朝、朝食を作り、
母を待っていると、
たどたどしく、歩いてくる音が。
覗くと母が足を引きずって歩いている。
どうしたの?
と聞くと
表情のない顔で
左肩が痛い
左股関節のあたりが痛い
という。
あまりにも歩くのが大変そうで、
椅子を持ってきてキッチンから少し離れたところに置き座る。
2階から、やっと歩いてきたようだ。
本人はキッチンにきて朝食を摂るつもりなのだけど、
一度座ると、
立てないようでトイレにも行けないみたいだ。
私もリウマチで肩や手や足が悪いので
肩を貸すわけにもいかず、
妹に電話をした。
意識ははっきりしているが、
どうしてあちこちが痛むのか覚えていない。
少しの間、
お茶や味噌汁をもっていったりして、
飲んでもらった。
言葉はちゃんと言えしっかりしていた。
ただ、声が、口がよく開かないような話し方だ。いつもと違う。
妹が来て相談して救急車を呼んだ。
妹は肩を貸してトイレに連れて行こうとしたが、
痛い痛いと言って、
なかなか
むずかしい。
妹は抱えるようにして連れて行き、
やっとトイレに入った。
母はずっと痛い痛いと言っていた。
トイレに座るともう動けない。
とりあえずは、あの服を持ってきて
とか言っていたっけ。
救急車が来た。
救急隊員の人に
窓を開けて、
全員マスクをしてください
と言われた。
その時、コロナが流行っていたことに気がついた。
一緒に妹に病院へ行ってもらった。
私は、後から迎えに行くことになった。
続いて動いていたので、疲れた。
最近は間質性肺炎のせいか継続して動くと息切れがする。
救急車に乗るときに妹が、
携帯がない
と騒ぎ始めた。
とりあえずは母の携帯を持ったが。
救急車に乗るとき母は熱があった。7度5分だったか
そのことを詳しく聞かれた。
ヘルパーさんがきて、
毎日、体温と血圧を測ってもらっているので、「昨日は無かった」と言えた。
やっぱしコロナの影響で救急隊員も細かい。
メールを入れたけど、妹からの連絡はなかなか無かった。
妹のスマホは無かったのだ。
なんか奇妙な音がしている、と思ったら、
母の服の下に妹のスマホがあった。
母の携帯から電話があり、
軽く脳の中に出血があるが、吸収されると思うが、4.5日入院ということだ。
他にも痕跡があるようだが。
それは、歳を取るとみんなあるものだと思っている。
肩は骨折していた。
それは通院ということか…
私は午後から
4カ月ぶりの俳句の会に出た。
非常事態宣言が解除され、
やっと開催されたが、
感染者は減っていない。
句会も4ヶ月ぶり位だ。
会の人たちにも、
途中、電話があったら抜けることを伝えた。
近所の人も句会のメンバーで
事情を把握していて、
気遣ってくれた。
提出された俳句を並べて書き写し
5人くらいで清記し、
セロテープで貼り付けて、
公民館で人数分だけコピーしてもらう。
句稿が配られ、
句を6句選んでいたところで、
電話があった。
すぐに妹を迎えに出ると、
公民館の駐車場いっぱいに車が止まり、
4台くらい移動しないと私の車は出ない。
やれやれと思いながら、
妹を迎えに行き、家に下ろし、
すぐに句会の会場へ。
が、今度は車が止められず、
近くの安価な駐車場に止めた。
やれやれ。
久しぶりの句会は、楽しかった。
また少し、俳句が楽しいと思えた。
☆梅雨の日の独り言まで濡れている
☆艶やかな金魚に見られ昼餉かな
☆シジミチョウの模様は迷路雨の森
☆夏帽子病の友の笑顔澄み
途中、抜けたのでバタバタだったけど、
一番上の句の評判が良かった。
こういう時は何かしていた方が気が紛れると思った。
今はコロナで面会ができないようだ。