一陣の風滴もろとも桜舞ふ

2015年04月14日 | 俳句
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青空に煙洋洋桜咲く


菰着ても好な旅なり花の雨  田上菊舎(江戸時代の俳人・女性)


日曜を見舞で過ごす花の雨


病院との縁深まりて花の雨


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<戯れ歌>植物園を散歩しながら・・・

連翹辛夷雪柳
俯き咲ける馬酔木かな
躑躅の花も見えてをり


冷えし手や桜の花は満つるとも


桜散り終はりてなをも目の痒さ


<白日夢>
竹の秋翁もかくや子の嫁ぐ

  娘が嫁いでさみしくなりました・・・という白日夢
  先日アニメで「かぐや姫」を観ましたが、なかなか面白く、
  翌日図書館で小学生高学年向きの「竹取物語」全編を読んでみました。


4/1
満開の桜にそそぐ小雨かな


満開の桜見むとて途中下車


雨あがる花は愈愈あでやかに


4/2
春雨や名古屋駅前摩天楼


春雨の窓より望む摩天楼


葉牡丹の薹高くして春闌ける 
  「闌」・・・ 難しい文字なので辞書を引いてみました。
  「酒宴や物事の半分を過ぎたことの意」とありました。
   一文字で「たけなわ」と読むのですね・・・。
   (例)宴たけなわ 春たけなわ


満開の桜四本が一樹成す




雪柳風に揺れつつ賑へり


花冷えの松の根元の花見かな
  鶴舞公園を途中下車してのぞいてみました。
  花の下が取れなくて、松の根元に陣取っているグループもあり。

4/3
満開の小雨にけぶる桜かな


満開の桜切なし小雨降る


春の雨木肌の皺も緩やかに


鶴舞は宴の後の花散らし


花散るや勝手分かりし大病院


4/4
池わたる風に揺れるや雪柳


つるばらのキャンバスに先ず緑かな


4/6
一陣の風滴もろとも舞ふ桜


風起こり花と滴に打たれけり


父娘晩飯を食ふ花の宵

2 コメント

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桜も終わりましたね (きりぎりす)
2015-04-16 07:04:34
桜も終わり少しずつあったかい日が・・・
病院とはあまり縁が深くなりたくありませんね。
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久しぶりに晴れました (GOETHE)
2015-04-16 21:33:10
桜をいっぱい詠む日々でしたが、
雨ばかりのお天気でした。
もうそろそろ本当の春が来てほしいなぁ。

来週はいよいよ
独文科センチメンタル倉敷ツアーですね。
またひとついい思い出ができますことを。
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