のクリア
ファイルは上のが表で、下のが裏。
白い紙を挟んだ状態です。
右下のはチケット。
右上は今回の美術展には関係ないけど
売られていた歌川国芳の猫の浮世絵の
ミニサイズのクリアファイル。

絵を描くのもいいけど、何か彫って
みたくなったぐらい刺激を受けました。

こんな面白い企画展を見れて、本当に
良かったです。

着物じゃなくても、この現代に根付と
提げ物を復活させられたらいいのに、
なんて気持ちもおこりました。

海洋堂のフィギュアが好きな人も、
知ったらきっとハマりそうですよ

見終わった後はソラマチで休憩してから帰りました。




移動距離があってかなり歩きましたが、
充実した良い1日でした♪
いい運動と気分転換になったかも。

ハイ!ぐるっとパスのスタンプラリー、
完成しました☆


送ると抽選でグッズがもらえるという
ことなので、早速送ってみようと思い
ます!

2016年5月21日 - 22日 全国餃子祭りinうつのみや 後編

2016-05-22 | 
前回の記事の続きです。

二日目、どう過ごそうかと思ったの
ですが、前日はライブの準備などで
餃子祭りを堪能できなかった出演者の
1人に、二日間開催しているから食べに
出向いてみたらどうかと持ちかけ、
結局一緒に行くことにしました。

前日食べていない他の餃子の味も知り
たいと思ったし、ついでにいろんな
バンドの野外ライブも前日より多く
観れそうだったので。

まぁしかし連日日差しの強いこと。
すっかり夏日でした。
またもや雨に降られることもなく。
半袖の方も多く見られました。

『全国餃子祭りinうつのみや』では、
餃子を扱うメインのエリアを大きく
分けると、全国餃子エリアと世界餃子
エリアと宇都宮餃子エリアと3つの
エリアがあり、特に世界餃子エリアは
普段なかなか食べられないからか、
超絶並んでいて、長時間列に並ぶのは
ご遠慮こうむりたいと思い、即諦め
ました。
若冲展で、もう列は味わい尽くした
ので(笑)。


その代り、比較的空いている宇都宮
餃子エリアで、まだ食べたことのない
餃子を選んで食べてみることにしまし
た。

一番人気は『めんめん』で、20分待ち
でしたが、炎天下でやはり並ぶ気に
なれず、並んでも3~10分くらいで
すぐありつけそうなお店の内、興味が
湧いたところの餃子をゲット。

左は香蘭、右は龍門。

これはどちらも美味しかった。
また食べたい。

そしてこちら、左はアトム、右は新三。
新三はお弁当屋さんだそうです。


正直なところ、やはり餃子店の餃子
の方が、納得できる餃子らしい味が
するかな、と思いました。
これは一緒に食べた人も同じ感想で。

食べ比べ、面白いですね。
また宇都宮来たらまだまだ知らない
餃子を味わってみたいです。

しーおいを楽しんでる合間は野外
ステージのライブも観れました。

特に惹かれたのは、JAZZ COMPLEX
というインストバンド。


この日2回出演すると知って、演奏の
格好良さについ2回とも聴き入って
しまいました。
みんな上手いんですが、特に女性の
ソプラノサックスが超イカしてて、
鳥肌が立ちました

あと、4×4(フォーバイフォー)という
カシオペアのコピーを主にやるフュー
ジョンバンド。
キャリアありそうで上手でした。
しかも知ってる曲でASAYAKEとか
好きな曲もやってくれたし。
序盤のギターのカッティング聴いて
すぐ分かりました

しかしやはり駐車場は暑い。

レジャーシートを持ってきて良かった
です。
ランチタイムはやはり日陰の椅子は
埋まりがちなので、適宜日陰に移って
荷物を置きながら花壇の縁などに腰
かけて食べてました。


いい演奏を聴けたなぁ。

そうそう、JAZZ COMPLEXの皆さん
とお知り合い?の方がカメラを片手
に会場にいらっしゃってたようですが、
かわいい仔猫ちゃんをバッグに忍ばせ
ておりまして

写真を撮らせて頂いたのでおすそ分け
~!






もう、メロメロっす!!!

ライブを見終わったあとは、オリオン
スクエアという広場へ徒歩で移動し、
前日応援しにいったバンドのメンバー
から教えて貰った、噂のバンドのライブ
を観てみることにしました。


その名もI AM(アイアム)。
宇都宮で有名な、アースウィンド
アンドファイアのコピーバンドです。

アフロやドレッドやロン毛のヅラを
かぶり、派手な衣装でパフォーマンス
をしつつ、演奏も一流。

笑いの旋風を巻き起こしつつ、キメて
くれました。

情報を教えてくれたメンバーを会場内
で発見し、一緒に楽しみました。

時々つい踊っちゃいましたね。

TUBEの某曲と振り付け一部被ってた
から踊りやすかった

会場ではカクテルのイベントをやって
いて、ライブはその出し物だった
みたいです。

実際飲んだのはノンアルコールなん
ですが、色が綺麗でしょ?
名前はマリブブルーだったかな?
味もトロピカルで良かったです。


帰り際は、なかなか行けなかった
二荒山神社に寄ってベンチでひと休み。


夕食はファミレスで済ませ、ラピッド
で帰宅。

楽しい二日間だった!

