落葉を待たず葉群は切られけり

2012年10月23日 | 俳句
10/11
虫の音も盛りを過ぎて小夜時雨
  やかましく鳴いていた虫の声、ちょっと弱まったようです。

着ることも無きセーターを取り出せリ
  毎年出すだけ出して、結局着る事無くまた仕舞う白いセーター。
  もうかなり黄ばんじゃいました。



10/12
稲刈りの進みて変わる田の眺め
  まさに秋。秋がどんどん進みます。

うす青き空に三日月形良く
  月は年中出ていても秋の季語。
  この時期に月をよく眺めて一杯詠んでみよう。

東野に三日月冴える夜明け前
  これは想像句・・・。こんな時間に眺めていない。

高き空枯葉の混じるプラタナス
  バス停のプラタナスは、毎朝、目に映ります。
  秋は少しずつ進んでいき、風情あるな~と思っていたのですが。

秋の暮国際宇宙ステーション
  夕方名古屋の空でも、肉眼で国際宇宙ステーションが見られました。
  名古屋市科学館のHPに詳しく画像が載りました。
  高いところをグルグル飛んでるんだな~。



10/15
はらはらとえごの朽ち葉の舞い落ちる
  毎朝のお仕事ですが時間がかかるようになって来ました。

水澄むやこぶも浸りてラクウショウ
  稲刈りの季節になって落ち水が止められ、大久手池の水位が上って、
  夏の間は澱んでいた水が澄んできました。これも秋・・・。

暮れにけるビルの谷間の霧の雨
  夕暮れ時、名古屋駅前の高層ビルの谷間に降る霧雨は物悲しい。

落葉(らくよう)を待たず葉群は切られけり
  プラタナスのボリュームのある葉っぱが落ち始めると、
  ガサガサと、とんでもないゴミになりますが、
  あんまり早く切られるのも、どうかと思います。仕方ないか・・・。

10/22
けふ七日上弦の月くっきりと
  月が少しずつ肥えてきました。帰る頃に中天に近づく上弦の月。
  下弦の月は(確か)明け方に出てくるので、あまり見れないんだよね。

10/23
昨夜来秋寒緩む朝の雨
  小雨の中でも、ゴミ出しついでに少しだけ散歩。
  最近はジャンパーを羽織っているのですが、少し汗ばみました。
  でも、今日の昼間は逆に寒かった。

秋雨やいつも行き交う幾たりか
  雨でも歩く人たちがいるんです。数人とすれ違いました。


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
突然に秋 (yykic)
2012-10-24 09:26:52
突然にやってきた秋に戸惑いを覚えるこの頃です。

暮れにける・・・・ モノクロのフランス映画でしょうか。
           秋は寂しさが・・

~ウーミンを待っているよとボックイが~

~秋祭り馬簾で賑わす厄男~
        (秋の祭礼に、馬簾という、紙で作った花飾り         を背に乗せた馬を厄男たちがひきまわし          町内を練り歩くお祭りがこの町にあります)

~秋過ぎてまだ居たのかと虫の声~

~薄雲が飛びさる影に夜半の月~
返信する
秋寒、朝寒、夜寒、秋深し (naka735)
2012-10-24 09:48:11
ウーミンを・・・心待ちにしています。写真に写っているような?

秋祭り・・・いい句ですね~。馬に蹴られないように・・・。
 ※「馬簾」で変換できるんだ!
   「まといに垂れ下がる細長い飾り」と辞書にありました。

薄雲が・・・昨夜の上弦より少し太った月ですね。この情景私も見ました。うまい!
返信する

コメントを投稿