2020年11月21日~12月20日作品(獅子吼2021年3月号掲載予定)

2020年12月28日 | 俳句
●朱に染まる皇帝ダリア暮早し

 ※季語 暮早し(三冬)
 皇帝ダリアは最近の花でまだ季語としての認知度は低く、
 この句では「暮早し」を季語としました。しかし、
 昨日の朝日俳壇には仲冬の季語として使った句が
 高山れおな選の一句目に取り上げられていました。
  ☆皇帝ダリア咲けば喪中の葉書来る  小林紀彦
   新たな冬の風物詩となった巨花と喪中葉書の取合せが生きている。
   と評されています。  
   

●換気大事北窓塞ぐこともせず

 ※季語 北窓塞ぐ(初冬)
 コロナ禍の中で換気の重要性と湿度の維持が言われています。
 1時間に1回は無理でも、北と南の窓を開けて時々やりましょう。
 昔の日本家屋は隙間風がよく入って、
 換気という意味では現代よりも良い状態だったかもしれませんね。
 我が家も築35年を過ぎてかなりガタが来ています。


●石蕗の花疲れを知らぬ黄と思ふ

 ※季語 石蕗の花(つわのはな・初冬)
 黄色いツワブキの花がひと月あまり元気に咲き続けていました。
 散歩で家を出た途端に目に付く花でした。


●沼杉の羽敷き詰めて鴨の陣

 ※季語 鴨の陣(三冬)
 冬になって大久手池の鴨が増えました。
 沼杉は落羽松(ラクウショウ)とも言い、水辺の大木です。
 羽のような葉が池面を覆う上を鴨軍団がスイスイ泳ぎ、
 沼杉はすでに完全な裸木になっています。


●賀状書く慌しさを味ははず

 ※季語 賀状書く(仲冬)
 9月に兄が逝去したので今年は喪中です。
 11月中に喪中葉書を出したので、この年末はその点はラク。
 でも年賀葉書が届かないのはやはり寂しい。


●年用意今年はせずと話し合ふ

 ※季語 年用意(仲冬)正月準備の事
 前句と同じような趣旨で、ちょっとつまらない選び方をしたかもしれません。
 正月飾りは一切しません。おせち料理も最小限にと家内と相談しました。


●数え日や慣れぬスマホに悩まされ

 ※季語 数え日(仲冬)
 懸案だったガラケーからスマホへの変更を漸く行いました。
 案の定、振り回されましたが、ここのところちょっと落ち着きました。
 指先でのタップにまだ慣れず、ミスタッチが続きます。
 でも今思うと、ガラケーのシンプルさもやはり捨てがたいし、
 家に居るばかりではミニパソコンとしてのスマホは不要かも・・・。

2 コメント

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続いてコメントを (健人)
2020-12-28 14:50:44
有難うございました。
これでブログを書いた甲斐があったというものです。
できるだけこのシリーズを続けていきます。

川柳は秀逸ですね。
古いガラケーでは考えられないようなミスタッチが
これからも出て来そうです。
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逞しく (きりぎりす)
2020-12-28 14:08:53
伸びる皇帝ダリア、その葉を食する事も出来るツワブキの花。
様々な花が詠まれます。季節を映して…。
投稿を登校とするミスタッチ
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