2016年5月21日 - 22日 全国餃子祭りinうつのみや 前編

2016-05-21 | 
ライブハウスで出演する知人バンド
を応援しに、21日は宇都宮に行って
きました。

実は同月の7日も、MIYA GIGという
街を上げてのライブイベントに彼ら
のバンドは出演していて、応援しに
行ったばかり。

そこのメンバーのうち2人は、私も
参加させて頂いている活動不定期な
バンドのメンバーでもあって、その
繋がりで、都合が合う時はこうして
観に行ったりしています。

ただ、今回のライブは前回のような
オーディションを通っての大きな
イベントとは関係なく、出演は夜
だった為、折角宇都宮に来たんだし、
日中また餃子でも食べに行ってみよう
と思い、前日の夜に旅支度をしながら
宇都宮のことをネットで調べていたら、
たまたまこの日から二日間市役所周辺
で「全国餃子祭り」という行事が開催
されると知り、急遽参加することに
したのです。

午前中のうちにまずライブ会場近くで
予約していたホテルへ移動して荷物を
預け、バスで餃子祭りの会場へ向かい、
餃子を食べたらホテルに戻ってチェッ
クインを済ませ、時間まで足を休め
たら夜のライブを鑑賞するという
イメージ。

そこで役に立つのが、昨年も応援しに
行った時も利用したこれ。


バスの1日乗車券です。

でも厳密には前回の時使ったものとは
ちょっと違います。

通常は、対象の餃子店で利用できる
餃子の食事券300円分が付いた1日
乗車券を500円で買って、市内の餃子
店を巡ったりして観光しますが、今回
は市内の有名な餃子店の販売ブースが
祭りに出店していたので、祭りに参加
すれば、宇都宮餃子を食べるという
目的を十分果たせると思ったので、
餃子の食事券が付いてこない1日乗車券
(300円)を買ってみました。

ただこの日は使い方に少し工夫が必要
でした。
これも事前に調べて知っていたので、
困ることはあまりありませんでした。

というのもこの乗車券が使える路線は
決まっていて、JR宇都宮駅から東武
宇都宮駅に向かうまでを往来する関東
バスと、市内循環バス『きぶな』のみ
が対象で。


乗り降り自由なんですが、この日は
イベントによる混雑を防止するため、
祭りの会場に近い停留所3箇所を迂回
したコースへと変更されており、一度
券を使わずに市内バスで行くことを
売り場で勧められましたが、いろいろ
事前に調べて考えた結果、券を有効に
使える自信があったため、予定どおり
購入しました。

実はこの期間中はJRの宇都宮駅ほか
2箇所から会場までシャトルバスが
運行しており、1回100円で乗れると
案内されましたが、既に調べて知って
いました。

東武宇都宮駅に近いホテルを拠点に
したし、ライブハウスの会場もそこ
から歩いていけるところですし、
東武宇都宮駅の最寄の停留所から
餃子祭りの会場に結構近い停留所が
、迂回対象の停留所の他にもあると
気づいていて、祭りを退場したあと
はまた循環バスと関東バスを乗り継
げば東武宇都宮駅の最寄の停留所に
戻ってこれると分かっていたので、
ホテルまでの往来を考えたら一日券が
絶対お得だと思ったのです。

JRの宇都宮駅と会場の一度きりの往復
だけなら、シャトルバスの利用のみで
十分ですが、この日のメインの目的は
ライブハウスでの応援でしたので。

ライブハウスと東武宇都宮駅周辺は
これで二回目の訪問なので、位置関係
も分かって迷いませんが、餃子祭りの
会場は宇都宮城址公園と市役所あたり
で、それまで行ったことのない場所。

単独で初めての場所に向かうといつも
ドキドキします。
でも振り返ると結構ここ8年くらいは
さすらい癖が付いちゃってます。

仲間がいても常に都合と趣向が合う
とは限らないというのは、社会人に
なってから、そして年齢を重ねていく
と以前にも増して感じることです。
だから行動を共にできる人の存在は、
とても貴重でありがたいことだと
日頃思っています。

仲間と合流する前までは気の向くまま
過ごそうと思い、いざ会場へ。

停留所を降りるとすぐお城が見えた
のでホッとしました。




もう13時を回り、お腹も空いてきた
ので、餃子の販売ブースを探しに。

その途中、マスコットキャラクター
を見かけたので、一緒に写ってみたり。




栃木県をPRする広報のブースでは
前から手に入れたいと思っていた
栃木パスポートと、早速パスポートの
特典として、あぶらとり紙とウェット
ティッシュを頂いちゃいました。


パスポートはよく観光冊子とかパン
フレットに写真が載ってたりする
んですが、駅では配布しておらず、
詳細な場所もつい忘れて、どこなら
貰えるかといつもやきもきしていま
した。
スタッフに聞いたところ、栃木県内の
道の駅など100箇所で手に入れること
ができるそうです。
今は殆ど運転してないので、気づき
ませんでした
スッキリしたー!

