<タイムの中のすいも草(かたばみ)>
ウイルスに地球は小さし竜天に
あっという間に地球上を席巻したコロナウイルス。
微小なウイルスにとって地球はとても小さかった。
「竜天に昇る」は春分の頃の季語。
ウイルスもこの先は天を目指すのだろうか。
ウイルスにその他諸々春の塵
乾いた空気に強い風が吹く春先は細かな埃が舞い上がる。
今年の埃の主成分は新型コロナウイルス。時代は移り変わる。
天に月地に花人にウイルス禍
天には風情漂う朧月、地には花々が咲き乱れ、麗しい春に変化はない。
しかしウイルスのもたらす病に人々は苦しんでいる。
<母子草>
額に手当てて熱なし母子草
少しの熱も気にかかる昨今。熱はないかと額に手をやってみる。
ふと子供の頃に母が優しく手を当ててくれたことを思い出す。
人を誘って花見をしたいこの季節。それも我慢するしかない今年の春。
仕方なく一人さびしく近所の花見に。そんな人が多かったに違いない。
その中に紅を差したる海女一人
囀やパンとチーズと赤ワイン
「その中に…」気になりますね!
花の写真もいいですね!
散歩で、庭先で、気になる草花によく出会い、
草花図鑑で名前を調べると一層親近感がわきます。
花の咲き方を波に見立てた<立浪草>は、
庭に一人生えして、年々増えているようです。