12/5
北の風二メートルものともせずに
もうすでに板場に立ちて冬の朝
12/6
右手先冷たく脇に挟み居り
楪や多くを求めざればなり
12/9
夕暮れに紅葉いまだ映えてをる
百円の黒手袋のはめ心地
冬の空一直線に切り裂かる
切り裂かれ二つに割れし冬の空
コートには裏地のほしき候となる
12/10
風吹きて枝揺れ枯葉しがみつく
冬の雷列島走り北に去る
雨戸打つ音に重なる冬の雷
12/11
刻々と色移りゆく冬の朝
順調に列車入るや冬の駅
勤めあげさらに四年の冬となる
登校の子ら集まりて冬の鵙(もず)
12/12
楪や淡き茜に鼠の雲
パレットに絵具溶かして冬の雲
隣席のコートするっと降りにける
昼日中焼肉囲む葱を添え
12/13
コップ升なみなみ注ぎ年忘れ
冬とても燗酒よりも冷酒かな
どてさんま野菜炒めにおでんかな
12/16
チンをして湯たんぽ抱え上がりけり
湯たんぽをチンした跡や皿ひとつ
マフラーの巻き方習い覚えたり
北の風二メートルものともせずに
もうすでに板場に立ちて冬の朝
12/6
右手先冷たく脇に挟み居り
楪や多くを求めざればなり
12/9
夕暮れに紅葉いまだ映えてをる
百円の黒手袋のはめ心地
冬の空一直線に切り裂かる
切り裂かれ二つに割れし冬の空
コートには裏地のほしき候となる
12/10
風吹きて枝揺れ枯葉しがみつく
冬の雷列島走り北に去る
雨戸打つ音に重なる冬の雷
12/11
刻々と色移りゆく冬の朝
順調に列車入るや冬の駅
勤めあげさらに四年の冬となる
登校の子ら集まりて冬の鵙(もず)
12/12
楪や淡き茜に鼠の雲
パレットに絵具溶かして冬の雲
隣席のコートするっと降りにける
昼日中焼肉囲む葱を添え
12/13
コップ升なみなみ注ぎ年忘れ
冬とても燗酒よりも冷酒かな
どてさんま野菜炒めにおでんかな
12/16
チンをして湯たんぽ抱え上がりけり
湯たんぽをチンした跡や皿ひとつ
マフラーの巻き方習い覚えたり
湯たんぽをチンした跡や皿一つ
いいですね、好きですね。ひんやりとした台所に残った皿が一枚。冬の夜中のさみしさが・・・なんとも
毎夜チンして、皿はそのままほっぽらかして二階に上がられます。
でも、とても良い鑑賞をしていただいて嬉しいです。
冬の夜中のさみしさ・・・ですね。・・・ため息。
朝6時からの散歩では、南東からちょっとだけ白み始めた空。
6時半に帰り着くころには、ほぼ夜が明けた空。
その間の移り変わりも、なかなか表現はできませんが、味わいがあります・・・。
昼の空もいいですね。
14階からの空はまた格別で大好きです。
冬は寒いが気持ちの温まる季節ですね。また、その暖かさの微妙な違いも感覚・感性で回顧的なものでなく、
身体で記憶している気がします。
健さんもよき趣味にまい進して下さい。
寒いからこそ有難いアイテムですね。
いま確認しましたが、五つ全部が季語になっています。
それぞれに身体で(五感で)記憶している思いを、
思い出しつつ、五七五の句にしてみよう!
来年もよろしく。