この他、新作の『噛むブレスケア
ストロングミント』を配布中なキャン
ペーンスタッフから頂いてみたり。
なるほど、餃子食べるとニンニク臭く
なるからね(笑)。

自衛隊の特殊車両も発見。
いきなり物騒ですな…。戦争反対。


災害援助で活躍した話なんかもパネル
で紹介されてました。

まだ食べたことない餃子店のブースが
たくさんあって、目移りしちゃいます。


とりあえず宇都宮餃子ビギナーなので、
よくテレビなどでも聞いたことのある
ところと、材料や特徴から決めてみ
ました。

左が豚嘻暿、右が雄都水産のエビ餃子。

見た目じゃ分からないのよね(笑)。

どちらも美味しかったです♪
また食べたくなる食感と味。
パリパリな感じがやっぱ好きだな~。

食べた場所は、市役所横の駐車場。
そこにはカクテル、ビールなどの
販売ブースがありましたが、夜また
飲みそうな気もしたのでここでは飲み
ませんでした。

その代り、暑い日で水分補給は必須
と感じた為、市役所の庁舎の前に並
んでいる飲食店のブースで、アイス
ティーを購入。

駐車場内のブースに視線を向けると、
噂のJAZZまんを発見!


以前から気になっていましたが、遂に
試す機会を得られました。
しかもお得に!

中には栃木県産の小松菜と牛肉、
なにやら手の込んだチリソース、
そしてホワイトソースが入っていて、
少しスパイシーな肉まんです。

辛いの見るとすぐビビる私ですが、
食べたい気持ちが強かったので、
食べてみることにしました。


うん、食べてよかった!
ロゴマークもかっこいいですね。

小松菜が歯に挟まりますが(笑)、
美味しいです
ピザまん好きな人なら間違いないかも。
また会えたら絶対食べよう。

そこはテーブルと椅子とライブステー
ジがあって、いろんなバンドの演奏を
聴きながら食べることができる場所
でした。
時間帯によっては満席になり、そんな
場合は通行規制している道路の縁石
などに腰掛けて食べたりと、工夫次第
で食べる場所は作れます。

イベントの情報にはレジャーシートの
持参も案内されていて、念のため持っ
てきたんですが、運良く日陰の席が
空いていたのでゆっくり食べられ
ました。

しかも社会人インストバンド(ボーカル
のいない、楽器だけのバンド)の演奏を
聴くこともできて、楽しかったです。

この時見たのはSpeed Starという
バンドだったかな。


演奏が終わって少しした頃、ホテルの
チェックインの時間が迫ってきたので、
会場を後にしました。

会場近くの停留所から、ホテルが近い
東武宇都宮駅近くのバス停に向かう
には、この乗車券では直接向かうバス
を利用できないので、まず市内循環
バスでJR宇都宮駅に行き、関東バス
に乗り換えて移動しました。

関東バスは本数が多いので便利です。
循環バスは一時間に二本しか来ない
こともあるし、行き先も円を描くよう
に一方通行なので、計画的に使う必要
があります。
でも慣れると結構いろんなところを
回れるので面白いですよ。

大体時間通りチェックインを済ませ
たあとは少し部屋で休み、知人バンド
のリハーサルが終わったところで
本番前に夕食をご一緒しました。

ユニオン通りにあるコロンビアという
カレー屋さんで食べました。
主にキーマカレーを扱っていて、辛さ
の段階が、0からなんと50まである
という凄いところです。


私はビビリなので、サラダと2辛の
トマトとチーズのキーマカレーと
自家製ラッシーのセットメニューに
しました。

サラダはシャーベット状になっていて
こんな暑い日にはぴったり!
こんなの食べたことありません。


自分としては大正解だったと思います。
卵の黄身とプチトマトの乗せ方が
ケーキみたいでかわいいし、味も
美味しかったです。
我が家のキーマカレーで同じような
ものが作れたらいいなぁ。

食べ終わる頃には出演時間がかなり
迫っていたので、すぐ入場しました。

25辛を食べたメンバーが1人いること
を知っていた私は、涼しい顔で演奏を
全うした姿に驚愕しました。

私は過去に上野で食べたトムヤムクン
で2日間動けなくなったことがあり、
以来辛さには慎重になりまして…。
中学校をあがるぐらいまで、家では
カレーの王子様とか甘口のものしか
食べれませんでしたし
バーモントカレーの中辛食べれるよう
になっただけでも上等と思ってます(笑)。

何度かこのバンドのライブを見ている
のですが、皆さんセンスが良くて、
音もお洒落でかっこいいバンドなん
です。
普段は主にコピー曲ですが、少し
オリジナル曲も交えたり。

敢えてここでは宣伝はしませんが、
音楽好きの人が集まり易い宇都宮で
活動していれば、注目してくれる人も
出てくるのかもしれませんね。

宇都宮っていい街だなぁ。
音楽頑張ってる人に優しい気がする。

東京はちょっと冷たい気がするんです。
東京に生まれ育った私が言うのもなん
ですが、人口が多い分、反対勢力も
多いのかな。
あと、とにかく敷居が高い感じ。
住んでる町にもよる?

