着ることもなきセーターをたたみ居る

11月の兼題で「セーター」が出ており、放送は11月に終わっていますが、
テキストでの入賞句紹介は1月号で、2ヶ月遅れの楽しみを味わっています。
ここのところ俳句が急に難しく感じられて、気分は沈みがちでしたが、
年甲斐もなく一気にルンルン状態になりました。

こんなことはもうこれっきり無いのか、
毎回投句すれば、もっと上のチャンスもあるのかとか、
師走の気分とあいまって、心が乱れます。　フフフ・・・。
以下は最近の句です。おつきあい下さい。


★12月14日

　星々の名前知りたし冬の空

　後屈のたびに数増す冬の星

　冬空や向こうの星に人は無し


★12月16日

　冬落葉土曜の午後のシネマかな
　　※「北のカナリアたち」を観て涙が流れました。

★12月18日

　冬空に朝の訓練描きたる

　小気味良くホームに入る年の暮れ

★12月21日

　きんきんと寒波来たれリクリスマス
　　※Ｋ音で統一してみました・・・。

　朝早し黒い落葉の白い霜

　冬の朝ゆっくり世界の終末へ
　　※マヤ文明の・・・。


★12月25日

　後ろ向き踏み締め歩く冬の道

　霜降りてサンタクロースの橇の跡

　風邪引きが隣に来たりて重い咳

　シクラメン少女の集ひて語りあふ



　戸を開けて戸を閉めて去ぬ冬の夜


★12月26日

　寒気満つ芽芽たちは身を硬くする

　すれ違う子の姿無し冬休み

今回は以上です。
「いいなあ」と思われる句がありましたら、ぜひコメント頂けますように・・・。