目薬の甘い滴り梅雨の入り

2014年06月10日 | 俳句
6/2(月曜)
棒樫を梳きて尚更夏日かな


文字通り樫の棒なる夏日かな


思い切り枝を払ひて樫の棒


枝払い頭を撥ねて梅雨支度


伐りしまま枝山積みに初夏の午後


この春の伸びし長さを伐りにけり


  日曜日10時ごろから頑張りました。鬱蒼と茂っていたボウガシがスカスカに。
  午後は暑かったので、後始末は涼しくなってから。こっちの方が大変でした。



6/3(火耀)
時鳥声聞き分ける嬉しさよ

  ホトトギスの声はなかなか聞けませんが、朝の散歩でとうとう聞きました。
  トウキョウトッキョキョカキョク、とか、テッペンカケタカ、とか。
  残念ながら姿は見られません。


西からの押し寄せる雲梅雨暗し



6/4(水曜)
今日からはひと月半の梅雨の中


鳥の声あれこれ聞こえ梅雨の入り


聞きたくも今朝は聞けずや時鳥


中韓に無邪気に遊びし夏のあり



6/5(木曜)
夕暮れは土砂降りとなる梅雨の入り


入るなり荒梅雨となる夕間暮



6/8(日曜)
白と黒攻め合う雲の梅雨晴間


梅雨晴間白いデッキの眩しさよ


梅雨晴間ひとまず乾く洗い物



6/9(月曜)
梅雨の蝶こんなところに一羽居り


この週も行く所あり夏燕


端席の定位置となる梅雨のうち


アガパンサスの蕾膨らむ梅雨入かな  ※梅雨入(ついり)


にょきにょきと草の伸びるや梅雨晴間


国境の南再読つゆ晴間

  村上春樹の小説です。「国境の南太陽の西」
  久しぶりに読んで、一層面白さを感じました。
  一人の世界に更けることができて、ややいい気分。



6/10(火耀)
冷房の心地よい時寒い時


ノースリーブの女の腕の筋肉や


梅雨時の修学旅行避けて乗る


目薬の甘い滴り梅雨の入り

  上の四句、いずれも通勤電車の中で。
  思ったこと、感じた事、見る物、なんでもかんでも五七五!
  気分のいい時は、ですね。

2 コメント

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江戸紫の花菖蒲 (gouza)
2014-06-11 14:12:44
いいですね・・・。
江戸紫という色そのものの品種名なんですね。
~しとしとと雨に濡れたる花菖蒲~
あっ、出来ちまった!

kickさんも、ここはぜひひとつひねって下さい。
お昼頃から名古屋市内もシトシトと、梅雨らしくなってきました。

僕も今週末には近所の植物園に行ってこよう♪
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お久しぶりです (yykic)
2014-06-11 08:46:17
最近我が家の庭に江戸紫の花菖蒲が咲きました。しとしとと降る梅雨空にはよく似合う。でも最近はすぐに水害をもたらすような凄い降り。しっとりと花を濡らすような梅雨はどこかへ行ってしまった。気候にも風情がなくなってしまったようです。
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