ほっといても勝手に人は来るからわざ
わざ町おこし的なことをしなくても
十分とか驕ってるようにも感じるし、
やれば問題が起きそうだとかサポート
をする際の面倒を嫌って、とにかく
お金をかけたくないんだろうな、とか
思っちゃいます

無許可のストリートライブを取り締まる
ことにばかり力を入れて、プロ以外の
人でも音楽を楽しめるような開いた文化
を、公的な場所で広めようという姿勢
が全く感じられません。

そんな空気感の中で過ごせば、音楽に
あまり興味のない人の中には、音楽=
(イコール)社会悪、楽器(特にクラシッ
ク系以外)を持ち歩く人をいけ好かない
ガラの悪い奴ら、と思い込む人が増えて
しまうと思います。
時代が変わって各年代の感覚も、昔より
は寛容になってきたとはいえ、まだまだ
微妙な空気を感じてしまう場所は多い
です。

都内でも楽器を持ち歩いてるだけで、
じろじろ見られたり、ガンつけらたり、
舌打ちされたり、小言言われるという
経験がちょいちょいあります。
なるべく人に当たらないよう隅っこで
縮こまっていてもです。

時には肩から思いっきりぶつかってくる
ご年配もおられます。
どけ、邪魔だと言わんばかりに。
通行の邪魔にならないように気を使った
立ち方をしていても伝わりません。

ちなみに私は見た目地味な方だと思う
んですが、楽器を持ち歩いてると変な
空気を感じることが多いですね。
特に都内のバスと地下鉄は。
楽器を持っていないときは味わわない
空気。

ただ、ごくまれにバスや地方に向かう
新幹線の中で、気さくに話しかけ、
更には労いの言葉まで下さるご婦人
がおられます。
(小言を聞こえるようにつぶやく女性も
いるというのに!)

日頃の妙な待遇と比べると、その優しい
言葉はとても温かく、ありがたいこと
なのです。
楽器を背負った大袈裟な荷物の、見ず
知らずのこんな旅客に…。

MIYA GIGの時も思いましたが、宇都宮
は、個人で活動する人達がいる他、
時々街ぐるみで様々なライブイベント
を開催してますが、超絶上手いプロ
レベルの人だけでなく、高校生や一般
市民の趣味の集まりの人達に対しても
寛容で、広く音楽を楽しむ場を定期的
に用意してくれたりして、手厚い気が
します。

音楽を若者だけのものにしてない感じ。
ご年配者も現役でステージに立って
いたり。
だから宇都宮市民がちょっと羨ましい。

23区とかいっても自分の区なんて
そんな広く開かれたイベント、
ないですもん。

でもそういえば池袋ではジャズフェス
ティバルを毎年やっていて、複数の公園
や東武百貨店の屋上などを会場にしたり
して、展開の仕方は結構MIYA JAZZに
近いかもしれない。

あ、もしかしてこれって東武百貨店の
チカラも影響してるの?(笑)
行ってみようかな、とか思って確認
してみたら、5/21・22で今回の餃子
祭りと日にちかぶってました…。

記事が終わる前に話を戻します

ライブもしーおいも楽しみましたが、
準備に追われて餃子祭りどころでは
なかった宇都宮泊のメンバーに話を
持ちかけたところ、翌日も行くことに
なりました

もっとたくさん美味しい餃子を知り
たい!



後編へ続く。

2016年5月14-15日 ご当地物見遊山 後編 (文京区・荒川区・台東区)

2016-05-15 | 
前回の記事の続編です。

今回は若冲展に備えるべく、上野に
比較的近い千駄木(文京区)に泊まった
のでした。

私は都内住みなので、地方から友人
知人が遊びに来たりしない限り、
基本的に都内の宿泊施設を利用する
ことはないのですが、寝る直前まで
楽しく一緒に過ごしたいので、都合
に差し支えなければ、このような機会
には私も泊まります。

たまには面白いんですよ。
都内に住んでいても、東京の観光地
にはかえってあまり行かなかったり
するので、こういう機会に知れること
は本当に有り難いのです。
当初は同行者が来れなかったら日帰り
のつもりでした。

行けると確証を得た時点での宿泊予約
は、日付も迫っており、人気のエリア
でしたので最寄りでは取れず、どこか
良さげでリーズナブルな場所はないか
頑張って探した結果、幸いなことに
駅から近い場所を押さえられたのです。

前日は折角持ってきたDIGI-ZOで全く
遊ぶ時間が取れなかったので、15日は
朝起きてからチェックアウトまでの間
にちょこっと弾いてみました。

何かを披露する感じではなく、自分で
決めた課題曲のうちの一つの音源を
聴きながらコードを拾ったり確認する
のに使った程度ですが、ネットで
見かけた弾き語り用のコードと比べる
と、厳密には違うことに気づけて
良かったです。

実際はONコード付きの箇所があったり
ハイポジションの方が前後の流れでも
自然だったり。
こういう作業って勉強になるし楽しい
です。

次の目的地について事前にはまだ
はっきり話し合っていなかったのです
が、近場で未知なる面白そうなところ
に行ってみたいと私の思い付きを提案
した結果、二日目のメインの目的地は
谷中の夕焼けだんだんに決まりました。

しかし荷物が多いので、一旦どこかの
コインロッカーに預けることにしま
した。
前日かなり足を酷使したので、もう
あまり体に負担をかけるようなことは
したくありません。

