パンダやらプーサンやらの漕ぎボート

2015年05月05日 | 俳句
4/20(月)
席ひとついざつてもらふ春の雨


席ひとついざりてもらひ春の暮


春落葉降らせし昨夜の嵐かな   ※昨夜(よべ)


4/21(火)
春らしと晴れて思ふも肌ざむし


明るさの戻りて春の日和かな


芽起しの雨たつぷりと降りにける


土曜日の朝寝の心地くせとなり  ※朝寝=春の季語


忘れそうな春の景色を取り戻す


単純な分かりやすさがチューリップ


チューリップ並び置きたる鉢三つ


雨風に殺められたるチューリップ


4/22(水)
風船の姉妹の如きチューリップ


雨風に揉まれし若葉あをあをと


4/23(木)
新緑や居心地のよき二番席


帰りには右手の痛む遅日かな


4/24(金)
今朝気付くプラタナスの芽吹きたるを


電車また遅れてをりぬ葱の花   ※葱の花=葱坊主


うららかや吉備大福のよき甘さ


大欅芽吹きの時を迎へたる


鶯の声の樹林に響きけり


佳き酒や太めに見ゆる朧月


囀りや池水流るるかのごとく


4/25(土)
春風の草採る我と共にあり


鉛筆の丸き頭や犬ふぐり


網を張るごとくに伸びし木の芽かな


木の芽張る青空映す池の水


4/26(日)
季語あふる植物園の春の昼


尺取のズボンの上を這ひにけり


尺取や縮んで伸びて急ぎをる


伸び縮み尺取虫の急ぎをる


一歩ずつ尺取虫の律儀なる


尺取が尺取り進む膝の上


パンダやらプーサンやらの漕ぎボート  ※ボート(夏)


投票へと急ぐ人影春の月


4/27(月)
心地よき軒を求めて燕舞ふ


巣作りの燕飛び交ふ夕間暮れ


4/28(火)
暮の春黒き背広の重き事


タイムてふハーブ伸びたる春の庭  ※てふ=という  読みは「チョウ」


タイムてふハーブに水を遣る朝(あした)


ひととせが巡りて夏のプランかな


4/29(水)
鶴舞もみどりの日なり時は行く


4/30(木)
雲雀やら燕やらかしましきこと


宴果て静かに帰る四月尽


~今夜はここまで~

2 コメント

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Unknown (きりぎりす)
2015-05-06 14:21:57
仕事大変ですが、ほどほどに。お身体ご自愛下さい。
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2日間順調に・・・ (GOETHE)
2015-05-08 21:51:23
連休ボケもなく2日間終わりました。
今日のランチはT君、I君とわぁわぁとやりました。
1時間しか時間はとれないので早々に失礼しましたが。

明日は庭のボウガシの剪定です。
2年ほど前、筋向いに引っ越してこられた方が
本職の庭師さんで、手伝ってもらえることに!♪
いつも苦労しているので助かりそうです。
思い切り刈り込んでもらい、
自分の背丈ぐらいにしようともくろんでいます。
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