横溝正史シリーズⅡ
迷路荘の惨劇
1978年 毎日放送 三船プロダクション
企画
毎日放送
角川春樹事務所
古谷一行
浜木綿子
仲谷昇
千石規子
伊豆肇
西沢利明
小鹿番
秋谷陽子
桑原大輔
明石勤
滝沢双
御道由紀子
関戸純
ナレーター 鈴木瑞穂
長門勇
三橋達也
原作
横溝正史
音楽
真鍋理一郎
主題歌
茶木みやこ
脚本
田坂啓
プロデューサー
青木民男
伊藤満
監督
松尾昭典
製作
毎日放送
三船プロダクション
昭和5年。
古舘種人伯爵の息子・古舘一人伯爵は女中・糸の紹介で、糸の遠縁の尾形静馬を庭師として雇う。
尾形静馬は岡山の出身、古舘一人伯爵の妻・加奈子の幼馴染だった。
使用人・尾形静馬と妻・加奈子が仲良く話すことに嫉妬した古舘一人伯爵。
妻・加奈子を斬り殺し、尾形静馬の腕を斬りとした。
古舘一人伯爵は尾形静馬に逆襲され刺殺される。
腕を斬り落とされた尾形静馬は逃亡し行方不明となる。
最終回
古舘辰人伯爵は鈍器で殴られて、首に縄を巻かれ滑車で首を絞められた。
そして滑車を使って馬車に乗せられた。
古舘辰人伯爵は握りに鉛が入っているステッキで殴られていた。
ステッキは篠原が護身用に持っていた仕込み杖だった。
銃も篠崎が護身用に持っていたものだった。
女中・糸の行動が怪しい。
女中・糸は早朝に出かけ、履物は汚れていた。
女中・糸は仁天堂の仁王様にお供物を持って行ったと言う。
仁王様の下にあるスイッチを押し、鍾乳洞に入っていく日和警部たち。
日和警部は女中・糸は尾形静馬を匿っていると考える。
女中・糸は仁天堂の仁王様にお供物を持って行ったと言っているが、尾形静馬に食べ物を持って行っていると考える。
尾形静馬は女中・糸の遠縁であり、女中・糸が尾形静馬を古舘一人伯爵に紹介した。
今日は古舘一人伯爵、加奈子夫人の命日だった。
その時、倭文子は行方不明となる。
女中・糸は尾形静馬に連れ去られたと言う。
倭文子は鍾乳洞で死体で発見された。
実は父・古舘一人伯爵の後妻・加奈子と息子・古舘辰人伯爵の前妻・倭文子はいとこだった。
加奈子と倭文子は古舘村の出身だった。
200年前、古舘家の先祖である親子は乞食同然の行脚姿で村に来た。
村は度重なる高階川の氾濫で壊滅寸前、村を捨てるか死を待つかのどちらかだった。
古舘家の先祖は龍神の怒りを治めると言い、氾濫寸前、濁流の高階川に人柱として飛び込む。
古舘家の先祖は高階川の氾濫が無くなれば自分の子や子孫に絶対服従するよう村人に言い残す。
それ以降、暴れ川だった高階川の氾濫は無くなった。
村人はそれ以降、古舘家に絶対服従し古舘家は領主のように君臨した。
そして古舘家の古舘種人は徳川幕府の倒幕に貢献、明治政府から爵位を与えられ伯爵となり、古舘家の権力は絶大なものとなった。
ついに横溝正史シリーズ終焉!
古谷一行と長門勇は新シリーズ横溝正史シリーズⅢを示唆する台詞を発するが
横溝正史シリーズⅢは無かった。
古谷一行と長門勇は優し気な丸みのある柔らかい名コンビだったが、
金田一耕助シリーズでは長門勇ではなくハナ肇が起用される。
横溝正史シリーズは角川春樹事務所と毎日放送が企画、
東宝、大映京都、三船プロダクションの製作だったが
金田一耕助シリーズは
TBS
と
『花王名人劇場』『ズームイン朝』『ZIP』の東阪企画
の
製作となる。