初め千駄木の駅でと思ったのですが、
コインロッカーがないことを知り、
他を当たることに。

解散予定の上野駅だと利用客が多そう
だし、コインロッカーはきっと既に
使われてしまっているだろう、と予想。

もっとマイナーな駅がいいね、という
ことで思い付いたのが西日暮里。

そこは千駄木から次の目的地へ向かう
際の乗り換え駅でもあるし、解散地の
上野駅からもあまり遠くないし、
何かと便利そうです。

ロッカーは外にしかありませんでした
が、千代田線経由で改札の外に出る際
の通り抜け料は仕方ない。
多少コストがかかっても、重い荷物を
長時持ち歩くよりマシです。

若冲展の図録も分厚くて重いので、
DIGI-ZOとボストンバッグと一緒に
ロッカーに置いて移動しました。

沢山の荷物に解放され、いざ谷中へ。
日暮里から夕焼けだんだんに向かい
ました。

東京観光も、巨大建造物が立ち並ぶ
新しい商業施設のある大きな街だけで
なく、たまには庶民的な昭和の面影を
残す街並みのある場所もかえって新鮮
かもしれません。

少なくとも、東京に生まれ育ちながら
行ったことがなかった私や、片道150
kmを超える地方から来た同行者は、
面白いと思えました。

ここを楽しむポイントは、昭和、猫、
歴史、しーおい(グルメ)、そしてほんの
少しのミーハー(笑)。




夕焼けだんだんを下ると、谷中銀座
という商店街があります。
日暮里駅から夕焼けだんだんに向かう
途中、荒川区と台東区の区界が道を
分断していることに気づき、不思議な
気持ちになりました。

実は谷中銀座の中の道、ほとんど荒川
区側なんですが、片側の端の部分は
台東区ということのようです。

もっと分かり易く例えると、商店街
の中の、ある店を荒川区の住所だと
すると、その前にある道を挟んだ
その向かいのお店は台東区の住所
なんです。ホホーッ!



初めての場所でキョロキョロしていた
はずが、何故か見覚えのあるお店が。




最近見たテレビ番組『アメトーーク
ちょっと弾けますギター芸人2016』
で、フットボールアワーの後藤さんが
アコギを弾きながら散歩した場所が
まさにここでした。
お店の看板を見て気付きました(笑)

あの番組、面白いかったなぁ。
ギター弾きとして一番気になっている
のは、吉本新喜劇の松浦真也さん。
芸人仲間やミュージシャンの方々から
も演奏レベルが高いと評されている
ようですが、今回一緒に観光した
私達ギター弾きコンビもよく会うと
話題にしていまして、いつか大阪に
行ったりすることがあったら、彼の
登場する舞台を見てみたいと話して
いました。
ほんと上手いんですよ~。
芸人さんが組んだバンドの演奏を
テレビで放送してくれないかなぁ~。

話を戻します
夕焼けだんだんや、近くにある谷中
墓地やお寺などには、野良猫がよく
いるという噂を期待していましたが、
昼時は人が大勢訪れていて、いかにも
猫が落ち着けなそうな感じで、探して
みましたが、やはり見つけることは
できませんでした。
(江の島の猫たちはそう考えると、
人混みに慣れていて堂々としてたんだ
なぁ。あれって実はすごいことなの
かも…。)





これ、すごいよ。リアルな彫刻。


日が暮れて人がまばらになった頃とか
の方がいるのかもしれませんね。
日暮里も夕焼けだんだんって名称も
夕方のイメージですし。

その代り、猫グッズを扱う雑貨屋さん
が多くて、オーナーさんとの会話を
楽しんだり、実際にグッズを買って
みたりして楽しみました。

今ちょうど有名な浮世絵師の美術展を
都内でやっていて、猫をテーマに使う
ことでも知られている人でもあって、
私も来月行く予定なのですが、その
絵師の絵を使った魅力的な商品が目に
とまり、テンションが上がりました。

どれも素敵で悩みましたが、来月もし
かしたらグッズを買うことになるかも
しれないし…と自粛し、一つだけ買う
ことにしました。

風呂敷です。




東海道五十三次のパロディかな。
タイトルに五十三疋(ひき)と書いて
あります。
地名に猫の仕草を引っ掛けたダジャレ
みたいですね。

同じモチーフのトートバッグもあった
そうですが、大人気のようで売り切れ
たそうです。

外国人観光客もたくさん見かけました。
だからか、売られている雑貨も、和を
意識したものが多い印象。

ぶらぶらしてたらお腹が空いてきた
ので、商店街の中でお店を探して
みました。

珍しく味噌コンニャクに惹かれて
こんな定食を食べてみましたよ。




食彩わいわい村という居酒屋なんです
が、美味しかった♪
お刺身はもちろんですが、海苔の味噌汁
がたまりません
(以前は武蔵屋豆腐店という豆腐料理
の老舗があった場所だそうです。
湯葉大好きなんでそこも行ってみた
かったですね…。)

食後のデザートにカキ氷でも、と
思って、ここいらで有名なカキ氷店・
ひみつ堂に向かってみたんですが、
道を挟むほど、想像以上に長蛇の列
ができていたので断念しました。


列は前日嫌というほど味わいました
からね…。
あれは正直地獄絵図だった…
ホント、並んでた高齢の方とか、
大丈夫だったのか今でも心配ですよ。。。

中に入って見た図画そのものは極楽
絵図のようで少し癒されましたが。

日差しもあって、前日に引き続き暑
かったので、冷たいデザートを探して
いたところ、ちょんまげいも たまる
という甘味処でソフトクリームが売ら
れていたので、即決して食べました。
チョコとバニラのツインで。


お店の名前にもあるように、メインの
ちょんまげいも(スイートポテトに棒
が刺さったような和風のスイーツ)も
気になったのですが、残念ながら
売り切れてしまってました。

店先のマスコット?の人形は、ちょん
まげのカツラを被ったニャンコでした
が、店名の”たまる”は、飼っている
わんちゃんの名前だそうです。
もっと長居したら会えたのかなぁ?

