美酒抱えサクラ前線北上中
遠嶺より夕風渡る大干潟
実直な潮の満ち引き遠霞
花盛り知るや間もなく散りぬるを
日の果てに出づる海山花篝
春の夕恋人にしたい饂飩かな
野鳥らも歓喜に満ちる開花かな
鳥の目で見る桜三分の活断層
桜咲くころあの島へ嫁ぎます
瀬戸内の夕日見下し花の宴
春夕焼け闇米喰つて生きし頃
桜東風月なきひと日暮れにけり
朝鮮を望む山頂春の海
三月尽抽斗にしまう村の景
烏鷺碁詰む奇異と妃似たが干潮の春
ゆくりなく潟に夜来る鯥吾郎
花冷えの街熱くする村長選
春の海ところどころに島の影
西行とこころ旅して花の山
桜咲く死体は埋まつて居ないだらう
入水しましょ春風崖に吹いている
媚もせず抗ひもせず春の海
島そして桜がのまれゆく日昏れ
鳥帰るいづこの道も美しき空
燦燦を撮る音のどか万愚節
春江やたんたんたんと軽徒橋
キリシタンの悲話呑みし湾風光る
空陸の水際の春潮潜望鏡
花咲いて誰も入れぬ国有地
惜別の春や海へと稚魚太る
風光る種も仕掛けもない時刻
島々をつなぐ橋々龍天に
天と地と春の落暉に吸込まれ
花散るや平家滅びし島々に
幸せのかたちそれぞれ水温む
選句要領
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
★締切
4月7日(金)24時
★当番(投句先メルアド)
nakamusi5011naka@kme.biglobe.ne.jp
↓選句前に再度確認しましょう。
☆カテゴリーにある小麦句会への参加方法をクリック☆よくお読みください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます