長雨の晴間短し実山椒

2016年10月19日 | 俳句
■9/13~10/10の俳句■
 ☆は句会提出の3句
 □は獅子吼応募の7句です


□ にごりえと書かれし画面秋の雨


□ 昔ありし野分の語り激しうす


ひさびさに見かけし小さき秋の蛇


二度三度振り返り見る今日の月


人と逢ふ機会は延びぬ里祭り


□ 秋出水ふるさとの川映りたる


□ 秋彼岸妻子供養の人と会ふ


歳時記と句帳しのばせ秋彼岸


晴れたるは一時なるか秋の雨


秋彼岸墓前の黄楊の伸びしこと


□ 自転車とすんでのところ秋暑し   ※既の所


到来の今年の梨の美味きこと


□ 蟻集るこまかこまかな命かな  ※集る(たかる)


梨食うや何も言わぬが佳き句とか


息を吐き腹筋締める秋の朝


☆□ 長雨の晴間短し実山椒


十月のかほりひとつも届かざる


☆ この季節だけに虫鳴く不思議かな


散りしをれたるに任せり庭の秋


☆ 秋うらら咽頭炎といふ病ひ


秋柄のネクタイ遂に求めたり


今日はちょっと嬉しい出会いがありました。
中部大学俳句講座のメンバーの中に地元高蔵寺の人が二人おられて、声をかけていただき、
講座修了後に安城の方お一人も含めて4人で1時間ほど雑談をしてきました。

それぞれに数年以上参加している句会があり、初心者の域を越えた俳句歴をお持ちのようでした。
ただ所属している句会では十分な指導が受けられず、実力的にも足踏みが続いていて、
新しい境地を探すべく俳句講座に参加したとのご様子は共通のものでした。
現在の講座の延長で新たな句会ができたらいいですねと話が盛り上がり、
一度大野宗匠に相談してみようという事になった次第です。

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