お腹が膨れたところで日暮里方向に
リターン。

途中には古いお寺がたくさんあって、
上野戦争で負けて逃げてきた彰義隊を
かくまったお寺もあり、山門に銃弾を
受けた跡がたくさん残ってました。

3月に浦沢直樹展に行った時は丁度
上野を拠点にしていたので、今回も
たまたま彰義隊ゆかりの地を訪れた
ことになります。
どちらも悲劇の舞台ですね…。

お寺周辺は緑が多く、暑い日でした
ので、涼しくて気持ち良かったです。
ベンチでもあったら寝ちゃってたかも。

それから程なくして夕方に。
荷物を回収する前に、西日暮里で夕飯
を食べるところを探すことにしました。

たまには…と牛角を訪ねるも、予約客
が既に複数待っている状態だったので
他を当たることにしました。

初め、はってん食堂というカレーが
安いお店に傾きかけたんですが、その
向かいに中華料理店を発見したので
急遽そちらで食べることにしました。
しばらく中華料理を食べていなかった
というのが決定打で。

お店の名前は巨林。
同行者は本当はビールを飲みたい
ところを、帰り新幹線のあとに車に
乗るという理由で我慢してました。

我慢できない時は、飲んだあとに代行
車を頼んで帰宅して、翌朝折り畳み
自転車で駐車場に行って、車に積んで
帰るんだって。
すごいアルコール愛(笑)。

値段の印象は、フランチャイズで例え
ると、バーミヤンぐらいかな。
頼んだのは、豚と野菜の炒め物と、
海鮮スープと、フカヒレあんかけ炒飯。
予想以上に美味しくて満足しました。


楽しいしーおいで一日を締め、上野駅
で解散。
帰りの新幹線の中でやっと『火花』
(芥川賞受賞作)を読み終わったそうな。
(ヤバッ…私まだ全然読んでないんだ。
年内に絶対読むぞー!)

二日間お疲れ様でした!

2016年5月14-15日 ご当地物見遊山 前編 (台東区)

2016-05-15 | 
3月時点で絶対行くと心に誓い、今年
最も楽しみにしていた『若冲展』に
行って参りました。

朝からワクワク感を演出したくなって、
私にしては珍しく、久しぶりにネイル
アートも施してみました。
ケバくなり過ぎないよう足だけですが。


実は若冲展のイメージを少し取り入れ
てみたつもり。
若冲がよく描いた植物や鶏の羽根の色
などから着想を得て。
たまにはこんな遊びもいいのかな。

開催場所は、上野にある東京都美術館。


開催最終日の一日前の5/14に行って
きたのですが、同行を希望していた
音楽仲間も、予定の一週間程前に
ようやく仕事の折り合いを付けられた
ようで、共に鑑賞することができまし
た。

宣伝もテレビ番組や書籍など、様々な
メディアで広く展開していた上、終了
一日前だったので、大混雑を予想して
絶対午前中の内に会場に行くと決め、
待ち合わせ後はまず宿泊地に直行し、
荷物を預けてから臨みました。

美術展に行ったことのない音楽ファン
の方には、大勢のファンを抱える
ミュージシャンの大規模なコンサート
をイメージして頂くと少し共通した
イメージが伝わるでしょうか。

コンサートの場合は、開場時間が
たとえ昼下がりだったとしても、
座席が決まっていたとしても、
グッズを確実に手に入れたいと考える
多くのファンが、売り切れを恐れて
早朝からお昼前に物販ブースもしくは
会場の入り口に長蛇の列を作る状況が
必ず起きます。

そこにお昼ご飯を食べ終わったあと
ぐらいの頃から、成り行き任せな
マイペースなファン(私のような人
ですね)が、更に並ぶ訳です。

これと似たような状況が美術展(博覧
会など)でも起こります。

美術館のような、展示を主とする施設
は、大概午前10時頃に開き、それと
同時に入場受け付けを開始します。
人気のある展覧会なら朝一から来場者
が殺到し、早速長蛇の列を作ります。

祝日の朝のディズニーランドなんか
でもそんな光景を目にしますね。
(私はもう10年以上行ってませんが、
今は寧ろUSJに行きたいかも。)

ディズニーランドと美術展で大きく
異なる点は、敷地の面積も当然ですが、
アトラクションと展示品という性質の
違うものが来場者の娯楽の対象である
ということ。

アトラクションは、一つ楽しむのに
かかる時間がおよそ決まって稼働して
います。

更にコンサートと比較しても似たこと
が言えると思います。

コンサートなら物販開始と開場し次第、
列は開演時刻直前にはだいぶ縮まって
人が捌けるので、殆どの人は開演まで
にはなんとか間に合います。
(万が一途中で開演時刻になりそうな
場合は、イベンターが終演後も購入
できる体制を持たせて対応することも
ありますので。)

