はらからの三人に山の滴りぬ

2016年10月03日 | 俳句
◎は「獅子吼」に応募した句・・・7句
●は「獅子吼」に掲載された句・・・4句


◎ 一日の長きことなりなめくじら
※添削後
● 一日のまことに長しなめくじら


◎ 紫陽花や一寸良き夢見たやうな


◎ 青梅雨にレインシューズの赤が映ゆ
※添削後
● 青梅雨やレインシューズの赤が映ゆ


草引けば蚯蚓くるくる跳んで出る


◎● 白南風や大樹揺れたる交差点


土砂降りと真夏日の繰り返しかな


荒梅雨の止みて熱気のなほ荒し


◎ 堰堤に飛沫く流れや鮎跳ねる


◎ 蜩や思ひ出語りじつと聞く


鮎上る道のありけりダムの端


山村に六時を告げて夏は来ぬ


単線を包み込みたる草いきれ


◎● はらからの三人に山の滴りぬ


山頂に四人憩いて朴葉鮨



★句会提出の三句
二歳まで過ごせし故郷鮎跳ねる


特急の進む単線草いきれ


書くといふ手順無くせり木下闇

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