そして開演は大体夕方で、そこから
公演が終わるまで平均して2時間半
くらいと考えますが、遅刻や途中退出
する人を除けば、この開演から終演
までの時間が、来場した観客にとって
約束された共通の鑑賞時間になります。
座席の用意された内容であれば、座り
ながら鑑賞することも可能なので、
立ち見の疲れを時々軽減しながら
楽しめるというものです。

これはディズニーランドのような
アミューズメントパークのアトラク
ションを楽しんでいる間の感覚に
似ているかもしれません。
(ただアトラクション1つを体験する
時間自体は短いので、あくまでも
鑑賞時間が観客に対して平等に提供
されるという意味ですが。)

しかしです。美術展のような、展示物
鑑賞型の娯楽には、これらと明らかに
違う点があるのです。

今回観た若冲展ほど、それを強く意識
させられたことはありませんでした!

それは、人によって、対象の展示物の
内容によって、展示物一つにかかる
鑑賞時間が全く異なるということ…。

これは、実際に見てもらってからしか、
実質どれ程の時間がかかるのか予想
できない要素です。

何故なら、見る人によって作品への
関心の深さや思い入れ、鑑賞の観点が
かなり違うから。

一つ一つをじっくり見る人もいれば、
一瞬しか見ず、飛ばしてみる人も
います。

更に、気質によって鑑賞中の移動
スピードが違うので、入館から退館
までに費やす時間がそれぞれ違い、
お互いに移動の際、行く手を阻めば
またその分時間が加算されてしまい、
全体の流れも確実に滞ります。

伊藤若冲の作品の見所の一つに、精密
な描写と巧妙な技法があり、これを
じっくり見て解説を受けたい方には、
拡大スコープ(双眼鏡みたな形)や音声
ガイドの機械とヘッドフォンを有料で
貸し出すサービスがあり、こうした
サービスは他の展覧会でもよくある
ものではありますが、これが仇になる
ような事態も見受けられました。

ただでさえ強い関心を持って臨む鑑賞
者が多い展覧会なので、皆じっくり
足を止めがちな為、退出するまでの
進行スピードが遅い中、作品の真正面
に数十分張り付いて動かないでいる方
もおり、列の進行が妨げられてしまっ
ている現場に何度も遭遇したのです。

そんな時、なんで全く動かないの?
と視線を向けると、音声ガイドと
拡大スコープを使っているのが見え
ました。
音声ガイドは、対象作品全てについて
聴き終わるのに、トータル30分程
かかるというような文言を受付付近で
見かけたので、これらの関係も疑い
ました。

音声を聴いたりスコープを覗いている
間は特に、集中し過ぎて後ろにつかえ
ている列や、周りの状況に気を払え
なくなるのではないでしょうか。

お一人で鑑賞されているご年配や、
若い女性二人組などにそんな様子が
多々見受けられました。

これには同行者も苛立ちを隠せない
様子でした…。

恐らく主催側も困惑した状況だった
のではないでしょうか。

混雑の予想される日に訪れた鑑賞者
の立場から申し上げますと、実は
これ以外にも非常に過酷な状況が
ありました。

ご年配の方や小さなお子様連れの方も
大勢いらっしゃっていたので、リアル
タイムでのことの他、帰られた後や
翌日のことまでも、皆様どうされたか
気掛かりでした。

この日は天気が良かったのを幸いと
していましたが、結果日が暮れるまで
日照り続きで、その上、午前中から
入場する為の列に並んだにもかかわ
らず、なかなか列が進まない。

ようやく進んで、折り返し地点だ!と
喜ぶのも束の間、その後何度も折り
返し地点を見間違え、真の折り返し
地点を過ぎても、列の先は果てしない。

その途中で、日傘を希望者に無料で
貸し出すサービスを受けました。
完全に夏日でしたね。

私は五分袖のカットソーの上に、目の
粗い半袖のニットをかぶって、
ジーンズにサンダル履きの装いでした
が、そこに時々風が吹いたお陰で
少しは涼しく過ごせました。

他には、具合が悪くなった人向けに
屋根付きの仮設のテント(運動会とか
でよく使われるようなもの)や、無料で
水分補給できるサーバーが用意されて
おり、何人か椅子に座って休まれて
いました。

美術館の入り口の見える付近に差し
かかった頃、警備員さんが気さくに
来場者に向けて少し笑いを誘いながら
労いの言葉をかけていました。

彼もまた私達と同じで、お昼ご飯を
食べずに頑張っているとのことでした。
痛み分けって奴ですか?
一日中外にいて大変な仕事ですね…。

そうなのです。午前中から並んでいた
人の中にはまともに食べていない人も
かなりいた訳で、朝から様子を見て
いた彼はそれを分かっていたのです。

私は自分の読みが浅かったと思い知ら
されました。

予定では午前中の内に入場を済ませ、
鑑賞時間を二時間程と仮定し、見終
わってから少し遅めのランチを食べ
よう、なんて悠長に考えていました。

それにしても、途中でお腹が空いて
具合が悪くなったりしても怖いので、
事前に片手で食べれるような物や
飲み物を買って、屋外でささっと食べ
てから列に並んでみたのですが、
現実は予想を大きく上回っていました

入場できたのはなんと17時ですよ…。

ここの入場最終受付時間が17:30まで
と聞いていたので、青ざめました…

ここまで並んだ以上引き下がる訳には
いかない…そんな意地を全ての参列者
に感じながら、痛む骨盤と腰と足の裏と
足首とふくらはぎを引きずりつつ入場。
マジで痛かったんだから!

直前に、中に入ってからもチケットを
切るまで更に30分待つことを宣告され
ましたが、今更恐れることもなし

そして展示スペースに入ってからは
先程お伝えした通りです。

様々な障害にハマって、気付いたら
閉館時刻の18時まであと30分!!

じっくり順番に見ている場合では
ありません。
少しの犠牲は覚悟するしかない。
一部の作品は、ざっくり見てあまり
時間をかけないように努めました。

辺りを小まめに見回し、少しでも
空いた瞬間が見えた作品を見かけたら、
ともかくダッシュ。
サッカーでシュートを決めに隙を突く
感覚に近くなっていました。

本当は全部もっとじっくり見たくても
人が混み入っている作品は後回しにし、
遠くから確認した際にもしも隙を見つ
けられたら、そこで改めて接近して
リベンジ。

この時の私達、多分若冲の描く鶏や鷹
ぐらい瞳孔開いて険しい目をしていた
と思います(笑)。

そして最も私が見たかった作品に狙い
を付け、優先的に最接近してそこは
一番時間をかけて鑑賞。
但し張り付きすぎるとクレームもん
なので、徐々に進行しながら。
でももうちょっと見たいと思った部分
は、一旦絵から離れた後に再度隙を
見つけて、進みながら眺めたり。

そんな風に戦略的に挑んだら、何とか
ひと通り見れました。

まるで試験みたいですね…。
最初の問題だけにつまずいていたら
他の問題に手をつけられず、10問中
1問しか解けないか、下手したら結局
1つも解かずに終了してしまう罠。
これは何としても避けたい。

しかしタイムリミットが迫る最中、
更に勝負を挑まなければならない
ことが…

結構楽しみにしていたグッズ販売が
まだ残っているではないですか!

わっ!あと25分で閉館時刻じゃん!
なのに物販ブースも長蛇の列!!!

急いで買うものを決め、またしても
並ぶことに。

魅力的なグッズばかりで結構迷ったん
ですけどね。
実用的な観点と、記念と勉強に最適な
ものというところで、いくつかに絞り
ました。

私が最も強く感銘を受けた作品を
モチーフにしたクリアファイル2種と
チケット向けのクリアファイルと
手拭いと、今回の美術展の図録。


右上が図録で、その下は大きいクリア
ファイルを内側から開いたもの。


左の赤いのはチケット。
私はWEB版の前売り券を買っていた為、
当日受付でQRコードを見せたら、
紙のチケットと引き換えることが
できました。


図録は発色も紙質も良く、装填も美し
く全体的にゴージャスで、同行者も、
値段以上の価値のあるものだと、大変
満足しておりました。

レジに向かう列に並んでいる間、ふと
窓の外に目をやると、まだ入場待ちの
人の列が!?

あと5分で閉館だし、受付17:30まで
って聞いてたけどどうなっちゃってる
の??

どうやら閉館時刻を18:30に伸ばした
らしい。
そうしてくれないと、まだ並んでる人
が可哀想過ぎますよね…。

それにしても入場できたところで、
鑑賞時間はきっとカオス
物販ブースもきっと延長して対応する
ことになったのでしょう。
グッズはみんな絶対楽しみにしていた
はずだし、そうでないと悲惨過ぎます


いろいろ勉強になりました。
今後また何かの展覧会に臨む際の教訓
になりました。
今までの人生上、最も長時間列に並び、
立ちっ放しで過ごしたと思います。
これを食らうと体がどうなるかも
よく分かりました

足の裏がここまで痛くなったのは、
数年前に一人旅で江の島をブラついて
夜までいた時以来です…。
あの時は痛過ぎて、江の電内で立って
いられなくなって、敢え無くドアの横
でしゃがんでしまい、周囲からの
冷たい視線にひたすら耐えてたんだ
っけ…。

しかし楽しみにしていた人と一緒に
行けて良かったなぁ。
同じ物に熱を持って興味を持てる人
というのは、私の周りではかなり
珍しいので、嬉しい限りです!

それと元々好きな画家は何人かいます
が、伊藤若冲の真の凄さに気付いて
からは私の中で革命が起こってしまい、
勝手ながら、世界一の画家という認識
に至りました。
時代背景や当時の絵画における通念
なども踏まえて考えると、恐れ入って
震えます!

美術館を出てきたらランチを、なんて
言ってましたが、結局そのまま夕飯を
食べにそのまま上野で居酒屋に入る
ことにしました。

とりあえずルービーで乾杯して、
そのあとは酎ハイ系とカクテル系で
しーおいを楽しみながらしこたま
喋って。

本当はね、早めに引き上げてこれたら
今回のメンツがギター弾き同士だった
んで、持ってきたDIGI-ZO(エフェク
ターとアンプが内蔵されたミニエレキ
ギター)で夕食頃まで遊ぼうと思って
いたんですけどね…。

宿に戻ってきてからは疲れ果てて、
お風呂済ませて結局即寝でした~


後半へ続く!